風力利用の歴史:増山式風車はつくばオリジナル


 わたしの住んでいるつくば市というところは、風況地図でみてもそれほど強い風が利用できるところではなさそうです。しかし、冬場には強いからっ風がふき、それを吹く向きによって「筑波下ろし」とか「日光下ろし」とか言い伝えてきたことも事実です。また、近くの霞ヶ浦では純白の帆に豊満に風をはらんだワカサギ漁船「帆引舟」が有名でした。
 もっとも、この霞ヶ浦水系、ブラックバスのルアーフィッシングという、多量消費ファッション産業に毒された似非(えせ)アウトドアズマンを主とする連中に席巻されるに至り、冬の楽しみタナゴ釣りやヒガイ釣り、真夏から始まるワカサギ釣りやヤマベ釣りも、ウナギ釣りもナマズ釣りほか有りとあらゆる釣りはブルーギル釣りを好ましからざる例外として、気息奄々の状態なのであ〜る。霞ヶ浦には湖底に湧水があり、そこではアユも捕れたのであるよ。サヨリの姿をみることも少なくなった...見よ、北浦で何匹連れたとか、霞ヶ浦なら土浦のドックがオカッパリには良いとか浅薄なリポートを垂れ流す自己満足系意地ヒガミウエッブページの数の多いことよ。なんども(よ)ねもとはいろんなところで言っているが、釣り人はもっとも鋭敏な環境センサーたりうるのである!誇りを持て。多様性を奪うな、目を覚ませ!! 脱線した。

 アサヒグラフ誌の1999年12月3日号の中ほどに「風車」と題した1ページがあります。これには新鮮な驚きを感じました。ビデオ制作会社を切り盛りする岩崎真也さんとおっしゃる方が記録映像の中に風車を発見したことにある、と記事にあります。つくば市金田(こんだ)地区には1950年代、約100台もの木製の「増山式風車」が稼働していたというのです。長方形の6枚羽根を角材を6角形に組んだハブに止め、金属のクランクを駆動します。風車の回転運動はクランクはそれにつづく孟宗竹のスリーブを持つ鉄製のコネクションロッドにより往復運動に変換され、手漕ぎポンプのヘッドに直結されて揚水する仕組みです。

 なんだかうれしくなるじゃありませんか、風力発電機で遊んでみようと思っているところが、風力利用の歴史のあるところだなんて。

2000年7月再建された「増山式風車」を実際に見てきました

 ところで格好が良くって最大発電量も多く、価格も手が届くAIR-403ですが、欠点もあります。第一が強風時にブレードのフラッターによる大きな音です。また、ブレードを見た瞬間、だれでも思うのですが、弱風時の発電効率が悪いのです。風況地図にあわせたブレードの開発、これが日本中にプライベートな風力発電機を普及させるカギでしょうね。AIR-403を手にして眺めてみると、アルミダイキャストのボディは絶対塗装したくなります。そういうことで各販売店では塗装モデルも準備している場合があります。

2000年7月たいへんなことがわかりました。AIR-403の製造元が粗悪な中国製ベアリングをアッセンブルして出荷しはじめたのです。総輸入元のEarthgoods社は自社で交換してから販売しているのでこれから安心ですが、私のはちょうど狭間で中国製のゴリゴリいうベアリングがついています。さてこれからどうなるか心配です。

自立住宅(旧)2000.05