まずは性能チェック!
最初にきらぴかを組み立てます。組み立てるといっても、1本だけ長い「踏ん張り用の」足を太陽の向きよりやや西に向けて三脚を設置し、パラボラのフレームと鍋置き台をもって三脚の頭に取り付けてネジ止めするだけですから、女性でも簡単にできます。まぶしいのでサングラスをして作業をしましょう。
付属のケトルに浄水器から水を満たし、鍋置き台にのせて「照準器」の影が見えなくなるようにします。私はソーラークッキングに慣れているので、太陽の動きを予測して照準器の影を調整します。
晴れた冬の関東平野は実は空気も澄んでいてソーラークッキング日和なんです。ものの30分でしゅんしゅんとケトルがいいだしました。
「流石にガス台の下敷きを利用した200円ソーラークッカーとはちがうなぁ!」
のんびりと軽い赤のカリフォルニアワインのグラスをくゆらしながら、デッキのベンチで足を組んで腰かけ、慌ただしい(慌ただしすぎる)日常を忘れてスローに切り替えて見守ります。
さあて、お湯が沸きました。休日でも平日でも妻は同じように洗濯や掃除で家中駆けずり回っています。とびっきりのコーヒーを淹れてあげましょう。季節が季節ならお日様をいっぱい蓄えた蒲公英の根のコーヒーでも作ればもっとさまになるお話なのだろうけれど、コーヒーの抽出術は水戸のコーヒー専門店で極意をならったので、ちょっと自信があるのです。
黒い小さなホーローびきのケトルはなかなかいい感じで細いお湯をコーヒー粉に落とすことが出来ます。ほそ〜くおとしてケトルをドリッパーから高く掲げると、お湯は柱から液滴になってつぶやくような音を立てて馥郁たる香りが立ち昇ります。
「お日様のコーヒーがはいったよ〜」
声をかけると吹き抜けを介して洗濯物と格闘していた妻が、
「はぁ〜い!」
と元気な声を返してきました。
お天気の良い土曜日の午後でした。