はじめに
私が自分の家を建てようと決心したときから、高品質でライフステージによって利用の仕方を変えながら住み続けられる我が家らしい我が家が欲しいと思っていました。かといって奇をてらわず機能的、安心して住むことができる住宅をリーズナブルな価格で。決して低価格で、とは思っていません。長寿命な家に住むことでライフサイクルコストを引き下げることができますから。家で私より長時間過ごす家族のために、設計段階から積極的に私なりのエコハウスを考えたのです。ただし、エコロジー、エコロジーとヒステリックに叫ぶことはしません。繰り返し書いて居ますが、本当の意味でのエコなんて幻想に近いものなのです。人間の活動はすべからく環境に影響を与えます。むしろエコ指向、エコごっこ、あるいは似非エコ、ぐらいのスタンスなんです。
私の考えるエコロジー、それはたとえば包丁を研ぐこと、です。それでは、ねもと流環境共生住宅のこしらえ方をお話しましょう。
エコハウスを楽しむ土地を探す
こればかりはタイミングと出会い、いわゆる縁と言うものでしょう。決心次第、ということもあります。私が注意したのは「くぼ、さわ、たに、やつ」など低湿地を示す地名を避けること、上水道に20ミリ管が来ていること、市内で70坪以上の土地で、できるだけ自然が残っていればなお良い、と言うところでした。ミニ開発などでは上水道が13ミリ管である場合がありますので要注意です。土地は契約する前に登記簿の確認をしに行きました。工場が近くに有り、市の境界、かつ変形地、ということでもあり、かなり格安な物件を手に入れることが出来たと思います。
長く住むためには歴史の風化に耐えて現存する建築物を見る
ハウスメーカーのカタログをみたり、展示場にいったりするのが普通でしょう。でも、家にも流行があるのです。ですから、長寿命の家が欲しいと思ったら、現存する明治大正時代の建築のいくつかを見知っておくことはおおいに参考になります。家は、カタログで買えるものではないのです。また、できればアメリカ・ヨーロッパの家作りを見ておくことも良いです。日本と違って良く手入れされた家は価値が増す、という環境ですので、その実際を感じることができます。ただ、カナダやアメリカ、北欧の家を直接日本で利用する、というのは問題がおこる可能性が否定できません。明確な四季があるのは日本とイギリスの一部ぐらいなのです。ですので、部材やその使いこなしのアイディアを学ぶだけにした方が賢明じゃないかと思えるのです。たとえばスゥエーデンやフィンランドには台風や地震ががきませんから、ね。
高気密・高断熱・計画換気のソーラーハウスが基本
環境共生住宅といっても人それぞれ環境に対するとらえ方も実践の仕方も異なります。「自然保護」というのは「人間の望む姿に保全すること」です。そこには経済価値という判断基準があります。ちなみに、私のスタンスは「人間の活動はすべからく環境に負荷を与えるであろう」「多様性を保護することは重要であろう」です。「である」と言い切れないところが私流、です。
さて、環境といえば住環境とか生活環境、あるいはもっと広く社会環境とか気候などの地球科学的環境という見方もありますね。自分はどう考えてどう対処して行こうとしているのか、それがポイントで、また悩ましいところです。ソーラーハウス、特にパッシブソーラーハウスにはいろいろな方法がありますが、基本は高気密・高断熱・計画換気、です。もちろん、日本伝統の低気密(時として)低断熱・部分暖房というライフスタイルも否定するものではありません。中気密高断熱無計画換気、なんて理想的にはたらいたら素晴らしいでしょう。中気密中断熱ローコストという選択もあるでしょう。多様なほうがいいのです。しかし、なぜ、私が高気密・高断熱・計画換気にこだわるかといえば、「計画が立てやすい」ということです。
日本の伝統建築は夏の蒸し暑さと冬の寒さのトレードオフで、前者に重きを置いた感が有ります。冬は着込んで炬燵や火鉢など部分暖房で温まる。そのかわり、間取りは取り払うことができるほど柔軟で、夏の風通しとともに、人寄せの慶事、弔事も自在にこなせるものでした。家作りの本ではよく言及されていますね。でも、一年を通してできるだけ快適にしようとすれば、やはりすべてについて計画の立てやすい高気密・高断熱・計画換気が現代的で結果的に省エネです。間取りはシンプルな箱である、という発想を取り入れれば伝統建築の良さを活かすことが出来ます。この様な家作りを推奨する本もあり、おおいに共感を覚えたものでした。
