新作情報83「ぎりり」(奇譚クラブ・hmp)
久しぶりの奇譚クラブの新作紹介及び野田阪神龍美さんの遥か昔532へのレスです。
奇譚クラブは同じ女優を繰り返し使いSMビデオを制作する傾向にあります。昨年はナオミ、結城綾音、小室りりか。今年は結城がナオミを引継ぎ、数多くの作
品でハードな責めを受け、他には真木いずみ、雪野こずえがそれぞれ3本以上の作品に主演したと思います。したがい、女優が好みであれば、充実した作品
群であると言えますが、逆であれば全く見なくなります。去年はほとんど見ました。今年は残念ながら数本しか見ていません。結城は初めて見たときは色っぽ
いと思いましたが、あまりにもマゾぶりを発揮するので鼻につくようになりました。真木はSMにはおよそ似合わない容貌だと思います。
雪野もデビュー作の「美囚まんだら」の顔面責めでの顔が面白すぎたのと、やたら「気持ちが良い」を繰り返すので見る気がしなくなってしまいました。
さて、本作です。題名は同じ奇譚クラブの「うごめく」と並んで、本年度の最高傑作と思います。題名では新作情報82「どすけべ女教師・禁断の生尺汁」の対角
線上にあるのではないでしょうか。
設定は雪野が奇譚クラブに調教志願をするというものです。
以下、野田阪神龍美さんの文章を引用しながら、紹介したいと思います。
>冒頭15分はドキュメンタリー、雪野と風吹が風吹の出演作を見るシーン
>なんていうのもあったりして
この15分というのは長すぎます。段取りの為のシーンは短くするのが視聴者への心遣いだと思います。
>脱がせて縛り、口と股間に縄を巻きつけた棒を噛ませて竹定規2本に
>よる乳房責め、強制開口具(みなさんお好きではないのかもしれませんが、
>個人的には人格を否定されるみたいな気がして好きです)をつけてクリップに
>よる乳首責め、
このシーンは良かったです。最初に股縄責めもありますが、責め手が「こんなんじゃ感じないだろう」という意味のことを言いながら、パンティの中に縄を通し、
股縄をかけるというのは意外にSM的と思いました。
乳房責めはクリップ責めの他に平手打ちもあります。乳房は母性のシンボルであり、そのシンボルを嬲るというのはかなり嗜虐的と思います。クリップも洗濯用
のクリップでなく、裁縫に使うもので残酷な感じがして良いです。
雪野は苦痛に強いのかもしれません。涙は見せませんが、喘ぎ声も含め、反応は良いです。
>吊り責め、かなり執拗なロウソク責め、
蝋燭責めは蝋が多すぎたような気がしました。あれだと、肌が隠れてしまい、蝋責めの美しさと効果が半減してしまうと思います。
>上品なアダルトビデオ、というのも変ですが、
>私はそんな印象を受けました。
>作りは丁寧で、かなり地味な責めですが、よかったです。
>カメラワークも、ロングと表情のアップが中心で、
>まさに私の望みどおりです。
私もカメラワークが最高に良いと思います。特に乳房責めのシーンがきれいでした。
風吹あんな監督は芸術的すぎる表現をして、「立たない」作りをしてしまう癖もありますが、今回は良い方に出ました。
>主演の雪野こずえは素人モデルだそうで、美人とも、
>かわいいとも言えないとは思いますが、控え目に
>言っても悪くはないです。
>地味ですが、少なくとも私は好きです。
美人ではないのに悪くないというのが、本当に良いSM女優ではないでしょうか。
私もこの作品を見て、彼女の他の作品も見たくなりました。
尚、責め手は千葉曳三。シネマジックノワールではどうしようもないおっさんと思いましたが、この作品では良いです。真面目に雪野を責めています。ただ、1度
だけ、カメラと雪野の間に立ってしまうという場面がありました。ビデオに出ている以上は一応男優ですから、この点は配慮してもらいと思います。

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