Androidを入れてみて気がついたこと

BlueStacksとゆーのを入れてAndroidをPCに入れてみた。

Run Android on Windows with BlueStacks :: Android on PC :: Android Player for Windows | BlueStacks

WindowsでAndroidアプリが動くBlueStacks App Player ベータ公開、GPU支援・ARMコード対応

ベータだってことであまり期待してなかったのだけど、TuneInがちゃんと動いたりするので、とりあえず実用レベルかなーと思う。

TuneInだけでは芸がないのでいろいろ動かそうと思ったんだが、ちょっとビビる。

BlueStacksはあまり期待してなかった割に結構ちゃんと動いている。Androidを動かすのであれば、SDKを入れるとかx86をVMで動かすとかゆー手もあって、それで動かしていたこともある。

Android-x86 – Porting Android to x86

エミュレーションじゃなくてまさしく本物が動くのはいいんだけど、x86自体Androidではマイナーなのでいろいろ微妙。それに、実用にしようと思うと、いろいろ工夫(hackじゃない)しなきゃいけないので、「まぁ動くよね」止まりだった。それと比べると、BlueStacksはもっと使いものになる感じで悪くない。多分NDK絡みのところはバイナリエミュレーションでもしているのだろうけど、それがどーこーとゆーことはまだ起きてない。

つーことで、Androidの「実行環境」が手に入った。

TuneInだけでは芸がないし、いろいろアプリがプリインストールされているっぽいので、ちょっと動かしてはいらないものは消すとかしてみた。

そこで一番困ったのは、

アクセス許可

にとてもビビるとゆーことだ。

まぁ、Androidを動かしているとは言え、携帯電話でもタブレットでもないので、実害は多分ないと思うのだけど、何かと言えば「このアプリは以下の情報にアクセスします」が出て来て、その度にドキドキしてアプリを動かすのを躊躇してしまう。なんつーか、その度に

個人情報抜かれるんじゃね?

とか心配してしまう。iPhoneではそんなことでビビったことないし、要求される項目も「まぁそうだよね」とか納得するものが多かったのだけど、Androidはそういったことに考えが及ぶ前に、思考停止的に躊躇してしまう。

これは一連の高木せんせのつっこみのせいもあるし、それに限らずあちこちで「ヤバい」とゆー話を聞いてしまったこともあるだろう。一種のjail環境で動かしているアプリでもビビるのだから、携帯電話で使っている人達はいかばかりなのかと心配になる。

このヒリヒリするような恐怖感は、「Facebookアプリ」のそれにも似ている。

Facebookのアプリも何かと言えば、個人情報にアクセスしようとする。その中には「なんでこのアプリにこの情報が必要なんだ?」「なんでこのアプリにこれを許可しなきゃいけないんだ?」と感じるものが少なくないからだ。その必要性を調べようにも、解説はあったりなかったり。いきおい、「知ってるベンダー」からのアプリしか使わないことになってしまって、私の場合は悪太郎の会社絡みか、Zyngaのゲームくらいしか使えないことになってしまう。

まぁなんつーか、こういった「自由にリリースすることの出来るプログラム」には、そういった恐怖がつきまとうということ。これは、

素人の人達がFLOSSやフリーソフトに感じる恐怖

もそんな感じかなーとか思う。となれば、そういった恐怖を取り除くには、同じような手法があるよなーと漠然と思う。

ところで、BlueStacksには「カカオトーク」なるソフトがプリインストールされている。何するものかよくわからんので調べてみたら、チャットソフトらしい。それならまぁあっても良いかなと思って、登録してみた。ところがBlueStacksから一発では登録出来なかったので、iPhoneの方で登録しようとして、これも一発ではダメだったので再チャレンジしてやっと登録出来た。まぁそれはいい。

こいつ、公開設定すると、電話帳をどーとかして「友達」を探すようになっているらしい。公開したり送ったりするものではないっぽいので、承諾した。そしたら、仕事関係の人達で登録しているであろう人達がずらーっ。いや、こっちは

遊戯

のつもりで登録してるんだから、仕事絡みの人達は出て来なくていいよ。これも何だか落ちつかない。多分、

Facebookで初めてネット上に実名晒した感じ

に近いんじゃないかなと思う。電話番号とゆー「単一のid」を使えば、当然こんなことが起きる。まぁ、プライベート用と仕事用で電話分けてる人なら、そんなことないんだろうけど。人には社会的多面性があるのに、それを無視してフラットにされると困るんだよなーとゆーことを、あらためて感じる。普段わりとフラットにしてたつもりなんだけどね。

つーことで、なんつーか今まで自分が平気だと思っていたことって、結構慣れているから平気なだけで、ちょっと不慣れな環境にされると、あわてるんだなとゆーことを感じた。

それにしてもAndroidは、「漠然とした恐怖」を除くことを考えないと、いろいろヤバいような気がする。

PS.

こんなのとか怖過ぎるだろJK

ヘンなアプリに要注意! データぶっこ抜きアプリか?Google playに不審なアプリが出回る

20世紀からっつーか、Linuxのdistroが出始めた頃から言ってるんだけど、

誰もがhackerになれる訳じゃない

のだ。hackerであっても、自分の興味のないものに対しては、素人以下だったりする。自由と自己責任はセットだってのは確かなんだけど、「能動的に選択してない自由」に対してまで自己責任がついて来るのは、迷惑でしかない。

私が自分の携帯として、AndroidじゃなくてiPhoneを選択したのは、「行使するかどうかわからない自由」の代償として要求されるコストが大き過ぎるということからだ。PDAの時代だったら、Linux入れるhackは楽しく価値のあるものだったし、「自己責任」にかかるコストもペイしてたのだけど、今は誰かの作ったものを使うだけで、十分便利だしね。エンドユーザとして思考停止して使う分には、iPhoneの方が気楽でいい。