憧れてはいるもののどうやって実現したら良いか見当もつかないのですが、中気密・高断熱・自然換気なんてのはほんとうに素晴らしいと思います。しかし、気密の破り方をちょっとでも間違うと、躯体内結露が生じ、建物の寿命をちぢめてしまいましょう。とても素人である私ができるワケはありません。理想的に働く中気密・高断熱・自然換気、これは一つの究極かもしれませんが、制御できない部分が出てくるのは困ります。設計上は良くてもそれを実現する実装上の問題である、といえます。
一方、高気密・高断熱・計画換気なら、たとえ停電で熱交換換気扇が止まっても窓の開け閉めで補償出来ます。暴風時、あなたの念頭にあるソーラーハウスは正常に近く働くでしょうか?大概のばあい、一生に一度の買い物となる家です。実験指向が度を越して冒険ばかりはできません。と、いうわけで、私は高気密・高断熱・計画換気というエネルギー的(というか経済的というか)なオーバーヘッドはあっさり認めてしまいました。このあたりの話はまとまらない、iHouseプロジェクトに書いてあります。私が選んだのはハイブリッドソーラーハウス。NEDOのパッシブソーラー補助金の対象ですが、そのメカニズムは不凍液を熱媒としてポンプで循環させるアクティブ型、です。
でもコストダウン
やはり自分のフトコロには限界がありますから、分相応に、です。最終的には目一杯がんばってしまいましたが、ちょっとしたコストダウンの秘訣をおおしえしましょう。
私は注文住宅の木造在来工法を選択しました。在来工法もさらに良い手法があっても、持ち家普及の為と称して筋交いなどを押付ける建築基準法の悪い部分を守らなければならないなど、なかなか苦しい部分もあるのです。また、ソーラーハウスのメカニズムによって担当する工務店がおのずから決まってしまうというところもあります。私は、担当工務店の仕事を幾度となく思いつくかぎり見せて頂きました。建築予定の土地も契約前に観てもらったのです。その工務店は自然素材利用になみなみならぬ勉強の努力をしている在来工法を用いる会社でした。
在来工法は、なにより自由な設計で、二酸化炭素を太陽の力で固定した素材、本物の木の家に住める、これはひとつの喜びでありますから、木造はエコハウスの基本といえます。
100年耐久のコンクリート住宅、という選択もありましたが、100年分、世代や時代の変化を見越して、だれからも文句のでない間取りを考えるのが辛かったこと、現時点で、コンクリート産業は化学工業に次ぐエネルギー多量消費産業であること、万が一廃棄することになったときにコストが高いことから遠慮しました。たしかに要塞のように堅牢、静粛な作りには魅力を感じなくはなかったのです。でも、30年かけて育った木で作った家に70年住まう、これはきっとエコです。木は製材されてからも生き続けます。接着剤で固めた集成材は精度を出しやすいかもしれません、でも環境共生木造住宅は生き続ける木材を使いたい、これはコダワリです。建材としての木材は安く、ほとんど手間賃の世界です。でも自然素材はおよそコストアップになってしまいますから、土地の開発計画など良く調べる必要がありました。長く住まないくちゃあいけません。ところが白状しますと、実はベタ基礎とその下の捨てコン、床下蓄熱体とひょっとすると小さなRC造の家ぐらいなら建ってしまうぐらいコンクリートは使ったかもしれません。コンクリート住宅では次世代省エネではロングホーム社のRC-Zの家などがありますね。
手に入れた土地が、変形地と言っても軽量鉄骨建築のようにウネウネとした間取りと形状の建築手法を取らなくても良かったことも幸いでした。シンプルに、小細工はしない。のっぺりと四角く作る、デザイナーを入れない、これもコストダウンの秘訣です。我が家の設計製図は工務店の20代の青年がやりました。
あとは工務店のアウトレット物などを上手に利用するとよいでしょう。うちは、プラスチックのトイレ棚をキャンセルし、木の棚にしてもらいました。そういうキャンセル品が出るはずです。コストをかけないためにはデザインは機能美と割り切って考える
