忙しいと映画欲が出て来るもんだ。スタートレックなんてデスマの2徹後とか見たし。
ってことで、話題の()はやぶさ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。未見の人はぜひ見る前にお読み下さい。
「ネタバレ」とか言ったって、どうせこの辺の人達は主な話は知ってる。ネタバレどこか、みんながミサワになって
見たわー、このシーン、リアルタイムで見たわー
とか思うものばかりだ。相模原とか行った人は特にそうだろう。だから、あまり趣味のない人と一緒に行くと
ミサワ乙
と言われるがオチだ。ストーリーも、リアルにあってみんなが知ってることに、フィクションがちょっと乗っているだけだから、ここがどうってことはない。主役になってるおねーさん(竹内結子)が誰かとラブラブになって… みたいな陳腐な展開もない。断片的になりがちの話をつなぐストーリーテラーみたいなもんで、邪魔にもならない代わりに物語もあまりない。最後のシーンでD取れて良かったねってことくらいか。モデルはなんとなく、
の人かなぁ。
この手のドキュメンタリーにありがちの、「プロジェクトX」臭もない。西田敏行が出るとどうも「陽はまた昇る」を連想してプロジェクトXっぽいことを想像してしまうのだけど、そーゆー展開はあまりない。その辺は他の「はやぶさ映画」がやってくれるかも知れないが、この映画にはない。そういった意味では、技術ヲタ的にはつまらないかも知れない。
ってことで、もっと詳しく知ってる話を映画で見るとゆー、実につまらんことになりがちなんだが、未見の奴は絶対に見て来るべきだ。
とゆーのも、この映画の核心的本質は、
理系眼鏡っ娘映画
だからだ。主役のおねーさんはD論書いてる最中の理系眼鏡っ娘だし、JAXA(ISAS)のシーンには、いっぱい眼鏡っ娘が出て来る。そう、この映画は
「理系眼鏡っ娘」を鑑賞する映画
なのだ。「はやぶさ」の諸々? そんなもん、とっくにみんな知ってるだろ。何も変に脚色されたお話として見ることもないだろ。
まー、あとは「いつもおなじみ」の川口先生役の佐野史郎がやたらに雰囲気そっくりとか、どこが記録映像でどこが映画なのかわからんところとか、そういったところもまぁ面白いんで、きっと関係者は尻がこそばゆいんだろう。と言えば、なぜだか
おまいら
も出て来るところが、なんか「電車男」っぽい。「チョイ役」が微妙に成長するとゆーあたりで、「7年」の月日を表現してるのだろう。ここにある小ネタも、ちょっと面白い。
エンドロールにも、この辺のことに興味ある人は知った名前がいっぱい出て来るので、エンドロールもしっかり見るように。よく映画館でエンドロールになると席を立つ馬鹿たれがいるが、おまえらは映画館に来る資格ねーぞ。
ってことで、総じて良い映画だと思うのだが、1つだけ苦言を言うなら、
竹内結子は眼鏡に度を入れろ
ってことだ。目は悪くないんだろうし、目の悪くない人が度の入った眼鏡にするのはいろいろ困ることもあるのだろうけど、撮影の時だけのことなんだから度は入れておいて欲しい。眼鏡のレンズで顔の輪郭が微妙に歪む。これがあってこその眼鏡っ娘だ。
画竜点睛を欠く
とは、まさしくこのことで、残念でならない。
PS.
私は失念していたが、あらためて見ると
眼鏡男子率も高い
ことに気がついた。眼鏡男子萌えの女子にもお勧めだ。残念ながら、白衣はほとんど出て来ないのだけど、作業服と
スーツ
はいっぱい見れるぞ。