100円ショップモノでコウモリの巣箱を作っちゃおう

100円ショップ発コウモリ巣箱

前略、コウモリさま

(工作用の板、棒など木材、釘、木ねじ、木工用ボンド、シュロ繩、作業時間2時間)
100円ショップでは、大きさは限られるものの木工材料まで売っています。100円の板切れを手に取って考えました。 なにか、 エコっぽいものをできないかな?
巣箱?
何とかなりそうです!

我が家の野生動植物生息域」プログラムを実施している 全米野生動植物連盟は、10羽の小鳥は庭の芋虫を駆除するのに 十分と言っています。小鳥の巣箱を庭にかけても良いのですが、もう一ひねり。 ちょっと変った動物を相手にします。そうです、コウモリですよ、蝙蝠。 こうもり傘、バットマン、黄金バット(←古い!)のコウモリ。

そんな生き物見たことないよ、大部分の方はそう思うかもしれません。 実は私もそう思っていました。 でも、「会いたい」と思えば思うほどセンサーの感度があがるのは片思いの恋愛といっしょ。

10年ほど前になりますが、都市部も都市部、東京は足立区の公園でのことです。 晩夏、夜10時頃、そこで初めて街灯に集まる虫を食べるために飛び回るコウモリと出くわしました。 最初は猛スピードの大きな蛾?(じゃないぞ)鳥?(じゃないぞ)、コウモリだっ!という印象でした。 大きさはスズメぐらい。意外に近くをかすめるように飛んでいくので、風切り音が聞こえました。 私の出会いはこんな感じでしたから、実はコウモリだと気がつかずに 過ごしている都市部の方もいらっしゃるのかもしれませんね。

一度見つけてしまうと、その飛び回り方が独特ですから、カンが働くようになりました。 夏に夜釣りにいくと、茨城県那珂湊市(現ひたちなか市)の漁港の街灯のまわりで飛び回っていました。 最近では、我が家から歩きでいける「全国花火競技会」の帰りに息子といっしょに見ることができました。 2000年の10月の事です。

近くに居る!!

我が家の庭の角には街路灯があり、夏場は虫が集まります。 コウモリの餌には不自由しないでしょう。 もし、住み付いてくれたら「我が家の野生動植物生息域」の サポートする生物種が一つふえます!

しかし、コウモリ用の巣箱なんてどんなもの??
そこはインターネット時代です。ネット検索して、その道の方に伺うのが一番。
「コウモリ、巣箱、作り方」なんかをキーワードにして、いくつかのサイトを眺めた上で、 野鳥に造詣が深く、かつ私と同様、「子供たちといっしょ」というコンセプトをもつTETSUさんに 思い切って教えを請いました。 TETSUさんは「野鳥と教育〜鳥を学ぼう〜」 という素晴らしいサイトを主宰していらっしゃいます。 質問のメイルをしてみるとすぐにお返事を頂けました。 それも簡易型のコウモリ用の巣箱の図付きです! また、参考サイトとして、以下のそのものズバリのサイトを紹介していただきました。

さっそくブラウズしてみると、Model1なら簡単そうです。 我が家の場合は100円ショップでわざわざ材料を買わなくても1X4(ワンバイフォー:北米規格の木材)の端材が たくさんあります。 コンパネ(コンクリートの型枠に使われる耐水合板)とを組みあわせてくぎ付けすれば良さそうです。 100円ショップを使う、というこのサイトのテーマでは反則気味ですけれど、100円ショップにあるけれど同様な ものが手元にあるのですから利用しない手はありません。 ですが、100円ショップ木材の方が1X4材よりむしろ軽く仕上がるかもしれません。

設計図も材料も道具もすでにそろっていますから、さっそく息子を焚き付けます。

花火大会のときコウモリ見たの覚えている?
うん、街灯のところとびまわっていたよね。
じゃ、コウモリ巣箱を作らない?
作る!

息子はすぐに乗ってきました。木取りの線引きだけはやってやり、 ノコもゲンノウも釘抜きも自由に使わせます。 ゲンノウの面の違いを教え、長めに持って重さを釘の頭に「落とす」感覚で釘打ちをします。

釘打ち

屋根の裏側にささくれがあることがポイントだそうです。 ささくれのない木材は彫刻刀でささくれさせればよい、と「BatBoxを作ろう」にはあります。 塗装はしません。 野縁とかカンナ掛けしていない板切れがあればそれを屋根裏に貼り付けても良さそうです。 息子には古い押し入れスノコの桐を細く切ってやりました。これを内側に取付けて止まり木にしてやります。 コウモリ巣箱内部 近所の子供たちも見に集まってきました。 でも息子は他の子にはヒミツ、だそうです。

そういえば近所の小学生が木工して遊んでいるのを見たことが有りません。 我が家に遊びに来た高学年の男の子は床にごろりと横になって、
「ねぇ、このうちテレビゲーム無いの?」
と聞くのです。
え?と思って考え込んでしまいました。

巣箱の屋根だけは私がコーススレッド(木工用粗目造作ビス)で止めてあげる事にします。 釘だとちょっと短くて弱いからです。 コーススレッドはインパクトドライバーで打ち込みますので、残念ながら小学校2年生の息子の手の大きさでは、 まだ扱いきれないのです。

完成したのコウモリ巣箱
コウモリ巣箱が完成したのはおりしもハロウィーンの時期。 板切れをぶつけただけの雑な造作ですが、紛れもなく小学生が一人でつくったコウモリのおうちです。

出来上がったコウモリ巣箱を濡らしたシュロ繩で、ぎゅっと庭木にとりつければいいのですが、我が家には大きな木はありません。ま、いいか、で、テキトーという不適当な態度で、電柱の支柱に取付けて気長に待つことにしました。

たぶん、息子はコウモリ巣箱を仕掛けたことをすぐに忘れてしまうことでしょう。 コウモリが棲み付く可能性も微々たるものかもしれません。 でも、息子は大きくなってオヤジとヘンな事やったなぁ、と思い出してくれる事でしょう。 コウモリ巣箱にはもう思い出のタマゴが産み付けられているのです。 そして私はとにかく彼と彼らにメッセージを送りつづけるのです。

前略、コウモリさま、空室あります。

しかけた巣箱
庭に仕掛けた巣箱。息子がコウモリの絵を描いた。
注意:状況によって小鳥、ニホンミツバチ、ヘビ、スズメバチなど、コウモリ以外の生き物がすみつく可能性もあります。
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