かっこいい外観にデザインしたところで、住んでナンボの住宅です。わたしは窓は既製品、出窓は大工仕事にしてもらいました。出窓を要所要所に配することで部屋に広々感を出すためです。実際には広くなくてもかなりスッキリとすることから、高めの天井とあいまって実際より広く見えるのです。木工事による出窓作成は断熱の面からも薦められる、とは工務店の弁です。なるほど、そういう利点もあったか、と合点がいっていたら、外壁を貼るときに細かな凹凸が非常に多くなり、実は結果的にコストアップだったかもしれません。しかし、全体的に地味でも重厚感が出たかな、と勝手に思っています。腕のいい、それも「雨じまい」と「納め」になみなみならぬこだわりと技術を持った棟梁親子が責任を持って作ってくれたのです。内装の木目は表情が豊かで美しく面白いものです。
屋根は切り妻にして集熱パネルを乗せました。太陽電池パネルが安価に手に入るようになることを期待してそのための真南に向けて片流れ屋根の部分も作りました。屋根の造形は建物の雰囲気に大きな影響をあたえるので、複合的な凝ったかたちもイメージしたのですが、ソーラーハウスに住もう!と考えたときから切り妻型に決めてしまいました。
窓は大きすぎないように注意します。大きな窓は高額かつ熱収支に悪い影響を与えます。つまり明るい窓は熱を呼び込みます。熱がこもれば夏熱い。躯体が熱を持つと容易には冷めません。また、冬は窓から熱が逃げてしまいましょう。テレビで良くみかける全面サッシュの床まで届く広大なフレンチ窓を見て私は熱収支の意識を疑ってしまいます。ソーラーハウス系の工務店はメーカーから強い教育指導を受けているはずですから、この家の熱設計はどうなっていますか?と質問してみてください。しっかりとした答えが返ってくるはずです。
内装には安全かつ森林保護に配慮した製品を
壁紙はポリオレフィンなどを採用し、いまだに全盛な塩ビ壁紙を避けます。着色性、加工性のよい塩ビですが、可塑剤としてフタレートを含み、廃棄にも気を使うのです。私は、森林資源の保護にも配慮したケナフ、月桃壁紙の中から選びました。躯体の防蟻処理ももちろん配慮しています。
内装には疑わしいものは使わない
重篤ではないものの息子はアトピー、妻も肌が強くないので疑わしいものは使わない、避けられるものは避ける、という態度で内装を選ぶことが重要でした。壁紙の素材だけでなく、ノリの素材、あらたに購入する家具など注意します。我が家は計画換気で天井から排気されますが、揮発性化学物質は空気よりも重いのです。持ち込まないに越したことはありません。ただ、昨今の化学物質に対する報道や宣伝はちょっとなぁと感じています。天然由来でも有機合成品でも化学物質は化学物質なのですから。
ちょっぴりの電気で全館床暖房、全館照明
というのは少し過剰表現でしょうか。私の選択したソーラーシステムは不凍液をポンプで循環させ、床下の蓄熱コンクリートを温めるタイプなので、冬は1階はトイレ、風呂を含めて全面が床暖房です。
画像は蓄熱コンクリートを打設する直前の不凍液配管の様子です。基礎が完全に断熱されているのがわかるかと思います。この手の暖房は低温火傷の心配もなく、ファンの風でほこりが舞うこともありません。コンクリート蓄熱体全体が暖まり、床面が均一に暖まるタイプの床暖房であること、これはメリットです。ある種の床暖房は発熱体が線状で床シートの直下にあるので、床温度の濃淡が出来てしまいます。「床暖房!」と宣伝されている場合でも部分床暖房だったり温度差が有ったら、裸足で歩けませんよね。暖房の線の上でだけネコが居座る、なんて話も聞きます。
この床暖房の余剰熱量でお湯が作れますので、光熱費は都市ガスでお湯を作っていたころにくらべ非常に安くあがります。ただ、ソーラーシステムのイニシャルコストはかかっています。冬季の全館全室暖房を手に入れたうえで、お湯は3シーズンにまたがる余禄、なのかもしれません。ついついお湯を使いすぎるので水道代があがっちゃう、とは妻の弁です。
照明も吹き抜けを利用して、電球型蛍光灯のペンダントをつければ2階と1階を同時に照明できて60ワットもかかりません。リビングダイニングの電球も電球型蛍光灯17ワットで家族の食事から団らんまで十分な明るさです。ソーラーハウスには雨水利用を
お天気を楽しむために、是非ソーラーハウスと雨水利用をセットで考えることをオススメします。私は風力発電機、雨水利用と3点セットにしました。NEDOの風況地図で黄色の部分である我が家の位置で、それも運用実験のためのたった3メートル高という状態ですからピークパワーで充電してちびちび使うというのが本質の風力発電はコスト的には合わないと思います。実際、いまだに実用的電気を取り出せずにいます。しかし、風車は楽しいのです。我が家の子供たちはもとより、近隣の子供たちも「ふうりょくはつでんき!」と叫んでいます。約10万円の投資が高いか、安いか...
