『恋心』
ナルトの大好物はラーメン
しかも、一楽でなければいけないらしい
俺の目から見ても一生懸命修行しているのが分かる
そんなナルトの話題はいつも修行
話し掛けたい・・・でも理性が吹っ飛びそうで
腐っても上忍なんだから耐えられる
とはハッキリいって言い切る自信がない
自分でも情けないとは思うケドね
どうしようほかの子がを邪魔する こんな時妙に仲がよくて
例えばサクラとか
あぁ、あれは仲がいいって言うか何て言うか・・・
あとはサスケとか
最近どうもナルトとサスケが一緒にいる所ばかり見てしまう
チームワークが深まるのは良い事なんだが
何か素直に喜べない
無邪気なだけなんだケドな
困るね
偶然ナルトが一人で修行している所を見た
本当に一生懸命でオレの気配にすら気付かない
まぁ、気付かれないようにしてるんだケド
だけどそれにしたってもうチョット注意深くても良いんじゃないか？
そんなに無防備だと・・・
俺みたいな奴に襲われるぞ
でも、そんな姿も愛しいと思えてしまう
コレって重症かな？
アスマにでも相談しようかな
でもひやかされそうだな
アイツのことだ相手が誰か絶対聞き出そうとするだろうしな
うん、止めておこう
こんな時授業の内容は全く使えない
そういう術もないことはナイ
でも好きな子のココロぐらい自力で掴みたい
それが出来れば文句は無いんだけど
人生は厳しいもんだね
なかなか・・・
出来れば一緒にいたい
ナルトの時々見せる淋しそうな顔とか
誰にも見せないココロの中の傷だとか
癒してやりたいと思ってる
ホントはそれが難しいことぐらい分かってはいる
分かってはいるけど・・・
どうしよう上手くいかない
今まで思いどうりにならなかった事って言うのがあんまりないからな
こういう時いかに自分が無力か思い知らされる
忍としては上級クラスでも
一人の男としては下級クラスのさらに下
全くダメだねどうすればいいのか分からない
コレぞまさに「恋の悩み」ってやつ？
誰もが一度は通る道なのかねぇ
まったく・・・
いつかナルトがサクラやサスケと離れる時がきたら
その時俺はナルトの隣を歩いているだろうか？
その頃には一人の男として少しは成長しているだろうか？
先のことは分からない
過去を振り返ることもしない
だから、今という時にほんの少しの休憩を
二度とは戻らない時間を笑いながらお前と過ごしたいんだ
ナルトお前と・・・
この想いを忘れない
きっと俺を強くする
守りたい者が、失くしたくない者ができたから
なくさない胸をたたく痛みを
これからもずっと続くから
この「恋心」は・・・
