ここはある町の遊女屋。
今晩も、花に魅せられた男達がゾロゾロやって来る。
これから先のお話は、ある馬鹿なオトコと遊女との一夜である。
オォ〜ニサンこちら♪
手ぇ〜の鳴る方へ♪


十文字「あぁ幸子。今日もまたまた来てしまったよ、ただただお前に会いたい一心で」
そう言うと十文字は幸子を抱き寄せようとした。
だが幸子は恥じた様子でその手を避けた。
十文字「どうしたんだ幸子。・・・まっ、ましゃか俺の他に好きな奴でもできたのか!?」
幸子「いやですわぁ・・・私は遊女。お金をつぎ込まれれば、誰とでもお相手します。ですから好きなお人なんてできていませんわ」
口元を着物の袖で隠しながら幸子は笑った。
十文字「そうだっだな。だからワシの相手もするんだよな」
幸子「えぇ、本当は貴方の相手なんてしたくないんだけど。・・・稼ぎがいいのよねぇ、あんたを相手にすると(ボソッと)年のクセに」
十文字「ん?なんか言ったか。幸子」
幸子「えぇっ?何にもなくてよ。十文字さん(こぉのくそジジイ、さっさと天国いっちまえ)。vvv」
すると今まで積極的だった十文字がいきなり真面目な顔つきになった。
幸子(十文字さん・・・・・・?)
十文字「幸子。今までは執拗に攻め立てて悪かった。そこでだ、幸子に日ごろのお礼をと
    思って旅行に連れて行きたいとおもっている。
    由布院に連れて行こうとしているのだが、幸子。来てくれるか?」
幸子「うわぁ、本当に?十文字さん。(ぃよっしゃぁ、休日の金づるゲットォ)」
幸子は後ろ手にガッツポーズをしつつ、しなりをつくって十文字の側に近づく。
十文字の空になったおちょこに酒をつぎつつ、すばやく十文字をつぶしにかかる。
幸子が自分が誘った旅行に一つ返事で了解してくれたことに気を良くした十文字は、幸子にされるがままに酒を飲まされ、酔いつぶれた。
 そして、自分の膝の上でグースカ寝ている十文字の寝顔をみながら、めくるめく休日の豪遊生活に幸子は顔を綻ばせていた・・・・・・。




そしてその週の休日、十文字と幸子は十文字家のお抱えの車で、由布院にある十文字家の
別荘へと向かった。

幸子(このジジイが死ぬ間際になったら、全財産もらっちゃおうかな・・・)
幸子はその為に今日はばっちり着物を着てきた。
幸子「今日はどの部屋でも寝ていいのよね?どこにしようかしら」
十文字「幸子。お前にはとっておきの部屋を用意してあるよ」
と言って十文字は幸子の手を引き、奥の部屋へと進んでいく。
十文字「幸子、ここが君のための部屋だよ」
其処に広がるのは、一面の緑と山、山、山。
幸子「まぁ、ぁ。素敵なお部屋、自然がたくさんで、いやされるようですわ
   (けっ、自然しかねぇじゃねぇかよ。やってらんねぇ)」
十文字「気に入ったかい?この部屋には露天風呂があってね、使うといいよ」
幸子「まぁ、それはつかわせていただきますわ。では十文字さん恥ずかしいので、席を
   はずしていただけますか?」