風力発電に関しては設置後1年を経てようやく実用になりつつあります。キーポイントは安物のバッテリの内部損失と発電機の暗電流の補償、でした。やってみないとわからないものです。お天気を実用的に楽しむ、それにはぜひ太陽光と雨水の利用をセットでチャレンジしてみて下さい。ホント、実用的です。
太陽光も大掛かりなソーラーハウスや発電売電システム(これを連携系といいます)ではなくても、温水器や小形独立系太陽光発電をやってみてください。きっと自分の心が豊かになるだけでなく、自然の恵みを大切に思う心が自分にも周囲にも芽生えますから。別頁と重複しますが、ここでも簡単に私の雨水利用システムをご紹介しましょう。工務店に12人槽と言うサイズの新品の浄化槽に手をいれたものを埋めてもらいました。16万円ほどです。もはや受注生産でした。
その上に、昔なつかしい鋳物の手漕ぎポンプを自分で取付けました。工務店との打ち合わせの行き違いから、雨水収集システムを土中に埋められ、所々に雨水升が設置されています。これですと沈殿のみですから初期雨水のカットが十分でなく、かつメンテナンスがやりにくいので大変に困ってしまいました。どけて欲しいぐらいでしたが、せっかく職人さんが埋めてくれたものです。エコは人の心も大切にしなくちゃぁいけません。でないとエゴになってしまいます。雨水システムには後で自分で雨水を再配分するための配管を設けたので、あきらかに二重投資になってしましました。雨どいの縦とい部分の途中で初期雨水をカットし、それらを家の近くの地上のむき出しの配管で集めれば良かったのです。途中にキャップ付きの点検口を横向きに付け、タンクからポンプで雨水を逆流させればそれで良かったのです。廃棄物を出さない、材料もちょっぴり合理的、それであってこそのエコハウスの流儀です。再配分配管は4000円ぐらいで出来ました。
初期雨水対策は完全ではありませんが、いまのところ、急須用のステンレスの目の細かい茶こしを雨水升のところに仕込んでフィルターにしています。わりあい効果があります。
我が家は約800リットルの雨水貯水量がありますから、けっこう使いでがあります。大きめの風呂桶に満水にしても250リットルぐらいですから。
水が溜められれば、廃物風呂桶だろうが、池だろうが、浄化槽だろうが柔軟な発想で利用できます。ですので、廃物利用でそのうち200リットルほど追加するつもりでいます。今のところ、財布にお金は溜まらないけど、雨水はほんとうに良く溜まります。
ご自分で雨水タンクを埋めてみようと思う方にアドバイス
まず、土圧を甘く見ないことです。
埋め戻すと潰れてしまうかもしれません。手に入れたタンクの強度を考えて設置の仕方を工夫する必要が有ります。埋め戻したとたん、ばきばきっと割れてしまったよ、とは工務店店主の失敗談、です。それに浮力を甘く見ないことです。
タンクを埋めたらすぐに水をいれておかないと雨が降るとタンクが浮き上がってきます。上水を投入するのはもったいない気がするものですが、必要な対策です。土が締まってから埋設位置の周囲を平らにするような、中期的な展望が必要です。タンクが空にならないよう、上水を導入することも一つの手です。私の場合は大きさも十分だったので、最初に上水を1度だけ入れただけでそのまま使えています。まとめ:脳天気な天気の楽しみ
