2003,April
4 --- ジャ・ルールがエミネムをディス、50セントは各方面で攻撃を受ける
Ja Ruleは、ディスの矛先を50 CentからSlim Shady本人に向けた。
Eminemはかつて、Benzinoをディスした「Go to Sleep」で「Ja、次はお前だ」と予告していた。
これに対してJaは、Murder IncのBlack Childの新しいミックステープに収録された
「A Warrior's Words」で応戦している。
このトラックでJaは、50 Centに「チクって褒められるなんて、この世の中はどうなってんだ?」と一撃。
そして続いてはSlim Shady一家を撃沈させる。
「ブロンド野郎をたたきのめす」にはじまり「Em、お前が俺を恐がっているのはわかっている/
俺こそがラップ界のJimmy Hoffaだからな」と攻撃を続ける。
本物のJimmy Hoffaと違って、Ja Ruleは公の場でかなり目立っている。
自らのプロモーションだけではなく、50 Centのディスでもスポットを浴びている。
Tupac Shakurとデュエットしている曲「The Realest Killas」では、
Ja RuleがTupacをパクることに必死だと攻撃している。
50 CentへのディスはMurder Inc.だけにとどまらない。
50はヒューストン出身のMC、Z-Roの曲「Snitch N---as」でも、ディスの対象となっているのだ。
「Get Rich or Die Tryin'」のコインが落ちる音をそのままパクったり、
「In Da Club」からのリリックとの韻をふんだりと、
ふんだんに50 Centワールドをバカにしたトラックになっている。
このトラックで話題になっているのはScarfaceとUGKのBun Bが曲に参加していること。
Scarfaceのアルバム『Balls and My Wood』に収録されるのだ。
50 Centツウにはおなじみのことだが、UGKは50の『Guess Who's Back』に収録されていた
「As the World Turns」に参加している。
そして50 CentとScarfaceがコラボレートするとの噂も流れている。
曲をよく聴いてみるとScarfaceとBun Bのリリックには、50の名前は入っていない。
双方の関係者によれば、2人共50を念頭にレコーディングしたわけではないとのこと。
Scarfaceのリリックにいたっては、数年前に書かれたそうだ。
「俺の曲だからね。」とZ-Roは語った。
「Bun BとScarfaceに関しては、一般的な密告についてのディスしているだけ。
今年のはじめに曲をレコーディングしたんだけど、その後に50がMurder Incについて発言してるのを聞いて、
スタジオに戻って作り直したんだ。一応(Rap-a-LotのCEO)Lil' Jに、
何か問題あるなら言ってほしい確認をとったら『チクってるヤツらが悪いんだ』といって
俺を応援してくれたよ。」
Lil' Jも「Snitch N---as」で、「誰のこと言ってるかわからないフリすんなよ」と
曲の最初に登場している。
「ワザと問題発言をしたんだ。密告に注意しろよってことを警告したかった。」
Irv GottiとJa Ruleは、50 Centが情報屋でタレこみをしていると指摘している。
数年前にスタジオで起きたケンカが原因で、IrvとJa Ruleから身を守るため、
サウスサイド・クイーンズ出身の50 Centは警察の警護を要請したとも主張している。
これについて50 Centは、「わざわざオレを侮辱しようとしている。」とMTV Newsに語った。
「図書館から書類をコピーして、ニセの警護要請書を作って色々な人に送ったんだ。
50 Centをつぶすためにすべての力をつぎ込んでいる感じだぜ。」
「Snitch N---as」などが収録されている『Balls and My Word』は4月8日に全米で発売される。
Rap-a-LotによればScarfaceがDef Jamに移籍する前の未発表曲が多く収録されているとのこと。
(C)MTV
11 --- ドクター・ドレー、エミネムらが著作権侵害で訴えられる
Dr. DreとEminem、Interscope Records、Universal Music And Video Distributionが
修正著作権侵害の訴訟に直面している。ロンドンの音楽出版社、Minder Music Ltd.がロサンゼルス
地方裁判所に提訴したもので、同社は、DreがEminemと共作した「Let's Get High」に、'80年の曲
「Backstrokin'」の一部が不正に使用されていると主張。Minderは2000年7月に最初の訴訟を起こし、
350万ドルの損害賠償を求めている。Dr. Dreの弁護士Howard Kingは、問題の音楽はどこにでもある
一般的なベースのリフで、Minderは法外な金額を要求していると『Billboard』に語っている。
Kurupt、Hittman、Ms. Roqらをフィーチャーした「Let's Get High」はDr. Dreの前作『Dr. Dre 2001』
('99年)に収録されている曲で、アルバムはリリース以来600万枚を売り上げている。
(C)LAUNCH.com - BARKS
15 --- エミネム、ジャ・ルールはトゥパックとつりあわないと攻撃!
