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黄色いハンカチ:「兵士の無事願うことと違う」 山田洋次監督

(毎日新聞)




『幸福の黄色いハンカチ』の監督である山田洋次監督が、


現在イラクに赴く自衛隊員の無事を、黄色いハンカチを掲げることで祈るという「黄色いハンカチ運動」に対し、


とても気になると毎日新聞のインタビューで明かしたそうです。




この「黄色いハンカチ運動」、


自衛隊OBの発案で旭川駐屯地などを中心に全国に広まり、


イラクに向かう自衛隊員やその家族にはかなり救いになっていますが、


山田洋次監督自身は自衛隊の派遣に反対だそうで、


運動が広まっていくことでその是非を巡る議論が滞ってしまうんじゃないかと訴えています。





つってもこの運動、


そもそも映画のテーマとは別の地点から発生してることからわかるとおり、


あくまで自衛隊員の無事を祈ることを目的としたもの。




まぁ自分の創作物が不本意な目的で応用されることは気の毒ですけど、


右だろうが左だろうが、


隊員がテロにあって喜ぶ人はいないでしょう。



国土防衛のためではないのに命を危険に晒す自衛隊員が気の毒であるからこそ、


何らかの形で無事を祈る運動ってのはあってしかるべきじゃないかと思います。





しかしながら山田監督の発言では、


この運動にかなり否定的な態度が垣間見えます。



 映画「幸福の黄色いハンカチ」の原作では、ハンカチでなく黄色いリボンで、戦地に赴く兵士を見送ったり、帰還兵を迎えるために黄色いリボンを振るのはアメリカの古くからの習慣のようです。
 日本の自衛隊は、イラクに戦争に行くわけではないから、なぜアメリカの習慣のまねをするのか。その昔、「日の丸」の旗を振って兵隊を見送ったのと同じことになってしまうのではないか。





まぁ典型的な反戦家タイプというか、


戦時中の習慣を全否定するところがあるみたいです。




戦時中「日の丸」の旗(なんでカギカッコついてるのか謎ですが)を振って兵隊を見送ってたのは、


国のために自分の命をも顧みず戦場に行くことに敬意を表していたからであって、


「闘う」という行為を支持しているからってのとは違うわけです。




そして今回のイラク自衛隊派遣に対する黄色いハンカチを掲げる行為は、


イラクの人々のために危険をも顧みず危険地帯に行くことへの敬意と彼らの安全を願うことから発してるわけですから、


「兵士=自衛隊員の心に少しでも支えができれば」という部分では完璧に一致してるわけです。





で、ふと思ったんですけど、


もしも仮に、


こないだの関学大のワンゲル部みたいに数十人が雪山に取り残されてて、


しかもなぜかこの先一ヶ月は晴れない状況があったと仮定して、


ある野党は「山は大変危険な状態で救助隊も死にかねないから慎重に事態の推移を見よう」と言ったのに、


政府が独断で救助隊の派遣を決定しちゃったっていうことが起こったとします。




そんなとき、本心は死にたくないけど命を張って救助に行く救助隊員の無事を祈って、


全国の人が黄色いリボンを掲げるキャンペーンを展開したとすれば、



山田監督は



「映画は男女愛の物語だから救助隊の無事を願うこととは違う」


とか、


「キャンペーンで救助隊出動の可否を問う議論が曖昧になる」



とか言って批判するんでしょうか?




また同じようなシチュエーションで日の丸を掲げるキャンペーンを展開した場合、



「戦時中のファシズムの復活だ!!」



とか言って騒ぎ立てるんでしょうか?




そりゃあ俺たちも日の丸や黄色いハンカチなんかに頼らず、


しっかりと言葉で自衛隊の無事を祈ることが簡単にできれば誤解もないんですけど、


それはやっぱり難しいし、ついつい単純な方向に流れていってしまうんですよね。





だから俺も、



直接手紙でも書けばいいのに、



黄色いハンカチ運動参加者は絶対に見ていないであろう小さなサイトで、



正しいことをしてると思う人たちを応援してるんです。






自分、不器用ですから




2/24



イラク自衛隊派遣差し止め求め1262人が提訴




イラクへの自衛隊派遣は憲法違反で国民の平和的生存権を侵害する


と主張する、愛知県を中心として集まった全国の市民1262人が、


イラクへの自衛隊派遣を即刻やめさせるべく、


国を相手取って名古屋地裁に訴えを起こしたんだそうです。




まぁ文字通り法的手段で派遣阻止を図るところは自治会よりはマトモですが、


国論を二分している派遣すべきか否かの議論抜きで、


単に「きまりだから」ってことで結論を出すのが適当かどうかは疑問です。



ま、政府ならテキトーに言い訳つけて認めさせるか、


あれやこれやで裁判長引かせるだろうから何の意味もないわけですが。





さてこの原告団、


なぜ議論ではなく裁判で国を訴えたかというと、


そのことについてかなり明確な主張を発表しています。




戦争や武力行使をしない日本に生きる権利を著しく侵害され、



精神的苦痛を受ける






つまりこの人たち、




国家が自分の思い通りにならないのが許せないんだそうです







独裁者に似てますね








で、この人たち、



国家が思い通りにならずに受けた「精神的苦痛」の代償として、




一人一万円ずつの慰謝料を請求するんだそうです




慰謝料で一万円は高くないでしょうが、


1262人全員なら1262万円。






ヤ●ザの手口とよく似てます








ちなみに彼らの弁護団は、名古屋弁護士会所属の81人の弁護士。


勝つ可能性はゼロではないでしょう。



おまけにこれからも原告メンバーを募集中だそうですから、




一万円欲しい人は是非どうぞ


ただしプライドを売ることになりそうだけど




2/27



今日は麻原彰晃こと松本智津夫被告の一審判決公判で、


まぁ当然中の当然と言わざるを得ない死刑判決が出されました。




死刑に関してはよく否定論が出されますが、


信者を洗脳し、テロや凶悪事件を連発させた人間が今後生きていていいわけがないわけで、


死刑廃止論者が主張するように犯罪者は殺すより心から反省させた方がよいっつっても、


麻原のような有害物質が心から反省などするのか、心から反省したら何でも許される社会でいいのか疑問ですし、


何よりももしも心から反省なんかしちゃったら、



結局自殺すると思います





そんなわけで死刑以外ありえなかったというか、


死刑よりももっと重い、市内引き回しとかのほうが適切じゃないかとすら思える今回の裁判は、


各マスコミ社がガンガン報道していました。




で、


俺このニュースをニュース・ステーションで観た後、


他の局番では特集やってるのかなぁと思って、


日本テレビ(テレビ金沢)回したんですよ。






そのとき目に入った番組は、





金曜ロードショー





「ディープ・インパクト」







いやはや日本テレビ、



オウム真理教の教祖が裁かれたその日に、





終末映画を流すとはいい度胸です

まぁアルマゲドンよりはマシだけど





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