(よ)ねもと流間取り術
敷地と住み方にあわせて間取りを決めていきます。考え方は、定住型か住み替え型かです。もちろん長寿命な躯体にするのですから、定住型です。ですので、あとで住み方をかえられる可塑性をもった間取りと、基本性能を高くすることに留意します。
まずは、マルをいくつか描いて機能を書き込んでいきます。キッチン、浴室、トイレなどは単機能ですね。リビング、書斎、客間、寝室などはそこにやりたいことと欲しい機能をメモしていきます。マルの配置はごくごくおおまかな間取りの原形になります。破綻したらすぐに別な紙にマルの位置や大きさを変えて書いていきます。やりたいことや機能を考慮してマルを加減するわけです。リビングなどの多機能な部屋はどういうふうに住みたいかを想像して加減します。
同時に、工務店はどんな暮らしがしたいか、メモを求めてきました。わたしは情緒的に、玄関から入って廊下不要。吹き抜けを持ち広々感のあるリビングダイニング、そこから出入りできるウッドデッキ、デッキに薫製の作りのための炉やガーデン流し、2階にはホール、などと工務店が自由に発想できるだけの細かさの一切無い文章を出しました。どういうふうに解釈されて平面図がでてくるのか楽しみだったからです。
最初はできるだけ真四角か長四角の凸凹のない平面形で考えます。コストダウンと冷暖房効率のためです。そこからマルとして描いた部屋を図面として落していきます。そして、手持ちの家具の配置や生活動線を考えてブラッシュアップしていきます。妻と話していて、無理にキッチンに冷蔵庫を置くより、食品庫に置いたほうが実は歩く距離が短かった、なんてことに気がついたこともありました。屋内だと食器棚、冷蔵庫、ピアノ、テレビ、ステレオなど、屋外だと自動車の置き場所がカギになるでしょう。
在来工法ですから、91センチとか45.5センチが単位になります。そこで、一コマ送るとか詰めるとか、自分の描いたラフと合わせて調整しました。あとは、様々な可能性を考え、コストと床面積をバランスさせるようにしました。20枚近く1/100図面を描いてもらったでしょうか。契約までは無料ですが、積算が気になります。CADオペレータの社長の息子さんをたきつけてメガソフト社の3Dマイホームビルダー2000を買わせてしまいました。雑誌、建築知識の2000.01号に応用例が出ていたのです。お小遣いで買える価格なのでPCユーザにはいいですね。これから家を建てる方には具体的イメージがつかめてオススメです。ウチはマックの互換機とリブレットしか持っていないので工務店で買ってもらってイメージ作成を依頼したのです。
平面図が出てくると私は風の通り道を確保するために、平面図上で同軸上になるように窓を配置して行きました。特に南北方向は重点的にしました。それも高度なシュミレータなんて使えませんから熱収支を想像しながらです。南側の窓は目深く廂をかけ、北側には換気用と熱の逃げない明かり取り用にと小さな窓を配置していきました。このへんは工務店にノウハウがあるので、「風通しと明るさと熱収支」とデザインというポイントだけで楽しく進みます。すべて断熱フレームのペアガラスです。残念ながら、アルミまはた樹脂サッシュですが。主要な窓はペアガラスではなく二重サッシュにしました。さらにするなら、熱反射ガラスを西側に使うなどの手段があるそうです。また、YKK apの断熱窓製品を推薦されました。理由は、YKKap社の製品は窓枠自体の剛性が高く、躯体の剛性を当てにしないでも形状を維持するから、だそうです。
敷地が細長い三角地だったのですが、小細工はせず、真南にむけました。となりと距離を置くために駐車スペースを経て玄関を設けます。基礎全体はL字型で、Lの短い横棒「_」の部分が南北に、縦の長い棒「|」が東西にのびます。つまり簡単な切り妻の二階建てに西南側1階部分に1部屋増設した形です。これで西面が広くなり、Lの陰は完璧なプライベートな庭になります。
結果的にわりあいと大きな家になってしまったので、ソーラー集熱パネルが多数乗ります。L字型で効率もやや落ちてしまいますから。しかし、今後、太陽電池パネルが安価に提供されるようになったときのことを考えるとどうしても屋根面積が欲しくなります。それに雨水利用をするにも雨を集める面積は有ったほうがよいのではと思い、西南に増設した1階の部屋へ片流れで南を向いた屋根をかけました。
