コウモリと暮(くら)したの!

1999/03/27.

我が家で2ヶ月間暮していたアブラコウモリのことを紹介します。天国に逝った仲間としてのコウちゃんではなくて、どんな風に暮していたのか・・・という事をです。


うちの玄関の前に落ちていたのです。左の皮膜(ひまく)が破れていて、《破れコウモリ》だったのです。飛べないので、地面に落ちていたのを夕方、私が拾ったのです。

コウモリは、6月から7月にかけて子供を産みます。2ヶ月ほどで子供は巣立ちます。10月に交尾をして、冬は母系の家族で何10匹か集まって冬眠します。3月くらいになると活動をはじめて、寿命(じゅみょう)はメスが5年くらい、オスは1年半から2年ほどという事です。

田んぼの上などを夕方たくさん飛び回っている羽虫を食べています。1日に500匹は食べるそうですから大食漢(たいしょくかん)です。

アブラコウモリは別名家(イエ)コウモリとも言われているくらい、人家と密着して暮しています。屋根裏(やねうら)や雨戸などの戸袋の中にこっそりと住んでいるのです。夕方餌(えさ)を求めて飛んでいき、明け方戻って来て寝ています。

わかりにくい写真でしょう? あんまりかわいくないかしら?

わかりにくいでしょうが、うちにある写真はこれだけなのです。

コウモリは皮膜(ひまく)を使って鳥のように飛びまわっているように見えますが、獣(けもの)なのです。

南米のアルゼンチンに生息している血吸いコウモリという種類のコウモリがいます。家畜(牛など)の首筋にかみついて、にじみ出てくる血をなめて生きているコウモリです。

カメや鈴虫などを飼(か)うような、プラスチックの入れ物で飼っていました。すきまから逃げ出さないように、ふたは空気は入るけれどすきまのあまりないものでした。そうじがしやすいように、下には新聞をしいて、昼間にはかくれていられるように、2枚の厚紙(あつがみ)のすきまを1.5cm程(ほど)開けて、ぶら下がっていられるようにわりばしをつけて前足についている鍵爪(かぎづめ)でよじ登りやすいように穴があかない程度(ていど)に切れ目を入れてあげていました。餌(えさ)は猫の柔(やわ)らかい餌(えさ)をあげていました。モンプチささみタイプです。入れ物は下に置いていましたが、コウちゃんは下に降りて来て食べていました。アルミホイルで縁(ふち)の低い小さい入れ物を作り、同じ物で水をあげていました。親指(おやゆび)の先くらいの餌(えさ)をぺろりと食べていました。

台所の工事をしてもらっている時に、あんまりシンナーが臭かったので換気(かんき)に気をつけていたのだけれども、文鳥(ぶんちょう)は大丈夫(だいじょうぶ)だったのだけれど、文鳥(ぶんちょう)よりも小さいコウちゃんは死んでしまいました。

本当はだめなのです。ペットショップで売られているようなコウモリではないアブラコウモリや、野生(やせい)のコウモリは飼ってはいけないのです。弱っているコウモリは何か病気(びょうき)を持っているかもしれないし、かみつかれたら、寄生虫(きせいちゅう)が移(うつ)るかもしれません。弱っているコウモリを見つけたら、動物園(どうぶつえん)や動物病院(どうぶつびょういん)に相談(そうだん)しましょう。


思い付くままに書きましたが、質問(しつもん)があったら大歓迎(だいかんげい)ですのでメールを下さいね。


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