ある日君がこう言った。

「俺たちって遠距離恋愛してるよね」


教室に行けば嫌でも顔を合わせるのにね。






















**遠距離恋愛説





何時ものように学校へ行って何時ものように部活をして帰る。
其れがボク等の生活パターン。とりあえず毎日順調に生きてました。





一・二年生の頃は部活でしか顔を合わせなかった気がするけど、三年生になるとクラスも一緒になって毎日のように顔を合わせているでしょう?クラスが一緒になって、距離が縮まったじゃない。

其れが何で「遠距離恋愛」なわけよ??

教室の温度が38度を超えようが湿度85%を維持しようが、べったり背中に張り付いてきて
(ほんとエージはボクの背中スキだよね。)其れはおかしいんじゃない?

大切な休日には家に乗り込んできて、さらにいうなら第二土曜と第四土曜は泊りがけは決定事項だもんね。姉さんはまだしも母さんや父さんまで「英二ちゃん」なんて呼んで可愛がらないでよね。

かくいうボクもエージの家では「周ちゃん」なんて呼ばれて家族同然の扱いを受けてるんだけどね・・・・・・。其れもどうかと思うよ。

学校行くのも帰るのも掃除場所も一緒だし、席だって毎回左右か前後には居るじゃない。

・・・・・・それに・・ボクはエージとレンアイしてたつもりは無いんだけど。






そして今日もまたボクの背中にべったり張り付いてこう言うんだ。


「ほっんと、俺たちって遠距離恋愛してるよね」
「だから、これの何処が遠距離なわけ?こんなに近いじゃない」
「遠いよ!」

ボクの背中とエージの胸に隙間が無くなる位、首に回された腕に力をこめた。
鼓動が聞こえるのは気のせいなんだろうか、幻聴なんだろうか。

「一センチでも遠いぐらい。」




ボク達には魂を入れる器があって、其れがこの躯で。
器には形があるから決して一つにはなれないんだ。
1+1が2にならないように。

そして其れは此の世の掟。





「ボクはずっと引っ付いていたいとは思わないよ・・・・・って、泣きそうな顔しないでよ!」

捨てられた子犬のような目でボクを見ないでよ。
なんかエージって、猫ってゆうより犬だな。眼が。うん・・・・・そんな感じ。

「いい?もしこうやってずー-っとくっ付いてたら、エージはボクの顔見れないでしょ?
 距離があるから解る事や伝わることは、いっぱいあるんだよ。」

回されていた腕をなるべく優しく外して、エージの方に向き直った。
目の前に、ボクよりも真っ黒でボクよりも大きい眼が覗く。
ボクみたいに色素が薄いわけじゃなくって、日本人らしい漆黒の瞳だ。

ボクはこの眼に弱い。






そしてこの日初めてボクがこう言った。

「だから・・・・・遠距離でもいいじゃない、ね?」


レンアイしてるつもりはないんだけど・・・・・・ね。








終わっとこう。






戻っとこう。




なんと言いますか、なんと言いましょうか?(知るか)
はっずかしータイトル!!!!
久しぶりに甘いの書いた気がします。(ってゆうか甘いか?是!?)
ってゆうか甘いの書けません。(死)
嗚呼、どうやったら「青春(ウフフ、アハハ)」気味なやつをかけるんでしょうか。
誰か教えてください(笑)
そして相変わらず変な文です・・・・。(クスン)愛はあるんです。