玄関は工務店の方式に従って風除室です。よく、入った瞬間びっくり、の、こけおどし玄関吹き抜けなんてばかばかしくなります。私はこう考えました。
玄関はお客様を迎えるところでもありますが、家族にとってもホコリや花粉をカットできる外界とのインターフェースです。また、玄関で暮らす人はいませんから、敷地や予算に制約のある以上、コートの脱ぎ着が出来る程度の必要にして十分な広さにとどめるべきす。しかし、来客の少ない家はつまらないので、あがり框は長さを確保して、靴を脱いで置ける場所の確保します。玄関自体は不快感無く通過できれば良いとします。そして快適な室内へといざなうのです。玄関から直接入るリビングはハイブリッドソーラー方式ではコンクリート蓄熱体が全面から輻射暖房してくれるはずですから暖房器具が見えないのに冬でも温かのはずです。リビングから行ける洗面所、トイレ、風呂を含めて全面床暖房です。もちろん、床は風呂場も含めてまっ平ら。それが工務店の標準仕様でした。バリアフリーなんていう言葉を使う必要もないぐらい、こともなげに「引き戸もつり下げですから下に溝もないですよ」と言われました。パイプ式の温水床暖房はパイプ上とそうでないところで部分的に温度差が出来てしまうことが有りますので注意が必要です。また、正確なランニングコストを算出しづらいものです。地域的な気候の差と、個々の家の仕様や住み方の差が大きいからです。しかし、床暖房を売っている業者は実例を持って接するべきでしょう。あまりにもイメージ先行の売り方をしている現状にあきれます。
それから妻の発案で玄関土間納戸を作りました。妻と二人でスキーを5セット、私は海千山千の釣り人ですので、安物の道具が一山もあります。冬物のブーツやキャンプやスノーケリングの道具、ベビーカーなどなどを雨に濡れずにクルマに積み下ろしできるようにと考えたわけです。
引き戸で玄関から入ると1坪近い吹き抜けを持った空間が現れます。「夜シアター」になるはずのホームシアター機能のついたリビングです。調整が面倒で(それゆえに楽しい)高価な3管式プロジェクターの採用は見送り、設置の簡単な液晶式のプロジェクターを目標にします。音声の振動モードから天井を高くすると低音の出がよくなることが知られていますので、2.7メートル天井と5メートルを超えるであろう吹き抜けの効果が期待されます。吹き抜けはソーラーハウス各社の方式の共通点でもあります。シアターの迷光対策で壁の色を暗くしたいところですが、日々、住むことを考えると辛いところです。
西側から小さな書斎兼機械室、リビング、ダイニング、キッチンとあります。キッチンの先には小さな小屋をかけ、そこには床暖房をいれずに食品庫としました。機械室にはオーディオ機器や分電盤、パソコンなどで配線がずりずりになる予定です。しかし、そこは普段は壁となっている折れ戸で隠されています。電源配線については別稿に書きました
北面にはトイレ、洗面所、浴室を配します。
廊下を持たないので、リビングに階段があり、二階に「いってこい式」にあがります。あがるとホールになります。社長は、無駄に広いのではないかと言いましたが、この無駄は必要です。そこは荒天時の洗濯物が干せるスペースや読書ができるスペースになるのです。吹き抜けを通して階下を見下ろすことができます。
二階には洋間と「畳のある洋間のような和室」、「周囲が板の間で真ん中に六畳の畳を敷いた寝室」があります。子供の成長とその過程を考えた結果です。また、南側は実用性のある広さを持ったベランダで深く廂を被って夏の日差しや雨を避けます。しかし、強い風が吹いたときどういう風になるか少々不安では有ります。
