な い 者 ね だ り
「好キダカラ殺ス」
そんなことしたら、オレのこと見なくなっちゃうじゃん。
だからそんなコトしないよ。
○ ○ ○ ○
「だいっきらい」
「でもオレは好きだよ」
「だいっきらい」
「でもオレは好きだよ」
ベットの上で、汗ばんだ肌を曝しながらの、気怠い吐息混じりの会話は決まって同じだった。
「なんでそんなに僕が好きなの」
「なんでそんなにオレが嫌いなの」
そして続く会話も決まってて、結末も同じ。
「バカじゃないの」
「そうだね」
一方的の恋は、報われるようになった。不二はオレを受け入れてくれた。でもオレらの繋がりは、いわゆる身体だけで、そーゆう雰囲気になったから、しちゃいました、そんな感じ。でもそう思ってんのは、不二だけだったりすんだよね。オレは前から不二とこうゆー関係になりたかったわけだから。
オレの想いは報われた、不二の気まぐれな気分のお陰で。でも嬉しかったよ、充実感に溢れてた。でもね、報われたのに空しい、今のオレ、そんな感じなんだよ。気付いてる?足りないんだよ。知ってる?オレ、満足なんか到底出来てないよ。だってオレ、欲しいのは身体だけじゃないんだもん。繋がっちゃえば満足できると思ったんだけどね、それが最初の目的だったから。身体繋げちゃえば、それでどうにかなるかと思ってたのかもしれない。
だけどダメだった。不二は不二だった。だからね、不二の全部が欲しくなった。我侭なんだ。ほら、オレって末っ子じゃん。だから全部ちょうだい。オレに全部。全部、全部。
オレは不二と恋愛がしたい。
「大好き」
「もう聞いたよ」
白い肌がやけにまた白い。まるでオレを撥ね付けるようだよね。さっきまで繋がってたのに、そんな表情してないし。
『だいっきらい』
くれないのかな。絶対にくれないのかな。無駄なのかな。
何でした後に、こんなに空虚感が襲うんだろ。満たされるためにする行為に、どうしてこんなに欠けちゃうんだろ。
「僕の嫌いな人はエージだけど、好きな人は別だもん」
色素の薄い茶色の瞳が笑う。
「不二、オレは不二が好き、全部好き、だから全部欲しい」
「バカなエージ、僕がそんなに易々とあげると思ってるの?」
後ろから刺してやろうか。突然思う時がある。今が当にその時だったりするんだけど。オレはどうすればいいのかな。
○ ○ ○ ○
「好キダカラ殺ス」
オレのこと見なくなるけど、オレ以外も見なくなるよね。
オレってない物ねだりかな。
○ ○ ○ ○
本当に粗品です。粗末な品ですー!(汗)
お気を悪くされたらごめんなさい!
一応菊不二・・・なんですヨーっ。ってことで宜しくお願いします!
本当にアンケートのご協力、有難うございましたー!!
01.10.15 ピカ子
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ピー子ちゃんにもらっちゃいました!
独占欲の強い菊丸君、私大好きなんですよーー!!(歪)
そこはかとなく無邪気灰色な先輩もラブv
アンケートに答えたら、こんなステキ文をくれちゃいましたーー!
私、うれしくてついUPしちゃったんだけど・・・ヨカッタかしら・・??(汗)
(このピンク、めっさ可愛いね!)
末っ子な菊丸君、いいですよね・・・・・
タイトルがすてきなんですよ!ない者!者!!(笑)
ちょっとイヤラシイのもいいですよね!!(馬鹿)
ありがとうピー子ちゃん!一生大切にするわ!!
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