双葉様へ捧げるカカナルvvv

 

――― 感情 ―――

 

薄い、木漏れ日の中、黄色い髪の少年は大木の脇で眠っていた。

 

大木の幹には無数の切り傷があり、それは、地上からほんの数メートルも離れないところから、自分の

身長の2倍くらいはあるところまで続いていた。えもいわれぬ感情が自分を襲う。

 

この眠っている少年の名はナルト。第一印象は「嫌い。」であった。しかし、この少年のひたむきさは何か

惹かれるものがあった。人には自分にないものを持っている人に憧れるという。

 

しかし、この感情は憧れか?尊敬か?

 

「ん・・・・・・せんせ・・・?」

 

 少年は寝ぼけながら目を開ける。しばらく無言の状態が続くを、少年は眠ってしまった。

 

 風が吹く。少年の黄色い髪はサラサラと揺れ、また先刻とはちがった感情が自分を襲った。

 

 愛しい・・・・・・・・・・・・・

 

 今だかつて味わったことのない感情・・・。やはり恋愛感情だろうか?この少年に?そんな事は

 ありえるのだろうか?

 

 そういえば、自分がこの少年と同じ年頃だった時には、すでに感情なんてものはなかった。忍には

 感情があってはならない。そう訓練されて、そう言われてきた。自分でも感情はないと思ってた。

 

 なのに・・・・・・・・・・・

 

 この少年の前ではなぜか感情が表に出てくる。いつもは心の奥底に閉まってある本当の自分。

 偽りも隔てるものもない自分。心拍が早くなる。普段では考えられない。仲間が死んでも、自分が

 窮地に陥っても、絶対に早くなんてならなかった。

 

 そう・・・自分は忍。感情のない人形。

 

 考えることはただ一つ。任務の遂行。しかし、この少年は常に感情丸出しである。忍としての自覚が

 ない?いや、そうではない。人形としての器に入りきらないのである。

 

 自分はどうなのか?器が小さい?そうかもしれない。ただ任務遂行だけに生きているなんて本当に

 ただの人形でしかない。

 

「クッソーーーーーー」

 

 そういって少し距離を置いたところから別の少年の声がした。うちはサスケといって、一族の復興と

ある男を殺すことが夢といっていた。感情を表に出さない少年だ。たぶん、自分と同じくそういい聞か

されて育ったのだろう。

 

 今の彼はヤケクソになっていて、感情が丸出しだ。端からみても分かるくらいに。

 

 いつの間にこんなに暖化されたのだろうか?彼もナルトと同じように人形という器からはみでてしまう

 ものがあるのだろうか。

 

 彼とは違うことだが、自分にもあふれるような感情があることに気づいた。さっきの感情だ。樹のキズ

 を見たときの感情ではなく、ナルトの髪が風にふかれたときの感情だ。

 

 心拍数があがるような、中から湧き出るような、そんな感情。

 

「ん・・・・・・あーーーーーーっサスケ!!なに勝手に抜け駆け練習してるんだってばよーーー!!」

 

 いきなり飛び上がって向こうの少年を指で指す。少年はフッと笑うとまた練習を始めた。

 

「くっそーーー絶対サスケより早く登れるようにするんだってばよー!!あ、カカシ先生。いつのまに

そこにいたんだってばよ?」

 

「うーーーん?ナルトがイビキかきはじめた頃かな?」

 

「はっ!!マジかってばよ?!ギャーーー恥かしいーーーー!!」

 

「ハイハイ、恥かしがってないで練習しなさい。」

 

「おう!!当たり前だってばよ!」

 

 ナルトは練習を再開する。泥だらけになって。やはり自分の心拍数は上がっている。この感情は

 なんなんだろうか?今は恋愛感情とでも言っておこうか・・・・・・・・・

                                                      fin

 

――――― コメント ―――――

 っぎゃーーーーー!!初めて書きましたシリアス!!え?シリアス??コレってシリアスだったの?

知らなかったーーー(爆)

 いや、ホント駄文ですいません。最後らへん超甘々じゃなかったですか?!うっわー。

 いやー調子こいてリク承ったのはいいんですけど、シリアスって初めてよ?!しかもナルト!(実は

ナルトも初書きだったりι)ホントに無謀ですねvvv(ちゅどーーん)

 失礼しました。がんばってください〜vvv双葉さん☆                        00,4,14