アドルフという、小さな 黒い 小鳥を飼い始めた

 

 

 さて、あの白い鳥についての考察を加える。あの日は、 黒い 雪の降った日だった。ピアノの音など誰も聴いてやしない。しない。愛を語り合う同性愛者は ブラック ホールへ突っ込まれ、トイレに流された。嘘という真実は土に還り、真実という嘘は、塗り固められて 高く。高く。   果てなく、神へも届く。

 時々 聞こえる銃声について、わたしはよく論文を書いたものだ。「V=rnTのデタラメ式によって証明される Nazisの夢とは 黒き 哉」 

 彼のお鼻は不自然にも、真っ赤だ。

 彼のお髭は、笑うにも立派過ぎる。

    「われらの 純血守るべし」

 あの野原に見える 黒い 小山は、いつかなくなってくれることを願います、Sir。出来れば、燃やしていただきたい。 有機物のかたまりでしょうか。それとも、 人間 だったのでしょうか?

 「人間とは何ぞや!」

 「われらの純血守るべし!」

 「狂気とは何ぞや!」

 「われらの純血守るべし!」

本当に?

 

 

どうやら、白い鳥とは平和の象徴らしい。 わたしは 黒い 鳥を飼っている。ただの、小さな 黒い 鳥だ。

名前はアドルフ。アドルフという。

   さあ、いますぐ、アドルフの詩を読むのだ諸君!

 

消えていった人々は戻らぬのだから、忘れてはいけない。 きみの頭脳に、焼き付けて欲しい。