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 「くーーーーーーーーーー・・・・・」
ソファの上で無防備に寝るその少年の名はクラピカ・・・
そしてコソコソと近づいていく少年、キルア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!





 「クーラピカっっvvv」
 「う
・・・??」
(メラズッキューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!)
寝起きのクラピカ、ど真ん中ストライーーーク!!!・・・・じゃなくて。

あたりはガヤガヤと騒がしい。そう、今日はゴンの誕生日パーティーだ。
なぜか豪勢なこのパーティーには、大勢の人があつまっていた。まぁ、彼の地元・・・というのも
少なからず関係しているが・・・



 「ミトさん!もう飲み物なくなっちゃったよーーー!!」
 「はいはい。ちょっと待って。」
 「早くーーーーーーーぅ!!」
そんな他愛のない親子のやりとり。キルアにはない、家族の温かみ。ずっと・・・憧れていた。
けれど、そんなことは口には出したことさえない。それは許されない、甘っちょろい感情。




 「はい。キルア。」
 「あぁ、ありがとう。」
 「クラピカ、寝ちゃったね。」
 「なんか間違って酒飲んじゃったみたいだぜ。」
 「あっはっはっはっはっは!!ようゴン!!こっち来てお前も飲め!!!」
 「ちょっとーレオリオだってまだ未成年でしょーー?!」
 「そう堅いこというなって!!誕生日だろ?!」
 「それも・・・そうか。」
 「だーーめ!!!ゴン!!こっち来てケーキの用意しなさい!!」
 「はぁーーーい・・・」
主役なのに大変だな・・・と、ポンっと肩を叩くと、ゴンは苦笑いしてミトの元へ走っていった。


相変わらずクラピカは寝ている。・・・・まったく。襲われても文句いえないぞ、この状況じゃ。
もっとも、そんなヤツがいたらオレがブッ殺すけどねvvあ、自分のことか・・・・・



 「はーい、ケーキですよ!!」
 「おおーーーーーーーーーー!!!」
 「ゴンのために特別に腕を振るったケーキだから、ありがたく食べなさいよー?」
 「いただきまーーーす♪♪♪」
一目散に走っていって、ホールごと食べようとするレオリオ。まったく・・・・・・・
 「こら!ロウソクがまだでしょ!!!!」
 「イテ!!!!」
ポカッと殴られ、酔っ払いは少し覚醒しただろうか・・・??




お約束の「ハッピーバースデー」を歌って、ロウソクの灯火を吹き消す。みんなの拍手の中、
ケーキは人数分に分けられた。
 「クラピカの分・・・どうしようか・・・」
 「あ、そこに置いといて。起きたら食べさせるからさ。」
 「分かった。じゃぁ、ここに置いとくよ?」
 「サンキュ。」
パーティーの主役は忙しいらしく、ケーキとトンと机に置いた後、足早に去ってしまった。




 「さーて・・・どうするかな?」




 「じゃ、とりあえず、お目覚めのキスといきましょうかvvv」
スースーと寝息の聞こえる方へと、顔を近づける。最初は触れるだけ。それでも起きないので、
ちょっとイタズラに舌を潜り込ませ、クラピカのそれを絡みとる。
 「う・・・・・?ふ・・・・・・・・・ぅ」
 「あれー?コレでも起きないのかなー?」
さらにキスの濃度は増していく。
 「ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??!??!!」
 「あ、やっと起きたvvv」
 「?!?!」
 「おはようvクラピカvvv」
 「な・・・おまえは何を・・・・!!!!」
 「ナニってねぇ・・・・?」
 「半疑問形でしゃべるな!!」
 「あ、そうだ。ケーキがあるんだけど。」
クラピカの言葉を無視して、自分の言いたいことだけ一方的に言いつける。ごーいんぐ・まい・うぇーい・・・
 「ケーキ・・・??」
 「何?クラピカ覚えてないの?ココ、ゴンの家だよ?んでもって、今はゴンの誕生日パーティーのまっ最中♪」
 「アタマが痛い・・・」
 「あー酒飲んだからだよ、きっと。」
 「ん・・・そういえば、レオリオのヤツ、ジュースと偽って酒を・・・!!!!」
 「まぁまぁ、そんなに怒るなって。」
 「そして、貴様は何をやってるんだ?」
 「え?生クリーム塗ってんのvvv」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)」

 キルアはベタベタと、クラピカの顔一面に生クリームを塗りつけた。

 「うわーーーvvvすっごいウマそう・・・vvv」
 「オイ。(怒)」
 「じゃーまずは味見ねvvv」
 「い・・・いやだ!離せぇーーーーーーーー!!!」
 「ダーメvvv」
 「いやっ・・・や・・・めっ・・・・んっ・・・・・!」