ニューヨークのDJ Kay Slayは、10日のラジオ番組で、Eminemと50 Centのフリースタイル曲を初めて放送した。
Tupacの「Hail Mary」をバックに、EminemがJa RuleとMurder Inc.を攻撃している。
曲の最初に登場するのは50 CentのマネージャーChris Lighty。
以前にJaは、フリースタイル曲でこのマネージャーを臆病者呼ばわりした。
そこでChris Lightyは「くだばれGotti!」と叫んでいる。
続いて「Irv Gottiはバカルディを飲みすぎだぜ」とTupacの「Hail Mary」と同じフロウで
Eminemのラップが入ってくる。
「殺人者じゃない、ただの軟弱野郎め/エクスタシーを使いすぎて感情的になってるんじゃねえ/
ドゥラッグ巻いたメス犬め/JaはTupacの歌詞をパクってるくせに、自分で思いついたかのような面してる」
EmはサビでもTupacのスタイルをマネしながら、「来るならこいよ/Shadyを捕まえられるならやってみろ/
Pacがまだ生きてたら/Jaなんて相手にしないぜ」と続ける。
現在Tupacと共演している曲「The Realest Killas」を発売している50 Centが続いて登場。
「Hail Mary」と「Against All Odds」からのフロウやリリックを織り交ぜている。
Jaがゲイであることを隠している、Incster Black Childが子供を恐がらせるほど醜い顔をしている、
そしてIrv Gottiは引退したボクサーLarry Holmesの如くブヨブヨだと、
Murder Inc.のディスを言いたい放題。
DJ Kay SlayはBusta Rhymesが3番に登場すると言っていたが、その部分は放送せず、
全部聴きたい人は彼の新しいミックステープを購入するようにアドバイスしていた。
しかしながら、この曲の“オフィシャル・バージョン”にBustaの声は含まれていない。
Shady/Aftermathによると、BustaはEmと50 Centとレコーディングしていないとのこと。
「Hail Mary」のフリースタイル曲は、14日に発売となるミックステープ
『Invasion Part II: Conspiracy Theory』に収録される。
去年リリースされた『Invasion』の続編だ。
『Invasion』同様、EminemのDJであるGreen Lanternがアルバムを作った。
このアルバムには他にもディス曲が収録される。
「Hailie's Revenge」ではEminemの娘Hailie Jadeがフィーチャーされており、
バックではSlim ShadyとD12がパフォーマンスをしている。
Jaがディス曲で「Em、母親がクラック中毒と言っている/Kimは娼婦のような女/
そしたらHailieが成長したらどうなるんだ?」というリリックを歌ったが、
Hailieが参加するこの曲で、EminemはJaのディスに答えている。
G-Unitと50 Centがコラボレートしている「Bump Heads」も収録されているが、
服役中のTony Yayoも忘れてはならない。
Murder Inc.をディスしているフリースタイル曲をしっかり展開しているのだ。
刑務所から電話ごしでリリックを吹き込んだとのこと。
しかし『Conspiracy Theory』は全部がディス曲というわけではない。
G-Unitの新曲をはじめ、Obie Triceのデビューアルバムから「Make It to 8 Mile」も収録される。
(C)MTV
22 --- 50セントの新作は2004年までおあずけ
『Get Rich or Die Tryin'』のセールスが引き続き絶好調なのを受けて、
50 Centは新作のリリースを2004年2月まで延期することにした。
「今年の11月に出そうと思ったけど、もうちょっと待つ。『Get Rich or Die Tryin'』の
ほとぼりは11月になっても冷めてないと思う。
まだヴィジュアル面で見せていきたい曲があると思うし。急いでも意味ないしね。」
でも来年まで待たなくても、新作を聴くことはできる。
G-Unitのアルバム『Lock and Load』が数ヶ月中に発売されるのだ。
「9月末か10月初旬に発売すると思うよ。」と50 Centは笑いながら語った。
「G-Unitのアルバムにはオレ、Lloyd Banks、Tony Yayo、そしてYoung Buckが参加するよ。」
さらにG-Unitの曲は、DJ Green Lanternの『Invasion Part II: Conspiracy Theory』にも収録される。
このアルバムには他にもShady Recordsから、Eminem、Obie Trice、D12がMurder Inc.
に対してのディス・トラックを提供している。
最初は50 Cent対Jaだった対決が、今やShady/Aftermath側でかなりのヒートアップの様相を見せている。
50 Centいわく、JaがフリースタイルでEminemとDr. Dreをディスしたのは、
スターダムにしがみつくための苦し紛れの攻撃だそうだ。
「相当追いつめられてるね。本来はオレをディスするべきであって、EminemやDreをアタックしてもしょうがない。
負けるとわかっているのにね。どちらかといえば『オレはイカれたハードコア・ギャングスタ』
というアプローチをとればいいのに。そんなこと言っても誰も信じないけど。」
とあざ笑いながら50 Centは余裕で語った。
(C)MTV