工務店側は人間と躯体とを守るために外断熱高気密24時間計画熱交換換気を行っています。したがって小屋裏も温度が低くなるのが特徴です。ですので冷房用エアコンはリビング用のを小屋裏につければ冷却出来てしまうかもしれません。とりあえず、二階の寝室に既存の小さなエアコンを移設してみることにしました。二階寝室の室内吹き抜けの窓とドアを開放すると冷気は吹き抜けと階段をつたってリビングダイニングに降りて来るはずです。あとは工務店の見積もった熱収支に見合うかどうかですが、オーディオなどの電気製品はものすごい発熱体ですし、キッチンも火を使いますから、ちょっとどうなるか分かりません。やってみてのお楽しみです。真夏の炎天下でも風がすこしでもあれば風通しは極めて良いはずです。
さて、そこで問題です。市販の安価なエアコンは赤外リモコンがついていますが、小屋裏や寝室に有る直視できない本体に向けて赤外線リモコンを利用するにはどうしたらよいでしょう?工務店はワイヤードリモコンのエアコンを見つけてそれをインストールすることが出来るいいますが、割高ですし、どうせ新しくするならPAMなど、最新の省エネ型を導入したいところです。
色々悩んだのですが、エアコンは現状の6畳用の小さなものを主寝室につけ、吹き抜け側の窓から階下に冷風を送り込めるように設置することにしました。それでも暑かったらまた考えます。あるものは利用したほうが良いので。なんでもかんでも処分して新しくすることは全然エコじゃないですからね。
既存の移設については、リモコンの赤外発光部を切り離し、リビングから小屋裏へ延ばす。これは出来そうですが、リモコンが固定になってしまうだけでなく、途中の断線もありそうです。パワーの足りないところは駆動回路の容量をあげるなり、赤外発光ダイオードの入れ換えでなんとかなるかもしれません。しかし、最新のものは双方向性もあります。
赤外線を光ファイバーで小屋裏まで引く。これも何とかなりそうですが、樹脂製の光ファイバーは赤外の吸収が盛大にありますから、だめです。
あとは電子工作で「レピータ」を作ろうかなどと思っていたら、ネットの検索で2ヶ所ほどひっかかりました。
複数のリモコンの中継器、のようなものです。これもホームシアター関連でひっかかりました。まず一つ目がこれです。
もう一つが、ダイセンという会社がひっかかりました。こちらはリモコンの専門の会社です。
標準仕様プラスアルファの自然素材たち
素材は在来工法ですので、躯体の主な材は4寸角の桧や杉です。構造計算は90ミリの筋交いで行いますが、実際は120ミリで施工してくれました。詳細に見ると堅牢な布基礎の上にコンクリート蓄熱体が打設され、その上に骨組みが奇麗に乗っています。同じ4寸角でも他の格安ハウスビルダーが使う米栂やカナダ栂などは虫に弱いので最初から防虫防腐処理がされています。どんな薬剤が使われているか注意が必要ですね。
腰壁と一部の天井はサワラの無垢板を使います。フシがあるのでしょうが、白い木肌とよい模様になるはずです。1階はカラマツの無垢板15ミリ、2階はある日ブラリと社長がこれでやろうと思うんだが、と持ってきた30ミリ厚のパイン材です。30ミリもあると踏み心地は最高です。床は基本的に木の呼吸を止めないために無塗装で、薄く蜜蝋系などの自然塗料を塗る事になるそうです。何年か経つと良い色合いになってくることでしょう。こうしてみると、ウレタン塗装で丈夫、という触れ込みの床材など全く興味が無くなってしまいました。冬季のオープンハウスで見た床はどの家も下から加熱されてそれぞれの板が微妙に反っていることが素足で感じられます。でも、それが本物の証です。死んだ木、合板ではない証左です。これ、違いの分かる人だけの快感ですね。
ところが一階のカラマツの床板ですが、シベリア産でこのところ乱伐が問題になっています。国産カラマツも同じ値段だというので、そちらにしてくれといおうと思っていたら、工務店から床材が手に入らないという連絡を受けました。設計時には、現在、フシの少ないきれいなものの在庫があるとのことだったのですが。丁度、ロシアカラマツの問題で気になっていたので、しばらく様子を見ることにしました。そして、工務店が提案してきたのは、無垢15ミリ国産アカマツ材でした。もちろん私は喜んで受け入れました。(00.03)
