スバメだぜ


 『きりきりと針金が引き攣れるような風の中で歌うには私たちはあまりにも適していないのです。』

 置いてきぼりにされた一匹は悲しくさえずると目を閉じた。彼らは死ぬときしなることもなくただコロリと横に転がる。それに気付いてから私はいっそう彼らに興味を持った。
 つまり彼らは地上から一番遠い生物なのだ。確証を得て私は更に観察を続けた。
 不意にバサリという音がして、それに気付いたときにはもう彼らは空に吸い込まれていった。空にポツリポツリと汚れが染みついたようになった。暫くすると群になり地上に小汚い羽根を残していった。

 本当はあいつら、歌いたくないんじゃないのか。