少女になるために
少年は常に少女になりたがる
その証拠に 少年は毎晩秘密の行為を行う 少女になるためのおまじない
少女は常に少年にあこがれる
少女の瞳は いつも少年に向けられている 少年のうしろすがたを
少女のくちびるは 少年の名を歌う
しかし
ところが
だからこそ
少年と少女によって 世界は二分される
その境界線には おそらく少女の赤い血潮がある