雛が餌を食べない(トリコモナスとコクシジウム)

2000/07/15.

餌を食べないのは、なぜでしょうね。首のところのそのうと呼ばれている袋を見てください。餌がある程度入っているのなら、心配は要りません。そろそろ一人で餌を食べたがっているのかもしれないですから、一人で餌を食べられるように用意してあげてもいい頃かもしれませんね。もし、そのうが空っぽなのに餌を食べないのなら、くちばしの付け根の黄色い部分からこじ開けて無理矢理にでも餌をあげないといけませんが、育て親を嫌がって、自分で餌を食べたがっているのならぬるま湯で浸したアワタマと乾いたアワタマと、飲み水を入れておいてやったら自分で勝手に食べはじめますから何も心配は要りません。

恐いのが、ペットショップや小鳥屋さんで購入した時からトリコモナス原虫やコクシジウムという寄生虫に感染して家にやってくる雛の場合です。小鳥屋さんから新しく購入した雛には3週間ほど、他の文鳥と隔離した状態で、薬の餌を食べさせると発病率が下がるそうですが、副作用もあって今は薬の成分の入っているものは知りません。信頼できる病院へ連れて行くしかないようです。

雛に多い病気で、トリコモナス原虫に空気・経口感染して発病します。首筋のあたりが赤く腫れて食欲がなくなり、いつも寝てばかりになります。時々吐くようなそぶりを見せます。よく聞くと、のどのあたりがプチぷちと鳴っていたり、餌を飲み込む時痛そうにして飲み込みにくい様子を見せます。苦しそうにみえます。瞼が赤く腫れ、涙を流し、目やにや鼻水が出て、顔がベチャベチャしているように見えたりします。これは鼻腺結膜炎というもので、鼻の付け根におできのようなものが出来たりもします。食欲がなくなり痩せていき、雛は落鳥(死んでしまう事)する確立が非常に高いです。トリコモナスに感染していても雛の時に発病しなくて大人になって発病した場合は、すぐに命がドウコウという心配は無いようですが、バセドウ病のように目が飛び出してしまったり、いつでも目がうるうるしてしまうようです。やっぱり病院に連れて行くことに越したことはありません。

コクシジウムという寄生虫がちょうに寄生して起こる病気です。糞に寄生虫の卵が入っていて、2〜3日で他の文鳥に感染します。大人の文鳥なら、発病しない事もありますが、雛は下痢をして衰弱死してしまう事があります。水をよくのみ、餌もよく食べているのですがなんとなく元気が無いようにみえ、水っぽい糞をします。白っぽい糞をしたり、消化不良な糞をするようになって、くちばしを半開きにしてはあはあしていたりします。

毎日の観察で、ある程度の様子が分かると思うので、いつもと違い元気がなくなってきたように思ったら、病気を疑い病院に連れていったら、早く治療をしてもらえばもらうほど、完治する確率が高くなりますので、様子を見て・・・何てのんきに構えないようにしてください。ほんの1日が命取りになります。

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