手のひらの中の地球

215円でつくるミニ生態系
(ふたつきの菓子ビン100円、キンギョモ100円(ペットショップか熱帯魚店で)、ヒメダカ15円(ペットショップか熱帯魚店で)、砂利か砂少々、全作業時間1時間)
100円ショップの中を徘徊していると見つかるのがカラフルなフタ付きガラスビンです。これでなんかできないかな、そう思ってはたと思いつきました。そうだ、子供たちと一緒にそれぞれのミニ生態系を創っちゃおう!

フタ付きビンはお菓子が可愛くみえる形の広口のものを選びます。子供の手が入ればいいのですが、入らなくてもお箸やピンセットを使えば大丈夫。ずんどうなジャムビンでもいいですけれど、味気ないのでやっぱりかわいらしい形とカラフルなフタの付いたものがいいでしょう。

少量の洗った砂利か砂を準備します。買うほどの量ではないので、フルイを使ったりして一握りぐらい準備し、ビンの底にいれます。

ビンに3分の1ほどの水をいれ、水が澄んできたらペットショップや熱帯魚屋さんで買ってきた水草を植えます。手が入るなら指先で優しく、入りそうもなかったら割り箸などを使って植えます。水草は買わなくても手に入るほうがいいのですけれどね。

水をさらに加えてフタをせずに明るい日影においておきます。夏場の日なただと水草がゆだってしまうかもしれないからです。水温がそれほど上がらない季節ならば日なたでもかまわないでしょう。水草からアワが出て来ましたか?それが酸素です。

1日光合成させたら、ペットショップや熱帯魚屋さんで肉食魚のエサとして売られているヒメダカを1匹入れて様子を見ます。ヒメダカは1匹15円から20円ぐらいです。水草もヒメダカもみんなでまとめて買えば買いやすいでしょう。

ヒメダカが1日元気そうにしていたら、フタで完全に密封してしまいます。

みんないいかい?よーいドン!

ビンは外界と完全に物質のやりとりがなくなりました。ヒメダカは水草の光合成によって酸素を得、水草はヒメダカの呼吸による二酸化炭素と排泄物とを栄養に生きて行きます。ヒメダカは水草の表面などビンの中にすむ微生物を食べるのでしょう。微生物は分解者でメダカの排泄物などを分解して水草に養分を提供します。これを「エコスフェア」といいます。各自のビンは常時直射日光の当り続けないような明るい窓辺、出窓などに「ミニ地球」として置いておきます。メダカは何日生きるでしょうか。水草の量はどのぐらいがよいのでしょうか?水の量、底の砂利や砂の量は?生態系のバランスはとても危ういものです。もし、水草かヒメダカが弱ってしまったら、この遊びは打ち切りです。あなたの地球は滅亡してしまったのです。だれの地球が長生きですか?長生きな理由がきっと有るはずです。みんなで探してみましょう。

同じようにして、ミニミニ・ビオトープも造れます。そのへんの土を一つかみ、草地や池のヘリなんかのがよいのですが、をビンの底に斜面にしていれます。水を少し入れて明るい窓辺においておきます。これはエコスフェアじゃなくてビオトープなのでフタはぎゅっと閉めなくてかまいません。かわかしちゃだめです。

うまくすると、宝くじにあたったように、植物達が芽をだします。水の部分には藻が生えたり、大当たりなら、ミジンコやゾウリムシ、ワムシほかの動物がみられるでしょう。もちろん、カビが生えてしまったりもするけれど。水の量を加減してみたり、入れる土を採る場所を変えてみたりしてどんな動植物が出てくるか試してみるといいでしょう。植物の種は土の中で何十年も発芽の時を待ち続けているのです。動物プランクトンの卵もです。それをあなたが目覚めさせるのです。あなたの手の中にあった一握りの土は命を含んだ豊かな歴史的産物であったことがわかるはずです。

あとはアイディア次第。ビンの中に砂漠を造ってミニミニサボテンを植えてみたり、ストーンフラワーを植えてミニミニ・ゼリスケープにしてみたり。ビンの中のガーデニングです。フタをしてみたり、してみなかったり。水やりをしてみたり、してみなかったり...もちろん、同じビンにキャンディーをいれて並べておいてもおもしろいかもしれませんね。みんなのセンス次第です。

エコスフェアにしろ、ビオトープにしろ、ゼリスケープにしろ、慣れてくればお部屋のミニミニエコガーデンとして永く楽しめるようになることでしょう。

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