祇園祭:鉾の引き起こし




この写真を撮影した時のメモです。
7月12日午後3時頃、たまたま「鉾の辻」、四条室町の交差点を南から北へ渡ろうとした時、折りしも菊水鉾の「引き起こし」が始まろうとしていた。きれいに縄を巻いて組立られた胴枠に、真木を横から差し込んだあと、ローブでひっぱって起こす。これが鉾建て本番。

例えば長刀鉾、鉾の屋根から長い木(真木)が伸ぴて、その先に長刀がついているが、あの長いものをどのようにして取りつけ、建てるかという疑間解明の場面。鉾の組立は最初は木枠を組立て、縄を巻き、それから一且鉾を90度横倒しにする。ここで長い真木を胴枠の中心に差し込み、固定する。だからこの段階では鉾は横向きに寝ているという形になる。従ってこれを起こすわけである。

全長約25、6メートルほどのものを「引き起こす」わけだから、なかなか見ごたえがある。なお、完成した鉾の重量は約12トンとか。京都の町は祇園祭のためにできていると言ってもいいかな。鉾の「引き起こし」を見ていてそんなことを思った。道路には、この鉾「引き起こし」のために杭を差し込む穴があいている。ローブが引かれ、真木が建っていく様は、まさにドキドキ場面。ゆっくりとはいうものの、所要時間は約十分ほど。見物の人たちから思わず拍手。このあと鶏鉾の引き起こしも見ることが一できました。(写真は鶏鉾のものです。)

鉾作りの過程は、胴枠ができ真木がついた枠組だけの鉾が建つと、屋根を吹く。屋根はパネル板のようになっていて、一枚一枚はめこんで行く。みるみる見なれた鉾の形が目の前で出来上がって行く。12日は午後になると、普段飾りの胴掛けもつけられ鉾が完成すると、町内の子どもたちが集まって鉾のひきぞめをする。

鶏鉾の鉾引き起こしの経過です。鉾の角度に注意してご覧ください。

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(1)準備

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