こうやって工夫した我が家では、晴れれば床暖房とお湯が沸き、雨が降れば雨水タンクに雨水が溜まる。風が吹けば風車がくるくる回るというお天気を楽しみにできる家になりました。嵐の日なんかにはきれいな雨水はたまるわ、電気は起きるわ、集熱パネルはキレイになるわで、もう笑みがこぼれてしまいます。頑張ってくれた工務店、情報を提供してくださった方々に感謝の日々です。住みながらゆっくりと工夫と手入れをしていこうと思っています。
下の画像は我が家の自然エネルギーエクステリア。左上すみっこに手漕ぎポンプと風力発電機が見えます。灰色の箱はベーコンやチーズをいぶす薫製箱です。右側に雨水再配分配管が見えます。標準レンガによる簡易ペイビングも自分でやりました。これが私の自立志向住宅の総括です。ぜひ、皆さんも楽しく調べて、人工有害化学物質から逃れ、大量消費を避け、お天気を楽しむ暮らしを見つけて下さい。
PS. ねもとさんは家をたてるときどうやって勉強したのですか?という質問を受けました。極意は、エンドユーザ向けの雑誌やカタログなどの情報に振り回されない、ということです。エンドユーザ向けはスタイルブックやファッションカタログの如くの誌面作りで、家作りの本質を見失うかもしれないからです。でも小技で使い勝手はずいぶん向上しますから、そちらはできるだけ妻に任せました。一生涯でもっとも長い時間を過ごすであろう専業主婦の妻ですから。
私は、専門誌の「建築知識」を読みました。断熱の方法や施工の実際のポイントが分かり、監理にもプラスです。また、建築家の本音のコーナーもあり、自分の不勉強さを露呈している投稿もあったりして、施主も施主なら建築家もなんだかなぁと苦笑いして読みました。半年も購読すれば業界動向は手に取るように判るでしょう。その上で工務店なり住宅メーカー営業なりを質問します。「うるさいが良く勉強している正論をいう客」となるように努力しましょう。実体のイメージ出来ないエコ指向で「エコ!エコ!」と要求だけするという態度なんかはつとめて避けるべきでしょうね。
他方、エンドユーザ向けの商業誌は、スポンサーあっての誌面作りです。日本のパソコン誌が大手OSメーカーのちょうちん記事を掲げているのと大同小異な状況と思って眺めたほうが良いです。広告引き上げるぞ、という卑劣なプレッシャーのかけ方で市場の健全育成を阻んでいる可能性が無くはないからです。
また、いまでも時間のあるときにみている「渡辺篤史の建物探訪」ですが、設計家・建築士の空間構成力と躯体の構造物の使いこなしに感心する反面、熱設計と高耐久化という観点からみると疑問符が3つぐらいつくような例をみることができます。その点、私と妻と工務店の20代のあんちゃんが設計した自立住宅としての我が家はまぁまぁの及第点じゃないかと思っているのですが、設計時にもっと空間構成能力があったらなぁと思わなくもありません。
木造にかんする考え方や態度は宮大工棟梁の故西岡常一の著作を読みました。鬼籍に入られたのは全く残念ですが、口述の傑作「木に学べ」をまとめて後世に西岡師の心を残した小学館BePal編集部には感謝しています。(ISBNコード: 4-09-366331-9、または4-09-460002-7、後者は91年で簡易版で安い)。
プロの設計家・建築士の方が、熱設計と高耐久化という視点に軸足を置いてくだされば、日本の住宅はとても美しく、非常に快適なものになるでしょう。一度、志を同じくする建築家・設計家の方とお話をしてみたいものです。- 住んでみて
我が家の仕様・特徴を表にまとめてあります。なにかの参考になれば幸いです。