太陽熱調理器ってなに?
電気もガスも石油も使わない、火も使わないで料理ができる調理器、それが太陽熱調理器(ソーラークッカー)です。ソーラーオーブンと言われる蓄熱型の同類もあります。太陽光を集めて料理をするのですが、利用するのが熱なので太陽熱調理器と呼ばれています。私の「100円ショップエコ」で200円で簡単にできる方法を紹介し、自分でも2シーズンにわたっていろいろと遊んでみました。え?シーズンがあるのかって?別にないんですが、200円ソーラークッカーは太陽高度が低くて空気の澄んでいる冬仕様なのです。仰角をつけられれば夏でも使えますが、構造が簡単なので、太陽高度が低い時期に「ちょっと遊んでみる」ためのグッズとして提案してみました。
自然エネルギーを肌で感じたいと思っても、なにしろ系統連係とよばれる太陽光発電の個人発電所長になるためには200万円ほど、売電可能な個人風力発電設備にも最低50万円〜100万円は準備しなければなりません。太陽熱温水器で数十万円というところでしょうか。ソーラークッカーなら自作すれば数百円〜、製品でも数万〜10数万円で自然エネルギーの楽しさ面白さ、そして難しさを実感できるんです。(小規模でも雨水利用と組み合わせると晴耕雨読ならぬ晴炊雨得で晴れても雨でも楽しくなるんですよ。これはオススメ!)
本格的なソーラークッカーを手に入れて家族全員がウハウハと味わえる量の料理をおひさまの力だけで作れるようになれたらなんて考えただけで、わくわくするじゃないですか。だから、200円クッカーよりももうちょっとしっかりしたものが欲しいなぁ、個人輸入するかなぁ、作っちゃおうかなぁ、などと思っていると、NPO法人ソフトエネルギープロジェクト(SEP)の坂本副理事長から新しい情報をいただきました。なんと国産のソーラークッカーを普及価格へ値下げする、というのです。ドイツ製のにしようかと思っていた矢先でしたので、さっそく情報収集をしてみました。
きらぴか登場
長野県の工房あまねの滝沢さんは、多量生産多量消費のOA機器の設計に関わるエンジニアでした。いわゆる「買った方が安いですよ」の世界です。しかし、その社会システム自体に疑問をお持ちになって、長野県で手作りの太陽熱調理器を自ら設計開発されたのです。その名は80センチ径の「きらぴか」。製造から廃棄にかかる環境負荷まで考え抜いた滝沢さんの「きらぴか」は金型を用いることで国産初の量産普及型太陽熱調理器となったのです。誠意と熱意のあるお話にさっそく私も導入してみました。
ほどなく大きな箱が宅配便で届きました。思ったよりずっと巨大な箱です。丁寧に開梱してみると、現れました。パラボラ型のソーラークッカー。沢山のリブネジで組み上がった鏡面加工のアルミパラボラ、それに三脚、小型の鍋とケトルまで付いています。これならだれでも簡単におひさま料理をはじめることができます。パラボラと三脚のそれぞれに撥水加工されたキャンバス製カバーが付いていました。屋外で使う調理器ということからの配慮でしょう。それに丁寧な取り扱い説明書にパーツリスト!個別にネジ1本、分割ミラー1枚から部品が手にはいるのです。もちろん、購入者しか利用できませんが。
箱はリユースするとのことで、送料着払いの伝票が入っていました。企業態度はとことん「エコロジー&エコノミー」ですね。
さて、翌日良く晴れたので、我が家のウッドデッキの上で使おうとカバーをつけた80cmのパラボラを肩から背負い、三脚の細長い袋を下げて歩く私の姿はまるで...
いかなることになりますやら...