松江で児童虐待を考えるセミナー
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近年急増している児童虐待について、早期発見の方法と対応を考えるセミナーが18日、松江市千鳥町の同市総合福祉センターであった。徳永家族問題相談室(埼玉県川崎市)の徳永雅子室長は講演で、民生委員や保育士、警察官など児童教育の実務者同士がネットワークをづくり、児童虐待に素早く対応する必要性を訴えた。
保育士や教師、保健師など、子どもとかかわりがある職員を対象に、松江市が主催した。
徳永さんは、児童虐待は普通の親子でも十分起こる可能性があると指摘。早期発見には「子どもに不自然な言動や表情、傷を見つけたら注意深く観察し、児童相談所などにすぐ伝える。それが子どもを守ることにつながる」と強調した。
児童虐待を疑った際は地域の民生委員や学校などの関係機関と連絡をとりながら対応を決める手法を提起。虐待をする親に対しては「子どものころ、親に見捨てられた経験を持つ人も多い。親への援助者も置き、孤独にならないよう精神的な援助をすることが大切」と述べた。
徳永さんは、3人の幼児が母親から暴力を受けた事例を紹介し、幼児の保護に警察や近所の人々とつくっていたネットワークが役に立った成果を披露。「虐待を受けている恐れがある子どもを、地域で守るネットワークをつくることが必要」と語った。
来場者約二百人からは「育児を放棄する親に対し、保育士はどのように対応すべきか」などと積極的に質問が出された。
全国の児童虐待の相談件数は、2002年度は23,274件で、前年より5,549件も多く大幅に増えている。
2003.1.18 山陰中央新報