壁紙は塩ビを避け、ケナフの壁紙を所望しました。ケナフはアメリカEPAだったか、で二酸化炭素の固定能の非常に高い植物として紹介され、森林を損なわずに紙ができるので、環境教育のために学校での栽培や休耕田での栽培が行われつつある植物です。工務店はすぐにカタログを取り寄せてくれました。東リの製品です。残念ながらどれも樹脂のコーティングがしてありましたので、調湿作用はありませんでした。しかし、従来のパルプ系の壁紙やビニルクロスに比して価格も変わらず、加えて森林破壊防止のメリットはありますので、ケナフクロスは採用することにしました。他に、和紙、月桃紙を使います。それでもほとんどの壁紙は塩化ビニル製です。塩ビといえばダイオキシン。それだけではありません。可塑剤として多量に擬環境ホルモンの一つ、フタル酸エステルを含んでいるはずです。これには唖然としました。子供部屋の可愛らしい壁紙から擬環境ホルモンが発散する...これはコワイ。二重になりますが、壁雑感もまとめました。施工単価の安い壁仕上材であるタナクリームについても壁としてまとめて記述してあります。「塩ビなんて解体処分するときだけの違いですよ」なんていうハウスメーカーの営業の人がいましたが、可塑剤のことをどう考えているのでしょうか?擬環境ホルモンのフタレートたっぷりの壁紙。子供たちはそれに触れます。たぶん、その手でおやつを食べたりします。私の小さいころはフタル酸エステルの匂いのするビニール製おもちゃで散々遊びました。だから、経験的に安全だという人もいます。しかし、私の小さいころは子供の6割にもアレルギーは出ていませんでしたよ。感受性が変わっていることを否定できる裏付けはないのです。つまり避けられるなら避けるべき、です。少なくとも室内では。
赤坂にあるサンゲツのショールームをみさせていただいたとき、いくつかは調湿のパルプ、炭化水素系不織布、あるいはクロスのように見え、魅力的に思えましたが、美しいプリントの壁紙はほとんどが塩ビ製品でしたので、「可塑剤は何をお使いでしょうか?」とスタッフに質問してみました。残念ながら「そこまではすぐには分かりません」という答えでしたが、すでに、代替可塑剤を使っているのでしょうか?(2000.02現在)ケナフに似た性質の植物が月桃に触れておきましょう。沖縄の知人を思い出し、月桃について調べてもらいました。亜熱帯産の月桃はケナフ同様に紙ができる草なのですが、さらに伝統的に葉で食べ物をつつむと腐らないなど抗菌性が知られていました。ショウガの仲間ですから、たぶんゴクラクチョウカと同じ英語wild gingerで通じるのではと思います。yahoo.co.jpでは日本月桃がひっかかりました。
知人からの電子メイルでは、月桃のエキスをマイクロカプセル化したものを防蟻剤(シロアリ防止剤)として販売しており、それは東京の会社が行っているとのことでした。これは重要な情報です。電文の引用 あと、防蟻剤については、沖縄の日本月桃株式会社では、扱っておらず
東京の(株)アルファテック (03ー3580ー7371)で代理店として
販売しているようで、そちらに問い合わせ下さいとのことです。
聞き取りですが、沖縄の白蟻には効かないため、本土での販売となっているようです。
本土のシロアリにしか効かないというのが面白いですね。世界的には農薬の使用削減が叫ばれているので、マツなどのシロアリが好む材をモニタトラップとして家のそばの土に杭のように打ち込んで、それが食害されたら最低限の有機リン駆除剤の施用を家に対して行うというプロトコルがとられています。これは学会でアメリカの森林研究者に直接聞きました。米国の北部森林はキクイムシの被害が多く、家屋はシロアリの被害が多いそうです。
早速工務店経由でサンプルを取り寄せてもらいました。匂いは少々つんとする感じで、ヒバのテルペン系の匂いにかすかな共通性がありますが、すこし酸臭がします。工務店ではヒバ油を有機リン剤の代替防蟻剤として選択していました。月桃エキスは3年の効果を保証しています。送られてきたリーフレットにはヒバ油はそれほど効かないと比較広告気味に書いてあります。しかし、最近はヒバ油は5年保証であるとのこと。あと木酢というものもあるのですが、木材乾溜液ですから、発ガン性物質のオンパレードのハズです。ならば素性の分かっている農薬の方が私は好きです。天然由来ならすべて安全と盲信してしまうようでは身は守れません。
