人間の三大欲求のうちの一つ ―― 食欲
 
 
植物プランクトン→動物プランクトン→きれいな二枚貝(わたしのあの夏の思ひ出)
→ふぐ(まるで君のような、あはは)
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 小料理屋で、ふぐをさばく免許を持った河豚河豚太(53)がきれいにお造りにする。
 そこに花田花子(22)が来店し、失恋のヤケ食い(とかいいつつ、ただ食べたいだけなんだ。花子はそんな女である)で、ふぐを食う。
 元彼のT君(名前は秘密だ)はバラの花束を持って、花子の元へやってくる。
         バラは常に人間の恋愛を食す。
         人間は喜んで、バラに食われる。特に女性は、自らの血をバラに与える。そうして美しくなる。
         
         で、あるからして、バラは真紅である。