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泣いた。久しぶりに泣いた。
涙がぽろぽろ、ぽろぽろ流れて、
泣いた。

さをりって強いねとかしっかりしてるねとか頑張ってるねとか、いろいろ言ってくれる人いるけど、私本当は、そんなに強くない。しっかりなんかしてない。ひとりじゃ頑張れない。
そんな立派な人間じゃない。

いつだって弱っちくて、不安定で、おどおどしてて、いつだって心臓ばくばくいってて、可能ならそこにばたんって倒れ込みたくなるくらい本当はいつだってどきどきしてて、不安で、怯えてて、寂しがり屋で、
要するに弱っちくて。

そういう自分が分かってるから、できるだけ笑っていようって思ってるだけで。

でも、こんなふうに笑うことさえできなくなるときだって、いっぱいあって。

やみくもに、助けてください、私を助けて、お願い、支えて、って手をばたばたさせちゃったりする、そんな弱っちい人間で。

情けないな。ほんと。

だめです。

早く泣き止まなくちゃ、娘が起き出す前に泣き止まなくちゃ、
そう思ってるのに、涙、止まらないし。

でも、泣き止むんだよね、私、強がりだから。

ひとりぼっちの時にしか、こんなふうに、無防備に、泣くことは、できないもの。
2003.11.5 Wed.

いつのまにか木々の葉が色づき、風が吹くたびにひらひらと舞い落ちてくる。木々の下で掌を差し出してじっとしていると、ひらりひらりと空から落ち葉が舞い降りる。もうそんな季節になったのか、と、雲の流れる空を見上げ、束の間途方に暮れる。
高村薫「神の火」の日野じゃぁないけれど、自分が大切だと想う人がひとり、またひとり、と消えてゆくのを、私はずっとこの世に在りながら見続ける。あの世は一体どんなふうになっているのだろう。死んだことがないから私にはとても分からない。そもそもあの世なんてものは存在するのだろうか。それも甚だ疑わしい。
あの世があろうとなかろうと、その人が私の目の前から今、いなくなってゆくということだけが、明らかな事実であり。
先日病院に担ぎ込まれた友人を見舞う。やせ細った針金のように細い腕の先にある彼女の掌は、雨に打たれた小石のように小さくて冷たくて。私はなかなかその手を離すことはできなかった。元気になったら一緒にケーキ作ってお祝いしようね、と、しなくてもいい約束までしてしまう。私は心の中で、それまでお願いだから生きててね、と呟く。
翌日、数日前からずっと心配してて、でもやっぱりって思って何度も迷って、そうやって逡巡している自分に腹が立ってきて、要するに私はどうにもこうにも心配になって、本当はまだ連絡なんてとってはいけないだろう相手に電話をかけてしまう。もちろん繋がらないのだけれども。いやいやながらでも受話器をとって、生きてるよって不機嫌に一言言ってくれるだけでもいいから、と、どうしようもないことを思いながら、受話器から聞えてくる発信音にすがりつく。でもやっぱり。電話はいつまでも繋がらない。
なんでそんなに心配するの?って、もうお互いいい大人なんだから自分のことは自分でやれるんだし、そんなに心配されても相手は迷惑だろうよ、って、私自身思うのだけれども、そう思って相手からSOSがないかぎり知らないふりしていたことで失った友人たちのことを思い出すと、どうにもこうにも。
私って、かなり馬鹿だ。大馬鹿だ。我ながらそう思う。つくづく、そう思う。おまえは馬鹿だ。
2003.11.13 Thu.

祈りよ、届け
願いよ、届け
君へ

この世界にたったひとりの君へ
この世界にたったひとり存在する私から

祈りよ、届け
願いよ、届け
この世の果てまで

もう二度と会うことはなくても
たった一瞬でも君と私 交叉したそのことを
私はきっと覚えている
どこまでもどこまでも 覚えている

そして時折々に祈るよ 君へ向けて
世界へ向けて
ただひたすらに

返事がなくとも 私は祈るよ
この世でたったひとりの君のために

心友よ、
幸せで、あれ----------!
2003.11.16 Sun.

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Akiary v.0.42