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 M書房の刊行物に葉書が入っていたので、「メイ・サートンの最後の日記が読みたいです。ぜひ出版してください」と言葉を添えて出してみたら返事が戻ってきた。「今年の初夏には出版予定です」とのこと。大喜びで電話してみると、まだ題名も決まっていないが、予約受け付けますよと言ってくださったので勿論予約。楽しみだなぁ。ほんとに楽しみだ。この頃、読み応えのある本になかなか出会うことができなかっただけに楽しみだ。でも、きっと、初夏に出版予定ってことは、もっと時間がかかって実際には秋とか冬になっちゃうんだろうな、出版されるのは。でも、出版されるということが分かっただけでも嬉しい。
 新年早々私も風邪をひいたり喉を痛めたり、娘は娘で鼻の中が炎症起こしちゃって病院にかかったり。でも、何だろう、そんなに心は重くない。いや、多分、結構軽い。
 今年は、いやなことや煩わしい関係はさっさと後ろへふっ飛ばして、颯爽と歩いていきたい、なんて思ってる。もちろん、きっと、いきなり落ち込んでどつぼにはまったりということもあるんだろうけれども、それでも、心に何処か、余裕を持って、肩で風切って、いや、肩で風切らなくてもいいから鼻歌なぞ歌って歩いていきたいものだ。
 事件から今年は十年目。これを、あっという間だったというのか、それとも永遠に続く暗闇のようだったと言うべきなのか。そのどちらでもあってどちらでもない。そんな気がする。
 多分、もう一度生まれ変わっても、私は同じ人生を歩むだろう。そりゃ、いやなこともいっぱいあったし、これからだっていっぱいあるんだろうけれども、それでも、私は私の人生を、誇りを持って生きている。これまでも、そしてこれからも。
 十年前のあの事件のことを、別に思い出そうと思わなくたって思い出せる。思い出したくないと思ったって思い出される。それは血反吐を吐くような、とてつもない痛みを伴うけれども。それでも、私はそういうものを経てそれでもここまで生き残ってきた、そしてこれからだって生きてやるんだという強い意志を私が今持っているというそのこと。それが、私の中心を貫いている。
 そんなこんなで、私は今日も生きている。
2004.1.8 Thu.

あと七日すれば十年目に突入する。
事件から十年目。PTSDを抱え込んでから十年目。
これを長いというのかあっという間というのか。私には分からないけれど。
どちらであれ、十年生きられる、ということだ。
いつだって世界と私は断絶されていて、いつだってもう消滅するべき存在だった。
でも生きてる。こうして生きてる。
まさか自分に、十年後があり得るなんて、あの頃の私は露ほどにも思わなかっただろう。
でも、あり得るのだ。
そして、この十年は、次の十年に繋がっている、きっと。
私はとぼとぼと、でものほほんと、いろんなものに揉まれながら、多分歩いて生きていく。
死が私に訪れるその日まで。
2004.1.20 Tue.

窓全開。気持ち良過ぎる。夏に窓全開、じゃなくて、冬に窓全開、っていうのが、もうそれだけで気持ちが良いのだ。あぁ冬大好き。寒いの大好き。
そんな私のそばで、ママ寒いよ、と訴える娘。同じテーブルに並んで座っていても、「ごめんよ気持ち悪いからストーブ消して」「なんでぇ、寒いよ」「じゃ、ママの方に向けないで、温風駄目、吐きそう」「これならいい? ママ変なの」、と、まぁこんな具合。
冬ほど太陽の光が嬉しい季節はない。冬の太陽の光ほど、私をあたためて包んでくれる光はない。
あー、幸せ。
…って、こんなこと書いてる間に仕事しろ、自分。汗
2004.1.20 Tue.

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