あの猛バッシングはどこへ消えた?
「小倉智昭あやまれ」運動に見る
野村サッチー・バーニング入りの影響
最近、フジテレビ周辺が妙に騒がしい。巨大な本社ビルがあるお台場で、「小倉あやまれ友の会」を名乗る集団が、学生運動風のデモをしたり、スーツ姿で株主総会に登場したり、フジテレビホームページの掲示板に抗議書き込みを集中したりしているのだ。
この集団、フジのワイドショー「とくダネ!」で今年2月、司会の小倉智昭が野村沙知代とロックバンド・ニューロティカのジョイントライブについて、盛り上がるニューロティカファンをサッチーのサクラ呼ばわりし「あの若者たちは何円もらって来たの?」と発言したことに怒り、小倉の謝罪を求めているらしい。当初は「代わりに私が謝る」と公言しつつも後に「あれはジョークだったので謝る必要はない」と前言撤回した番組プロデューサ氏にも矛先が向いている。
ただ、奇妙なことに、当事者であり、当初は東京スポーツ紙上で「小倉のヅラをとってやる!」と息巻いていた野村サッチーは、なぜかこの抗議運動に一切関わっていないのだ。
マスコミ関係者は次のように語る。
「この奇妙な野村サッチーの動きには、バーニングの闇の力が大いに関係しているんです」(夕刊紙記者)
「去年、マスコミをあれだけ騒がせていたサッチーバッシングが、今年に入って急に止まりました。これは、それまでフリーだったサッチーが、1月にバーニング入りしたからです。B系タレントはマスコミ、特にワイドショー
にとっては非常に叩きづらい。あの発言は、B系タレントとなったサッチーを直接叩けなくなった小倉が、客をサクラ呼ばわりすることで間接的なバッシングを狙ったものでしょう。でも客はサクラでもなんでもなかった。小倉に『誤爆』された客が怒るのも当然です」(芸能誌デスク)
そしてこの騒動にはもう1人、ある人物が絡んでいるらしい。ヘアヌード写真集プロデューサーのT氏だ。
「T氏は、自分と同じく『芸能界の一匹狼』だったサッチーのプロデュースを考え、学生運動仲間だったライブハ
ウスのオーナーとライブを企画した。ところがその直後にサッチーはバーニング入り。ライブはB入り前の契約だったのでそのままT氏仕切りで行われましたが、T氏としてはバーニングにサッチーを『取られた』形となったわけです。その対抗策として、小倉のウソ発言をきっかけにバーニングと仲がよいフジテレビへのバッシングを考えたのでは。実際、東スポに出たサッチーや夫・野村阪神監督による小倉抗議記事は、T氏の仕掛けではないかと噂されています」(音楽情報誌記者)
「Tさんは実はフジのワイドショー担当の局長とも学生運動仲間。とりあえずスポーツ紙で問題を煽りつつ、仲間関係を駆使して、ライブハウス側とフジ側の間を仲介して騒動を収め、対バーニングでの自らの力関係を強めようと考えたのかも知れません。しかし、Tさんがセッティングした会談で、ライブハウスのオーナーがプロデューサーの謝罪を拒否し、『小倉本人が謝るべきだ』と譲らず交渉は決裂。さらに後からフジが謝罪への態度を180度変えたため、オーナーが呼びかけて結成された『小倉あやまれ友の会』メンバーの怒りが爆発、現在の状態に至っているようです」(テレビ誌ライター)
こうして始まった「友の会」による手を変え品を変えての執拗な抗議活動に手を焼くフジテレビは、「友の会」メンバーの株主総会入場を暴力的に阻止したり、ビデオカメラを壊したりするなど、体面を捨てたなりふり構わない応対をしており、両者の対立は泥沼状態だ。
一方、バーニングやサッチー本人は、この騒動には静観を決め込んでいる。
「抗議の矛先は小倉智昭とフジテレビ。自分たちが直接の標的ではないバーニングとしては、この問題には関わりたくないのでしょう。ましてフジとバーニングは深い関係。フジの番組でB系タレントを使い、フジは視聴率を稼ぎ、バーニングはそれら番組自体をタレントプロモーションの場にしている『共存共栄状態』ですから、サッチーには黙っておいてもらうのがベスト。週刊誌にはサッチー本人の、『これはもう私の頭の中では済んだこと』『いつまでも騒ぎ立てるのも大人気ない』など、“自分と抗議行動はもう無関係だ”と言わんばかりのコメントも掲載されていました」(芸能誌デスク)
当初の「仕掛人」だったヘアヌードプロデューサーT氏も、最近はこの問題などすっかり忘れたかのように、今度は倉木パパと組んで倉木のそっくりAV女優“倉本麻衣”の売り出しに多忙な模様。(笑)
サッチーを巡ってのバーニングと「仕掛人」の政治力比べが、いつの間にかフジテレビと小倉智昭への抗議集団との抗争に変わってしまった今回のこの珍騒動。結局トクをしたのは、当初だけ関わって後はバーニングに守られつつおすまし顔の野村サッチーだけ、なのかも知れない。
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