 クラピカの頭を引っ掴み、逃げられないように固定した上で、顔一面に塗られた生クリームを丹念に舐めて
いく。頬、鼻、おでこ、そして唇・・・

 「んぅ・・・・っ・・・・・・・・・ふ・・・・んっはぁ・・・・・・・・」
 「甘い〜〜♪」
 「ふざけるなっ・・・・・・・あぁっ!!」
 「なに?耳、感じるの??」
 「耳元で・・・しゃべるなっ・・・・・・やっ・・・・ん・・・・」
 「好きだよ・・・クラピカ・・・」
 「あっ・・・ん・・・・・・はぁっ・・・・・・・んっ・・・・」
 
甘い愛の囁きと、生クリームで、溶け出しそうになるクラピカをさも楽しげに弄ぶキルア。

 「ちょ・・・・キ・・・ルア・・・・」
 「何?」
 「も・・・だめ・・・・・やめて・・・・・・」
 「え?何??聞こえないよーー?」
 「やめ・・・て・・・」
 「ダーメvvv今からが本番なのに。」
 「ほ・・・んばん?!」
 「そっvvv」

無邪気な笑顔で微笑まれて、つられて笑ってしまったが、既に手はクラピカの衣装を脱がしに
かかっていた。今日はゴンの誕生日パーティーということで、私服で来たのだが、ラフな格好で
来たのが帰って仇となった。

 「やっぱりクラピカは何着ても似合うよね〜♪何も着てないってのがベストなんだけどvvv」
 「何を言っているっ・・・・・!!(///)」
 「こんな風に・・・」
 「あっ・・・・・やぁっ・・・・・・」
 「もうこんなになってるよ?」

すでに服は着ているというよりも、かろうじて引っかかっている程度だ。白い肌が露になって、
余計にキルアの性欲をそそる。そんなクラピカの胸の小さなピンク色の突起を指でつまんで
反応を楽しむ。

 「やっ・・・・・ん」
 「そうだ!たしかまだクリーム残ってたから、取って来るね!逃げちゃだめだからね!!」
 「・・・・・・・」

逃げるなといわれてもとてもじゃないが、逃げれる状態じゃない。その前にドアを閉めろドアを!!
だれかが来たらどうするんだ!ここはゴンの家なのに・・・

 ガタッ!!!

イヤな予感は的中したらしい。ドアの方と見やると、そこにはレオリオが立っていた。

 「おま・・・何やってんだ?!こんなとこで、そんなカッコで!?」
 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

言い逃れはできまい。服は乱れ、(っていうか着てない)頬を真っ赤に染め、ぐったりと横たわって
息はまだ呼吸を整えるために荒いのだから・・・

 「ははーん?さてはキルアだな〜?こんなこと、ゴンはしないだろうしな。」
 「!!!」

なんて勘の鋭いヤツだ・・・。普段はとことん鈍いクセにこういうところで勘が働いてもかなり困る。

 「・・・・・・・・・・・・・。」

なぜかレオリオは無言のまま、クラピカに寄ってきた。ま・・・まさか・・・!!

 「なんかその姿、かなりそそるな〜〜♪」
 「なっ・・・バカ!寄るな来るな被さるなーーーーーーーーーーーー!!!」
 「ちょっと静かにしてくれないかなぁ?」
 「んっ・・・!!やぁ・・・・・・」

バキッドゴッドサッ!!!

まさに瞬殺。一瞬にしてレオリオさんK.O!!既にのびてしまっているレオリオをドアの外に放り出し、
クラピカの方へと歩み寄る・・・

 「まったく・・・油断も隙もないんだから・・・クラピカ、大丈夫??」

そういいながらももって来た生クリーム入りのボウルは離さない。レオリオも手ではなく、足だけで倒したのだ。

 「大丈夫じゃ・・・ないっ!!どうしてドアを開けたままいくんだっ!!」
 「え?開いてた??ゴメンゴメン。」
 「ゴメンで済んだら警察もハンターもいらないぞっ!!!(怒)」
 「あはは(笑)ドンマイドンマイっ♪それよりも、今から楽しむことの方が大事でしょ?」
 「大事じゃないっ!!!」
 「あ、鍵は閉めとかないとねvvv」

オイ、ここはゴンの家だぞ・・・と、思いながら、その前にゴンの家でこんなことしてる方がオカシイと気付いて、
あえてツッコミは入れなかった。

 「さて、生クリームも沢山もって来たことだし、どこに塗ろっかなっ♪あ、まずは消毒しなきゃね。」
 「んっ・・・ふ・・・ぁ・・・・・・っ」

消毒どころか、さらに犯されてるぞ・・・と、遠くなる意識の中でクラピカは思った。

 「じゃ、本番タイムーーーーvvv」

どこまでも無邪気なキルアに、すこしあきれながらも、そんなキルアになすがままな自分を情けなく思った。











続く・・・?!