ガーデニングに使える自動散水風力発電システム
2002年6月9日私も個人風力発電システムが小家電や電動工具の充電にと、そこそこ使いこなせるようになってきたところで、MLでは12ボルト出力の数十ワットクラスの自作可能な風車の検討がはじまりました。そのなかで、議論していてふと気がついたのです。
現在、日没検出を暗電流補償PV〔太陽電池パネル)の出力電圧を利用して行い、パワーFETとコンデンサのチャージ時間で15分から数時間の間、24ボルト10アンペアぐらいをオンにできるという回路を試験しています。この回路はML参加の超多忙なエンジニア氏が自ら組んでくれたもので、「ゆうじょう回路」と呼んでいます。この数ヶ月間、2時間程度点灯するという条件を探しながらLED(発光ダイオード)照明を点灯させてみていたのです。
LED照明は薄暮の時から点灯し、周囲がまっ暗くなって1時間ぐらい点灯して消えます。もともとは、例の100%ピュア自然エネルギークリスマスイルミの自動点灯を目指したものです。でも、クリスマス時期だけじゃあ話題性はあるものの実用性はほとんどありません。
そう考えているときにMLでは、
「ただ回っているだけで全然仕事をしない癒し系風車じゃあねぇ」
「ガーデニングが流行っているからガーデン照明の電源に風車はどうだろうか」
なんて投稿が続いた時に思いついたのがガーデニング用の風車。![]()
こんな感じのイメージで、自動水やりを薄暮のころからやってくれるものです。
システムはこうです。風力発電機(簡易チャージコントローラ付き)は12ボルトの鉛シールバッテリに充電します。バッテリボックスと制御回路はオレンジ色の箱に入っているつもりです。暗電流補償用のPVをマストの途中に取付け、これは晴天検出、おおざっぱに言って昼間の検出にも使います。灰色の箱は貯水タンクです。その上にあるのは自動車用のウォッシャー液を出すモータを収納した箱です。ウォッシャーポンプの先にホースと分岐ノズルをつけて鉢植えなどにちょろちょろと水をやります。もちろんスプリンクラーにしてもいいでしょう。
ガーデニングをやる人にとっては水やりは大切な作業ですが、盛夏の炎天下に行なうと根がゆだってしまい植物に悪いのは常識です。だから朝夕がいいのですが、「ゆうじょう回路」は日没検出用なので、とりあえず夕方1度の水やりを毎日(たぶん雨の日も^^)やってくれる繰り返しタイマーとして動作します。タンクに雨水を導入すれば、かなり自動化した散水・潅水装置となります。自作可能な12ボルト50〜+ワット発電機のコストいかんではものすごく安くできそうです。イラストではダウンウインド型で描きましたが、自作木製ボディを使えばいろいろとデザインも遊べそうですね。ちょっと余談なんですが、個人風力発電は家族の理解がないと導入できません。この国の奥様たちは、どういうメリットがあるのか、モトはとれるのか、という非常に厳しい評価軸をお持ちです。ところが、世の中には奥さんにはフライングで個人用タービンを購入しちゃったお父さんも数多くいらっしゃるわけで、ワタシが応援している北力社のユーザー訪問ってのはもうおそるおそる決死の覚悟で主婦の敵の会社となってはいますまいかと、実におずおずと出かけていくんだとかいかないんだとかなんだそうです(笑)
そういう現象の解消に、静か、安全、ローコストなガーデニング風車というのは解なんじゃないかな、と思い至ったわけです。これなら、特に雨水利用と組みあわせるとかなり実用的で、奥様も近所に自慢でき、子供は学校で自慢できます、たぶん。そりゃあ水道直結の水やりタイマーが2万円以下でありますが、独立電源の自然エネルギー利用ってところに付加価値は高いとしちゃいましょう!
我が家の雨水利用施設と風力発電施設を合体させちゃおう!
さて、我が家には「10万円個人風力発電」設備(ゆうじょう回路搭載)と「地下雨水タンク」設備がすでにあるわけです。風力発電機のバッテリ電圧は24ボルト。ならばトラックなどの24ボルト車のウォッシャーポンプが使えます。なぁ〜んだ、あとは配管があれば取りあえず動きそうです。
いやいや、金欠ビンボー人間のワタシはとりあえず思考実験で楽しみます。
不安要素。考慮すべき点。メモ。
ウォッシャーモータは連続使用に耐えられるだろうか。
揚程(吸い上げられる高さ)はどのぐらいあるだろうか。
ひょっとするとほとんど無いかもしれない。
地下タンクから地表までは1.6メートルはあるぞ。
吸い上げるための配管の材質。
柔らかいチューブだと場合によっては陰圧で潰れてしまうかもしれない。
最悪の場合長時間使用と目詰まり状態でモーターが焼けてしまうかもしれない。
過熱して火事にならないようにモーターの収納はしばらくは目視できるなり安全に考えよう。
あとはガチャポンプの横か台の内側にとりつけちゃえば良さそうだ。
揚程がとれないようなら、サブタンクを設けてそちらに人力で汲まないと使えないかもしれない。
でも、旅行中なんか植物達を枯らさないで済むから安心だな。
ローコストなタンクはなにがあるだろうか、などなど。
なかなか考えるだけで楽しいものです。まぁ、コストは限りなくゼロに近いですから、先ずは24ボルトのウォッシャーモーターを解体屋あたり手に入れることを考えることにします。ぼちぼちやって行くことにいたしましょう。