ワクモ ・はじらみ ・ 蚊

1999/03/28.

ワクモ

ワクモは昆虫ではありません。文鳥の生き血を吸うダニです。血を吸う前はふけのようですが、血を吸うと真っ赤になっていてすぐ見分けられるそうです。0.6mmから0.7mmほどの大きさです。1年中いますが、梅雨時に大量発生します。昼間は庭籠の板の裏や板と止まり木の繋ぎめ、板の隙間や巣箱の中、駕籠と止まり木の境などに潜んでいます。夜になると寝ている文鳥の脚など、血を吸いやすい所に大量にたかって血を吸います。文鳥は1滴の血が流れただけで大量出血で死んでしまう程ですから、ワクモに何日も血を吸われていると貧血を起こして死んでしまうし、他の病気を併発して死んでしまいます。夜暴れたり、くちばしの色が白っぽくなって元気がなくなって来たら(貧血状態です)ワクモを疑って下さい。

夜、文鳥がばたばた眠れずに暴れている時に懐中電灯で照らしてみると、脚などにたかって血を吸って真っ赤になったワクモを発見できます。良く分からない時は、文鳥が寝ている止まり木の下に水を入れた口の広い入れ物を置いておくと、朝、文鳥が羽ばたいたりして落ちて来た、血を吸って真っ赤になっているワクモが浮いているのを発見できるらしいです。(我が家では発生したことがないので、見たことはありません。)

殺虫スプレーワクモを1匹でも発見したら、徹底的に駆除して下さい。まず、文鳥は違う籠に入れて、今まで使っていた籠を熱湯消毒します。巣箱も止まり木も熱湯消毒して下さい。古い止まり木や巣箱は新しいものと取り替えてあげて下さい。其のあとで、今はいろいろと小鳥用の殺虫スプレーがペットショップ等で売られていますので(700円ほど)直射日光で殺菌乾燥させた駕籠等にスプレーして下さい。再発生の予防になります。水入れや餌入れなどもすべて熱湯消毒してあげて下さい。3日ほどして再点検し、ワクモが死滅していることを確認できたら、元通り使うことが出来ます。ピンクのくちばしぶ・ぶ・ぶの文鳥さんちからの情報で、ポプリのような虫除けもあるそうで、通信販売だそうです。捜してみて下さい。

常に駕籠の掃除を気をつけて行い、梅雨前や繁殖前には入念に掃除をし、文鳥や餌などを別の駕籠に移し、殺虫スプレーするのが楽で良いですが、1ヶ月に1度は、駕籠や止まり木巣箱を、熱湯消毒してあげるのがベストでしょう。梅雨時に大量発生するとはいえ、ワクモは1年中います。冬でも温かく適度な湿気があれば(結露などする状況)大量に発生してもおかしくありません。可愛い文鳥のため、月に1度は大掃除の日にしてあげて下さい。


はじらみ

はじらみ(別名はむし)は、1.5mmほどの黄色っぽい虱です。鳥の羽や皮膚を食べて生きています。いつも鳥の皮膚や羽にいてもぞもぞ動き回っているので、かゆがっていらいら羽根繕いばかりしているので解ります。幼鳥はこれに大量にたかられると、死んでしまうこともあり、侮れません。ほっておくと、四六時中くちばしで羽根繕いばかりして、いらいら神経質になりますし、ひどい時は自分で血が出るまでかきむしっていたり、羽根を毟ってしまったりします。

殺虫スプレーを、文鳥に直接1秒間スプレーします。其のあとすぐに水浴びをさせます。1日置いてもう一度行います。これで駆除できます。大量に長時間スプレーしないように気をつけてください。

毎日水浴びをしている文鳥には、はじらみはつきにくいので、毎日毎日水浴びをさせてあげて下さい。5月くらいから10月くらいまでは1日2回(朝10時頃とひる3時頃)水浴びをさせてあげて下さい。文鳥は水浴びが好きなので、水浴びをさせて、駕籠の中を乾燥した状態に保ってあげたら、はじらみはつきにくいのです。


蚊などが発生する季節には、煙が出ない火事の心配の無い電気蚊取器を使って、駆除してあげて下さい。直截に蚊取りの成分を吸入しないように少し離れた所において、蚊などに血を吸われないようにして上げて下さい。


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