2003年04月12日・論文「平均的な顔は美人」・87点


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平均的な顔はつまらない顔?

事実はその逆である。最近の心理学研究によれば、平均的人間こそがまさに魅力的なのである。

 男性が女性の顔写真を魅力度で選ぶとしたら、次頁に掲載したような写真が1位になることだろう。





ただし、この写真には1つだけ欠点がある。それは、写真の主が実在しないという点である。

 この写真は、三十二人の女性の顔写真を無作為に選んで、コンピューターで合成したものである。

 まず各人の写真(白黒)を新聞の写真のように灰色ないし黒の点に分解し、個々の点の平均を求めて一つの顔を合成する。こうして出来上がった顔は、耳も目も鼻も口も、個々の写真の耳、目、鼻、口の平均になっている。そしてこの平均的な顔は、元の各写真より決まって魅力的なのである。

 これは、男性の写真でも同じである。女性に男性の顔写真の中からいちばん魅力的だと思われるものを選ばせても、一位に輝くのはやはり合成写真なのである。平均的な耳、目、鼻、口の方が実在の男性のそれより魅力的なのである。

 それだけではない。平均的な顔を形作るために使われた写真が多いほど、合成写真は男女とも魅力度を増す。つまり、顔は平均的であればあるほど美しいといえるのである。


この研究を、非常に面白く読みました。
もしこれが本当なら、究極の美人を写真をつくることは簡単です。
地球上の30億の女性の写真を、すべて合成してしまえばいいのです。

で、おそらくは30億もいらないと思います。
最初の1万人も平均してしまえば、あとは、肉眼ではほとんどわからない程度にしか違わないのではないでしょうか?
検証だってできます。2万人の写真を1万人ずつに分けて合成し、その2枚の写真を比較してみればよいのです。

なぜさっさとやらないのか、すごく不思議です。

87点。

ヴァルター・クレーマー/ゲッツ・トレンクラー「常識のウソ277」文芸春秋(文春文庫)、1998.8.10、p303-p305、ISBN4-16-730982-3、定価667円+税。

ただし元の論文はJudith Langlois, Lori Roggman:<>,Psychological Science, 1990, P115-121、とのこと。


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