ここは関西でも有数の商社、「忍足コンツェルン」の社長宅。見るからに豪邸で、ハタから見たら、どこぞの
大使館ともみまごう程の大きさだった。
「不二、呼んでくれへん?」
そう言ったのはこの家の御曹司、忍足侑士。氷帝学園のテニス部レギュラーである。
「はい。ただいま。」
部屋を掃除していたメイドは返事をするとすぐにインターホンでメイド控え室へ連絡する。
「不二さん、侑士様がお呼びです。すぐにいらして下さい」
ガチャリ、と受話器を元に戻すとまた掃除に取り掛かる。
「あー、咲ちゃん。もう掃除はえぇから。」
「し・・・しかし・・・」
「それ以上やったって一緒やし。手ェ荒れるやろ?控え室で休んどき。な?」
「は・・・はい。ありがとうございます!(///)」
真っ赤になって部屋を出て行く。こうして侑士に恋心を抱いているメイドは確実に増えていくのだ・・・
コンコン。
「はーい。」
不二が遠慮がちに部屋に入ってくる。
「お邪魔します。・・・何かご用でしょうか?」
「んー・・・特にないねんけどな・・・まぁ、会いたかったしv」
「・・・何かご用だったのではないのですか?」
「そんな可愛ない事言うなや・・・ホラ、こっち来ぃ」
ご主人様の命令には従う事が鉄則なメイドである不二は拒否することも出来ず、そのまま侑士に近づく。
すると瞬間的に不二の腰へ手を回し、自分の方へ引き寄せる。
「だっ・・・ダメです!ご主人様・・・!」
「オレが勝手にしてる事やねんからえぇやん。それに・・・バレてもえぇんか?」
「そ・・・それは・・・っ」
そう。不二は男ということを隠してこの家に勤めているのだった。家庭の事情から、
働く事を強いられた不二は、侑士のおかげでここに雇ってもらえたのだ。
幸い、給料も良く、メイドの数が多いので仕事量も少なくて済むので一石二鳥だった。
「ホラ、ここ座り」
「え・・・」
「膝の上!」
「は・・・ハイ。」
「良しv」
にっこりと至近距離で微笑まれるとついクラッときてしまう。
「やっぱメイド服似合うなぁ・・・」
「そう・・・?」
男でメイド服が似合うと言われて嬉しいはずもなかろうが、侑士に言われたという事が嬉しかった。
嬉しそうな顔をすると、優しく微笑みながら軽く口付ける。
「ちょ・・・誰かに見られたら・・・・」
「大丈夫vさっきカギ閉めといたからv」
「いつの間に・・・」
「ホラ。この部屋リモコンでカギ閉められるんや、便利やろ?」
「便利というか・・・贅沢すぎるというか・・・」
「まぁ、とにかくこれで誰かが入ってくるっちゅー心配は無用なワケや。」
「まーね・・・ってちょっと!」
「ん?」
「それってもしかして・・・」
「そv襲う為vvv」
バサッと不二をベットに押し倒すと、顔の両脇に手をついてしてやったりといわんばかりの笑みを
浮かべていた。
「ちょっ・・・とっ!」
「おや?今更抵抗したって無駄やで〜vこの部屋防音やしな。」
「そんな・・・」
プチプチと前のボタンを器用に外していく侑士。青ざめた不二はそのことにまだ気付いていない。
「ホラ、カラダは正直やで?」
くりくりと硬くなった胸の突起を弄ってみる。ビクッと反応して青ざめていた顔は火照り始めている。
「やぁっ・・・やめ・・・・・・」
その間に片手はスカートの中へと侵入し始める。スルリと滑らかな肌を伝って秘部へと近づいて
行く。半勃ちになったソレを手ですっぽりと包むと、そのまま上下にゆるゆると動かし始める。
「んんっ・・・・・あっ・・・・はっ・・・・・」
首筋を舌で線を引くように舐め、その後一点を強く吸い上げた。そこにはピンク色の鬱血痕が残る。
「やっ・・・・・・ん・・・」
自分のモノだという主張をするかのように、同じ物を全身に残して行く。そしてそれは段々と下半身へ
進んでいく・・・
「ふっ・・・・ぅ・・・・ぁ・・・・」
すべての衣服を取り去ってから、中心部を口に含む。先走りが既に出始めているソレをゆっくりと
舐め上げる。
「あぁっ・・・・あ・・・・・やっ・・・ん・・・・」
ビクビクと体を反り返らせながら手はシーツを握り締め、必至に押し寄せてくる快感に耐える。
「も・・・・・イ・・・・」
「アカン。」
突然行為を停止して、解放を阻止する。
「な・・・・・・・で・・・・」
「一緒やないとアカン。」
そういうと、自分の指を不二の口に押し込んで、なかの液を指に絡ませていく。
「うっ・・・・・ふ・・ぁ・・・・」
「痛いのは嫌やろうしな」
そう言うと、指を口から引き抜いて、秘孔へと侵入させた。
「いっ・・・・・ぁ・・・・・や・・・・」
段々と本数を増やすにしたがって、不二の限界も近づいて来た。
「もぅ・・・・ダ・・・・・メぇ・・・・」
「よっしゃ、分かった。ちょい待ちぃ」
指を蕾から引き抜くと、替わりに自分の猛ったソレをあてがった。
「挿れるで・・・?」
「う・・・・・・ん・・・・・あぁぁっっ・・・・痛っ・・・・」
「大丈夫か?」
「痛・・・・・けどっ・・・・・気持ちいっ・・・・・・・ああっ・・・!」
全て入りきると、ゆっくりと動かし始める。最初はゆるゆると、段々と激しく腰を打ち付ける
ようにして不二を求める。
「あぁっっ・・・・あっ・・・も・・・・・イ・・・く・・・・っ!!!」
「俺も一緒にっ・・・・」
「ああァァっ――――-・・・・・!!!」
後日。
「あ!」
控え室で休憩を取っていると、メイド仲間の菊丸がいきなり不二を指さした。
「何?」
「首に・・・キッキッキッ・・・・」
「キ??」
「キスマーク!!」
「えぇ?!」
バッ!と手で首を隠す。
「誰?!ねぇ、誰?!」
興味深々に詰め寄る菊丸。
「え・・・それは・・・・」
「分かった!侑士様でしょ?!」
「え!」
「図星だ〜〜!」
「ちょっと菊丸!秘密なんだから!!」
小声で怒鳴ると、
「はぁ〜いいなぁ〜〜ご主人様とメイドかぁ〜〜憧れるにゃ〜〜〜・・・」
「絶対に言わないでよ!?」
「分かってるってv安心してよ☆」
「・・・・・・・・・(汗)」
その後、その話がメイド全員に広まったのは言うまでもない・・・・・―――――
Fin.