やすみじかん




本人曰く「先生が嫌い」な数学は睡眠学習に励んで、

休み時間になると突如持ち前の元気さ全開で話し掛けてくるのは珍しい事じゃない。







「男の誕生日にプレゼント渡しとかしねーよな」

「女子じゃあるまいしね」


女子はそりゃぁ、アクセサリーとかファンシーグッズで大喜びでも?

男に何あげりゃぁいいってーの。

其れが彼の意見。まあ、御尤もですよ。


「大体誕生日なんていちいち覚えてらんないって」

「へぇ、じゃぁ大石の誕生日も覚えてないんだ」


勿論からかってるんだけどね。

答えなんて予想がつくし。


「大石のは覚えてる」

「あ、やっぱり?」

「悪い?」

「え〜?別にボクは何も言ってないケド」

「白々しいよ」


軽く睨まれちゃった。

自分が大石にベッタリなの自覚してる分、気にしてるのかな。

今更遅いけどね。









「でもさ〜」

「なぁに?」

「不二の誕生日だって覚えてるよ、俺」

「・・・ふぅん」


ああ、そうなんだ。 へぇ。


「だったらさぁ」

「にゃに?」

「越前くんの誕生日も覚えてるんじゃない?」


ボクも素直じゃないな。

まあ、男同士で甘い会話なんて想像もつかないしね。


「…なんで」

「ボクの誕生日と一緒で、覚え易いから」

「ううーーー」

「なにさ、エ−ジ。唸っちゃって」

「はぐらかしただろ」


鋭い。

伊達にクラスメイトしてないって?


「だったらさぁ、ボクの誕生日に何か渡すぐらいしてよ」

「っちょ?!ずっと先じゃん!!」


本当本当。


「次のうるう年まで僕等の仲が続いてるといいねー」


仲ってどんな仲だろうね。


「何勝手に決めてんの。俺どうせ忘れるよ。そんな先のこと」


不貞腐れちゃって。


「忘れてもいいよ」

「はぁ?!」

「その代わり、代償は高いよ」


此処で必殺天才スマイル。


「脅しだー」


あははは〜。

誕生日が楽しみだな。





少女イグノラント様の紅原姫菜様から頂きました〜vv
キリバンとって、お二方から頂けるなんて、かなり嬉しいです!(キャ)
小悪魔不二先輩がもうっっ!!!!たまりませんなぁ!(危ない)
閏年までつづきますよね?
永遠に続きますよね??
ステキ小説を有り難う御座いました〜vv
一生拝みつづけますね〜(本気)



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