「ボジョレーヌーボー解禁日」の話

いや、今年はボジョレーヌーボー飲んでないし、「今年の出来」とか個人的にはどーでもいーし。

ただ、まぁそんなもので踊る世の中を冷やかに見る「自称グルメ」の方がちょっと不快かなーってくらい。どうせ祭なんだから。ってのはFAQらしく、知恵袋にはいっぱい質問が出てる。で、その中で一番目からウロコの答がこれ。

ボジョレー・ヌーヴォって美味しいのですか?

このベストアンサーが素晴し過ぎて涙が出るレベル。

まぁ私もたまには飲みます。いろいろ言う人がいるんだけど、「新酒」ってのはそんなに悪いもんじゃない。そりゃ、それなりに熟成したのとか良いってのはわかるけど、新酒には新酒の良さがある。

年増のセックスと処女のセックス

みたいなもんだ。って、人によってはこれがベストアンサーになっちゃうかもだけどw

まぁ件の「ベストアンサー」は引用しないんで、文脈も含めて味わってみると良いかと。この答には、「氷が溶けると水になります。雪が溶けると春になります」的な臭いがある。だが、それがいい。こういった名答を見てしまうと、他のグルメ気取りの蘊蓄語りしてる奴等がアホに見えてしょうがない。

で、こういったのはFAQになってるようで、「あなたにおすすめの解決済みの質問」が並んでるし、その先を見ても「おすすめ」が並んでる。てか、質問者はまず類似した質問探してからしろよ。

もう一つ素敵なのが、

ボジョレーヌーヴォーの解禁とありますが、なぜ禁止しなければいけないのですか?ま…

って、奴。確かに「なんで解禁なんだ?」って思ってたので、それが納得出来ただけでもいいんだけど、これの「シッタカ」だとdisられている、一番下にある回答がいい。

新酒を味わって、その年仕込んだ酒のレベルを確認するお祭りですから、フライングしては何の意味もないのです。

たとえば、12月30日に初詣をして、一番だと自慢しても誰も評価してくれないと思います。そういうものです。

あーなんて名答。

とかってひとしきり感心して、無駄知識を得たところでふと思いついた。「ボジョレーヌーボーの解禁」ってのは、季節の風物詩であるし、「解禁」なんてことがあるから、盛り上がるのだ。これは日本人のファームウェアに書き込まれているものだと言ってもいい。

となると、「始めました」が話題になる

冷やし中華

とか、コンビニに並ぶ

おでんや肉饅

とかも、「解禁日」ってのを作ってはどうだろうか? そうすれば、一々「始めました」とか書かなくて済むし、「まだやってません」攻撃に合うこともない。それにこれが一番大事なんだが、

解禁日に盛り上がれる

ではないか。

たとえば、冷やし中華の解禁日は「八十八夜の夜明け」とかに設定すると、八十八夜の前夜には日本の平地で一番夜明けの早い、網走あたり(だよね?)に観光客が大挙して押しかけて、「解禁日の冷やし中華」を食べるイベントが発生したりする。さらに根性出して富士の御来光を拝みながら食うなんて奴やら、「早さでは負けん」とか言いながら、クリスマス諸島あたりで食う奴やら出て来るかも知れん。

日本人は季節感を愛でる民族だ。それを、「ボジョレーヌーボー」ばかりで楽しむことはなかろう。もちろん「初なんとか」はいっぱいあるんだけど、「解禁日」まで設けられて、全国的にその日に盛り上がれるものは、意外に少ない。魚介の解禁は地域によってマチマチなんで、ちょっと盛り上がりにくい。まずは、

冷やし中華

あたりからやってみたら面白そうなんだが。

「ボジョレーヌーボー解禁日」の話” への3件のコメント

  1. ピンバック: Tweets that mention おごちゃんの雑文 » Blog Archive » 「ボジョレーヌーボー解禁日」の話 -- Topsy.com

  2. これは素晴らしいアイデアですね。

    最近は夏でもコンビニで肉まんを売っていますが、やはり風情に欠けると言う物です。

    是非解禁日を作って
    『あぁ、今年も肉まんが解禁されたのか。もう冬だなぁ』
    と思わせていただきたいものです。

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