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医師

心臓血管系手術といっても虚血性のものだけでなくて、その他手術の対象としては患者の多い順に記してみると、ペースメーカー、血管、その他、虚血性、弁膜症、先天性の順序になっている。一口に心臓手術といっても患者の状態によって何種類かに分類される。

先日も当方の主治医である、高知市民病院の心臓血管外科主任科長の北村文夫医師から以下のようなメッセージを頂いた。6年前に手術を受けたときには、手術までの待機期間が、2ヶ月であったものが、現在は6ヶ月にもなっている。患者の多さもさること乍ら、北村医師の手術が如何に評価されているかの査証でもある。

長期の待機によって、重傷患者が数名も手術を受けずして、残念ながら他界したとの報告を受けているが、多くの病院、医師達がいるにもかかわらず、北村医師の手術の評判の高さは手術後最長15年の元気な者も含まれている。勝新太郎の兄、若山富三郎はハワイで5本のバイバス手術を受けたが、糖尿病を併発して折角のバイパス手術の甲斐もなく他界した。

高知市民病院長殿

昨年より要望している「心臓血管の手術日を2回/月増加し同時に医師(正職員)を一人増員する」件につき、文書で再度お願いします。主たる理由及び当科の現状は下記の通りです。

1)年々、開心術を中心に手術件数が増加する傾向にあり、一昨年頃から、開心術の予約が6ヶ月先になり、また最近は重傷のケースが多く、手術まで長く待てない。

昨年は手術待機中に二人死亡している。昨年手術待機中に急に悪化したケースが二人(一人は急性左心不全のため、人工呼吸を他院で受け、当科に送られ、手術により救命、他の一人はInoperableとなった)いる。

一昨日(1月10日)、3月12に開心術予定の患者(山本伊勢雄 TEL.0888-55-2033)が急性心不全にとなり他院にて人工呼吸中である。予後は不良と思われる。昨年、長期に手術待機が出来ないため、他院(神戸、大阪、高知)に紹介した人が3人いる。

昨年、他院より、緊急手術(動脈瘤を含む)の紹介を受けたが、スケジュール上出来ないため、他院に紹介したケースが4人いる。昨年、院内で発生した緊急手術を3例施行したが、現在の医師数(ナースも)では極めて、困難である。

例えば、昨年末、2例の緊急手術が予定手術にほぼ連続して施行されたが、外来及び心カテーテル検査も通常通り行ったため、24時間以上、殆ど睡眠が取れなかった。

2)手術症例数は別表(割愛)の通り、私が着任した昭和52年と比べて2倍以上に増加しているが、その間、研修医が1人(呼吸器科と兼任)増員されただけである。

3)平成6年度の手術件数(別紙参照.割愛)及びカテーテル検査数(325例)を考えると、現状でも医師数が不足している。三重大学関連病院と比べても(3年前に提出済み)少ない。

4)手術日を月2回、金曜日(外来及びカテーテル検査、病棟の受け入れによりこの曜日が望ましい)に増加した場合、また緊急手術があった場合を想定すると下記の医師が予定される。
*外来:中村辰巳(呼吸器外科)
*カテーテル検査:正職員医師、研修医
*手術:北村文夫、正職員医師(人工心肺係りも兼ねる)、研修医
*病棟(リカバリー):研修医

既に、1月の外来が始まり、開心術の予定の患者が紹介され、6ヶ月先(現在7ヶ月)に手術予定を決めています。これまで、患者本人、家族、当院関係者、市役所関係者、県会議員等から、手術を早くする希望が数多くあり困っています。

また、今後も手術待機中に悪化、死亡するケースも起こり得るため、心臓血管外科の責任者として、方針を決定する(症例の程度により、待機2ヶ月先以降の患者を大阪、高知、神戸の病院に振り分けるなど)時期に来ていると思います。病院として、少なくとも、1月末まで、4月から上記の要望が可能であるかどうか結論を出して頂きたい。

平成8年1月12日、心臓血管外科主任科長、北村文夫

北村医師が当方の自宅に来訪されて、上述の原稿とともに上述の説明をして頂いた。運動の応援を頼まれたが、その後県会議員が議会でその話題を取り上げて事の重大性を訴えていた。高知新聞にも2度程取り上げられた。その後改善されたかどうかの報告は受けていないが、この救命運動こそ土佐のタルムードだ。

最近(1999/3)になって“きたむら心臓血管外科・内科”として開業している。高知市一宮3921-1 〒780-8130 TEL: 088-845-6711 FAX: 088-845-6511


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