>>>>>>>>tel a lie
別に嘘をついてるワケじゃないんだ。
「フジ、かえろ」
帰り支度をさっさと済ませて、片手に薄い鞄とスポーツバッグを肩にかけて、エージがボクのところにやってきた。
用意するのは一番遅いくせに、片付けだけは誰より早い。
そんなエージにため息をついて。
「そだね」
軽く返事をして支度を再開した。
別に嘘をついてるワケじゃないんだ。
11月になると、流石に帰り道は暗くて。
10メートル置きの電柱が明かりを灯す。
どちらかというと聞き手のボクは、エージの話を聞いて歩いた。
しゃべるのが苦手とか言うんじゃなくて、エージの話を聞くのが好きだった。
でもエージがフジもしゃべってよ、っていうから、
少し白い息をはァっとはいて、「さむくなったね」って笑っていった。
「そうだね」
エージも笑ってそう言った。
なんら脈絡の無い話だけど、そう言ってくれた。
「ボク、エージのそういうトコ、好き」
意味をこめたつもりは無かったけど、それでも君にはジュウブンだったらしくて。
幸せそうに笑ってた。
「ね、フジはオレの事、スキなんだよね?」
「好きだよ」
「オレの事、キライじゃないよね?」
「嫌いだよ」
「オレといると、楽しくないの?」
「楽しいよ」
「じゃ、今は楽しいんだね」
「つまらないよ」
別に嘘をついてるワケじゃないんだ。
「フジ・・・・・・いってることが矛盾してるよ・・・・」
「そう?」
別に嘘をついてるワケじゃないんだ。
どれもホントなだけ。
すべての感情が君の為にあるから。
気を悪くしないでね?
::::::
→モドル
短いですね。なんとなく先輩は矛盾してそうなんで(妄想)
んで菊丸君は困るんですよねー☆
「オレの事ホントに好きなの・・・??(疑問)」ってな感じで!!(妄想)
0:18 01/05/10