体感温度 繋ぎ合う糸

 

吐く息は白く濃く 溶け込む不安が青く

寒さでかじかんだ君の手を 僕は握り返すこともできないまま

「寒いね」っていう君の横顔をただ眺めていた

 

いつからだっけ

僕が君の手を握ることを怖くなくなったのは

僕と君の距離 どうしても近づかない距離

すれ違って 離れて 近づく事無く 少しずつ

ただ僕は君に身を預けていただけで

愛とは違う

君の気持ちは解らないけれど

愛とは違う 気がする

けれど

冬の寒さに耐えかねた僕らが暮らしていくには

ひとつひとつ触れ合って

ひとつひとつ繋いで行く

少しだけ近づいたって錯覚して

また我に返って 愛とは違う気がする けど

繋ぎ合う僕らのひとつひとつを 愛と呼べたら良いね