まぁ、個人的にはシロアリの行動調節物質は盛んに研究されていますから、警報フェロモンなどが利用できるようになるといいと思っています。あるいはアロモンやカイロモンといって食べられない植物とか、逃げなければと思わせるシロアリが認識するような植物抽出物が使えるといいのですが。確かに、山歩きをしていると湿ったアカマツなどはあっという間にシロアリでぼこぼこです。カラマツも弱いですね。一方で乾燥した材は食べられません。躯体の乾燥はシロアリの防止に効果的なのは常識ですね。
数日して知人が入手した月桃紙と月桃壁紙のサンプルが送られてきました。お菓子と一緒に (^^)
しかし、公庫融資の条件の防蟻処理は散々悩んだ末、結局...ヒバ油にしました。(00.02)
お菓子は大切に頂いてサンプルは工務店に届けました。社長はどうも貼ると和紙と区別がつかないことと、強度的に弱いことをあげて使用を躊躇っている様でした。しかし、和室の砂壁のかわり、あるいは和紙天井のかわりに月桃を使ってみたいものです。紙になっても抗菌作用が残っているといわれているからです。和紙と区別がつかないこと、強度的に弱いことは自然の抗菌作用という機能性にかなわないと妻と私は感じたわけです。ところが塩ビ製品についてまた、悩ましい問題が出ました。1階は音響的にすぐれる無垢の重めのドアを使うつもりなのですが、コストの面から2階の扉は大手、ナショナルのものです。この表面が塩ビなのです。これを避けるため、私は、安価な無塗装の輸入品を急場凌ぎに使い、有る程度時間をかけ脱塩ビ化商品が出るのを待つとか、金銭的余裕がでてきたところで無垢に入れ換えるとかを提案しましたが、残念ながら実現しそうもありません。こだわりの地元工務店も英語とメインテナンス性という壁が存在したのです。
ドア表面の塩ビ、しばらく待っていたら、出ました出ました、脱塩ビの扉です。やはり脱塩ビ化は着々と進んでいるんですね。ちょっと安心しました。(00.03)
できれば漆喰も使いたいのですが、手間がかかり、コストアップが懸念されます。そこで、砂壁で見積もられていた2階和室の壁を壁紙にし、そのぶん生石灰クリームが使えないかと打診しました。これは工務店の素材リストになかったもので、インターネットで探しました。自然素材住宅はコストとのせめぎ合いです。一度塗り、薄塗ができる「タナクリーム」は工務店の興味を引いたようです。サンプルを取り寄せ、左官職人と試験することになりました。その後、どの程度の面積が可能か計算することになります。私自身は、1部屋や2部屋、仕上げのしていない部屋があってもいいと思っています。内装なんて住んでみながら作り上げていく方がイメージが湧いて良いこともあるでしょう。その提案も、「きっちり仕上げて渡したい」という工務店側の意向で却下です。ちょっと残念です。
将来への可塑性
さて、子供たちが大きくなると夫婦の寝室から離れていきます。そのため、畳の部分はリフォームして板張りに出来るようにしておきます。工務店はそんなことお茶の子さいさいです。そのうち、高齢な父母がやってくるかもしれません。そのために西南の部屋にはあらかじめミニキッチンが設置できるように配管をしました。
部屋の角には薪ストーブもおける可能性がのこるように考えました。これは余裕が出来てきたら私が遊ぶためです。上の高齢者介護とは関係ありません。たぶん、薪ストーブはちろちろと燃すだけで、ソーラーハウスには不必要な熱源です。でもそれがアソビというものでしょう?裸の火を眺めるのは本能的に安らぐものです。
ダイニングよりの天井は補強可能にしておきます。万が一宝くじでも当たってお金の使い道にこまったら3管プロジェクターを入れるためです。信じられないかもしれませんが、3管プロジェクターは中高級車一台分ほとの価格と70キロという重量があるのです。
前にも書きましたが、電源系は太陽電池パネルや燃料電池が安価に利用できるようになったときに利用できるように考えてあります。
そんなころにはもう、無垢板はアメ色に変っているだろうと社長はいいます。その変化が落ち着きや雰囲気なのです。マツは柔らかい木ですから、キズだらけになっていることでしょう。でも、それが家と家族の歴史なのです。きっとそれこそが愛着のある家、です。