強制的に十文字を部屋の外へおいやり、ちゃっちゃと露天風呂に直行した幸子はここでの鬱憤を晴らしていた。
ストレスがいくらか飛んだ幸子の前に、人格の変わった十文字がたっていたのは、露天風呂からあがったころだった。
十文字「フッフッフッ・・・待たせたな幸子」
そう言うと十文字はバシッと襖を閉めた。
幸子「い・・・イヤ・・十文字さん・・・私こんな所まで来て・・・(あんたの相手なんてしたくないのよ!)」
十文字「いいじゃん、いいじゃぁ〜ん・・・ここにだって一応布団あるんだし?」
十文字はじりじりと近寄り、無理やり幸子を押し倒そうとしてきたが、幸子は身の危険を感じて走って逃げようと試みた。
十文字「さ〜あ〜ちこぉ〜〜逃げないでおくれよう。あぁそれともそういうプレイが好きなのかい?」
幸子(そーゆープレイっつて何ナノようううううっ!?!?)
心の中で幸子は絶叫した。
そしてパニック状態に陥ってしまっていた。
十文字「おぉっと。逃がしはしないぞ、今夜こそ心も体も一つになるんだぁ〜〜」
幸子「イヤよ!!離しくされくそジジイ!だぁ〜れが金も貰ってないのにあんたなんかを相手にしないとなんない訳!?私だって、若い男の子の方が良いのよっ!!ナニが悲しゅうてあんたみたいな老いぼれジジイ相手、好きでするかよっ。自分からこんなジジイの相手をしたがる奴がいるなら見てみたいものだわっ(怒)それにあんなテクで感じるような体、私、してないのよ。いろいろな男相手にシてきてんだから!!」
幸子はあまりの怖さからついに化けの皮を破ってしまった。
だーがーそれでも十文字は諦めなかった。
十文字「それでもちゃんと相手してもらうぞ。大丈夫。たとえお前が感じなくとも、ワシは感じる事ができるからなぁ」
十文字は舌なめずりでもせんばかりの様子で、幸子に詰め寄ってきた。
幸子「イヤぁー――っ!!!誰か助けて――――」
十文字「へへへっ・・・叫んでも無駄だ。なんと言ってもここはワシの別荘。泣いても叫んでも誰も助けになどこない。・・・お前の体は何時触っても最高だなぁ。顔と性格には多少問題があるが。」
幸子「ほっとけ」
幸子はこの状況にもかかわらず、つい言い返してしまっていた。
十文字「ん?何か今言ったか?」
十文字は幸子の肌の感触を確かめるので忙しかったため、あまり聞いていなかったようだ。
幸子ラッキー
幸子「耳の錯覚です。そんな事よりハーナー―シー――テー――――」
幸子は声を最大にして叫び、近よって来ていた十文字の顔をグイグイと押し返した。
十文字「いいじゃん、いいじゃ――――んっ」
幸子「いいわけないです、いっ・・・イヤー―――!!」
幸子は畳の上を這いずり回った。
キラー―――ンッ☆
十文字は目を光らせると幸子の帯に手をかけてきた。
幸子「な・・・ナニを・・・?」
あまり聞きたくはなかったのだが,一応こういう場合は聞くべきだろうと考え聞いてみた。
十文字「フッフッフッ・・・」
不気味に笑うだけで何も答えを十文字は言わなかった。
幸子(もういやよぅぅぅ・・・お家に帰りたあああぁあぁぁいっ)
がくっと頭を垂れて、少し気を抜いたその瞬間!! 
十文字「そぉ〜〜〜れっ!!!」
十文字が幸子の帯をおもいっきり引っ張っると、帯はクルクルクルクルッと外れた。
幸子「あぁー―――――――――っれー―――――――っ!!」
回されて外されて、幸子は叫びまくった。
十文字「フッフッフッフッフッ・・・・幸子ぉぉぉおっ!!」
ガバッと十文字は着物の乱れまくった幸子に、もう待ちきれないとばかりにまるで狼のごとく襲いかかった。
幸子「いっやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!」
幸子絶叫。
十文字「そんなに嫌がるなよう。傷ついちゃうVvvvv」
言葉ではそういってはいたが、その顔は喜びに満ち溢れていた。
幸子「やめてください・・・十文字さんっ(暴涙)」
乱れまくってしまった着物の前を掻き寄せて、幸子は十文字に懇願した。
今まで生きてきた中で、これ以上に怖い経験はなかったであろう。
十文字「良いではないか、良いではないかぁっ」
相当ご機嫌な様子で十文字の手のひらは、幸子のおみ足を触り、どんどん上へ上へと厭らしい手つきで這っていった。
幸子「いやあああああぁっそんなトコッ・・・あっ・・・」
触られて、びくんと幸子の体がしなやかにはねる。
十文字は幸子の腰に腕を回して体を抱き寄せると、乱れた着物の胸の辺りに顔を埋めた。
そうして口元をペロッと舐めると,
十文字「へっへっへっ・・・イタダキマ――――――スッvvv」
本格的に幸子を襲った。
幸子「あっあっ・・・んぅ・・・・ふっ・・やぁ――――――――っ!!!」



オ〜ニサ〜ンこ〜ちら♪
手ぇ〜の鳴る方へ♪





あとがき:この作品を見て、だれがあの二人を書いたものだと思ってくださるのでしょうか・・・。きっと誰もいないはず。あのラジオCDを聴いた事ある方でないと!わかった方〜〜、凄いです。宇宙人と仲良くなれますよ(笑)