2005年06月23日・マンガ「ドームチルドレン 1〜3」・100点


山崎風愛「ドームチルドレン 1〜3」ガンガンコミックス、2002年8月22日、390円、ISBN4-7575-0736-4。








核戦争後、巨大な核シェルター「ドーム」で暮らす人たち・・・がいました。
そのシェルターは巨大で、森などもあるため、長期居住が可能だったのです。

長い長いシェルター生活中に、いつしかその中で子供も産まれ、
その子供たちはドームチルドレンと呼ばれます。

放射能のレベルは、すこしずつ下がっていき、
ついに50年後、彼らがシェルターを出られる日がやって来ました。

ところが・・・地球は荒れ果てたまま、回復していなかったのです。





絶望の余りすっかり老けてしまう祖母に、シンタ少年は言います。




そして大人たちは、子供のほうがずっと大人・・・と悟るのです。

さて、すこしずつ外を探検しに行く彼らは、ある日、川に魚が泳いでいるのを見つけました。
子供たちは大喜びです。
ところが・・・親たちが魚を「食べる」と聞いて、子供たちは仰天します。

それって「殺す」ってことじゃないか!
「食べる」と「殺す」は違うんだ
違わない!

・・・子供のころ特有の衝撃です。
(でも最近は、すっかり失われてしまいましたかもしれませんが)






絶対に生き物は食べない! と「家出」し空腹になった2人は、鳥の巣を見ます。




あと、勉強が嫌になったシンタを諭すシーンがいいです。






しかし、なんといっても最終話が最高です。

子供たちはある日、新天地を求めて旅立ちます。そしてそのときに、通信機を置いていくのです。



シンタはもうすっかり大人なのですが、
少年のころに旅立ったのが最後の記憶である母親には、シンタはいつまでも少年のままです。




さて、通信機の機能は徐々に不安定になっていくのですが、
ドームにいた博士は、死ぬ前に通信機に録音装置をとりつけていました。





そして・・・ここから先のシーンで、僕はボロ泣きしました。

三ヶ月後に、喫茶店でこの紹介文を書きながら再読したとき・・・
迂闊でした。
感動するってわかってたのに、またぼろぼろ泣いてしまいました。

そしてさらに数ヶ月後、六本木のスタバでこの文章を書いてます。
ちょっとグスグス言うくらいで済みました。

間違いなく、今年いちばんの感動マンガです。

100点。


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