1999.12.09

 インバータは直流を交流に返るので直流電源が欲しい時にAC-DCコンバータとよんでいたので「ひっくり返す」ということでインバータと呼びます。より正確に言えばパワーインバータ、それもAC-DCパワーインバータとなります。

 単にプラスとマイナスを50Hzとか60Hzあるいは中庸をとって55Hzで反転させ、実効電圧をAC100ボルトにしたのが矩形波インバータ。矩形波というのは急峻に立ち上がり立ち下がりがありますから、雑音をたくさん含みます。とくに高調波という整数倍にピークをもつ雑音がでます。高調波と言うのはギターのハーモニックスのようなものです(ほんとはちょっと違う)。正弦波というのはサイン波ともいって円をころがしたときに円周の一点の軌跡になります。単一の周波数からなるので、きれいといわれます。その中間が疑似サイン波でいくつか方式があるようです。もっとも簡単なのは0ボルトホールドをゼロクロスのところに入れるという方法で↑-↓-↑-↓という感じです。もうちょっと凝ったものだと丁度「凸」の字のように途中に段を入れる手法です。凸とマイナス凸が繰り返されるもので、↑-_↓_-↑-_↓という感じです。

 似た言葉に変形サイン波というのがありますが、オシロでみないかぎり言葉からでは何をやっているかわかりません。

 価格は矩形波<疑似サイン波<サイン波の順に高くなり、矩形波とサイン波の価格差は同容量で2倍程度です。

 格安に上げるためには良い品質のインバータで安価なものを探さねばなりません。風力電力を蓄電したバッテリから出力を得るという目的に合致したよい品質とは何でしょうか?

また、使う側の自由度を考えると、いろいろな負荷を繋ぎたい。雑音は少ないほうが良い。

 そして具体的に使うものを想定します。我が家の場合は17ワットパルックボール3個ぐらいですからまぁざっと20ワットの3倍で60ワットです。100ワットもあればいいのでしょうか?ところがそれだけではないのです。蛍光灯の突入電流、つまり点灯管がちらちらやって一定の明るさになるまでは定格の5倍は喰うのです。ですんで同時に点灯をはじめるとなんと300ワット近くも喰うわけです。白熱灯や冷蔵庫などはもっと激しいのです。まぁ同時点灯しなければ良いのですが、夜になったらぱっとついて欲しいですよね。

 インバータ側ではこれを耐サージ特性と呼んでいます。矩形波系統だと約2倍のマージンがあります。サイン波だと良くて5割でしょうか。

 そこで、ワッテージはバッテリの容量と発電量との兼ね合いですから、まぁ不自由は無いであろうというところへ落ち着かせます。

 さて、どうしましょう?
 今回はウエッブではなくCQ出版社のトランジスタ技術、通称トラ技を見てみます。もう一つは同じ出版社のCQです。
 ハムの専門誌である後者は以前はトラ技なみの厚さを誇っていましたが、今では1960年代半ばを思わせる厚さになっています。無線が昨今の技術の進歩でアマチュアに頼らなくなってしまうぐらい発展してしまったせいでしょう。いまではCDMAのようなスペクトラム拡散方式や磁界型アンテナぐらいしか楽しめそうな実験がみつかりません。対してディジタル時代でもトラ技はディジタル化することでたいそうな厚みを誇っています。そこで電菱、未来舎などを見つけました。あとはCQに合ったバッタかジャンク屋系のところがちょっと。

しゃべる英語がある程度操れるようになって初めてCQがSeek youであることが突然理解できました。「だれかいませんか?」です。いまなら「ピッチのワン切り」で代用、というところでしょうかね。え?わからない人はオジサンです。ノネナール(nona=炭素9個、ene=二重結合1個の、al=アルデヒド)臭いですぞ。(二重結合の位置と幾何異性が落ちてますが)

 それからウエッブで調べてみました。yahoo.co.jpでインバータやパワーインバータをキーワードにして会社をしらべます。インバータ式蛍光灯やインバータ式の電車の駆動方法の混じって目的の会社がでてきます。いくつかにメイルをだしてみました。曰く、400ワットの風力発電機につないだバッテリから電力をとりたいが安価かつ高性能な御社のインバータを紹介下されたし。

 さっそく資料を送付してくれたり、メイルで回答してくれたり。ご回答くださった担当者の方はみな丁寧でしっかりしていました。サンリットジャパン様、厚木デバイス様ほか、どうもありがとうございました。

 ついでにわき起こったのが無停電電源装置を風力発電機のバッテリに転用できないかという興味です。これならきれいな電源を供給できるし、保護回路も色々入っています。電池部分だけでも大容量化してしまえば充電は風力だし...にやにや。

 これはボツでした。スイッチング電源とノイズフィルター、風力プラントにも技術のある新潟のデンセイ・ラムダ社に問い合わせてみました。ずいぶん時間がかかりましたが、丁寧に技術的に難しいこと、コスト的にも見合わないことをお教えいただきました。担当者の方、ありがとうございました。

 とりあえずの方針は、サイン波は高価なのでちょっと脇へおいておきます。疑似サイン波か矩形波でとりあえず遊んでみます。安価に楽しむのが原則です。

1999.12.10 追記
電話で資料を請求したインバータ大手の未来舎の資料をみました。私の目に止まったのは FI-200260Bという型番のものです。疑似サイン波ですが、最初遊ぶには丁度良さそうです。なにより小型で高効率で、耐サージが500ワットもあるのです。ファクスで送られてきた資料では誇らしげに「冷蔵庫も駆動可能」の高耐久を謳っています。コレですコレ、これがピッタリです。価格も定価ベースで22500円です。第一候補です。


自立住宅(旧)1999.12