新作情報70「喪服奴隷14」(シネマジック)
http://av2.jav.co.jp/package.phtml?ItemCode=VS-529
設定は趣味ではありませんが、丁寧に作られた篠原真女の最新作です。
監督は秋山豊。ストーリーや設定にこだわりを持つ監督で、かえって作品をつまらなくしている場合が多いと思います。最近では、水原美々の「奴隷女教師」を
監督しました。「女教師」という設定にこだわりすぎて(例えばバイブ責めの時に、眼鏡をかけさせる等)、少し残念な作品となってしまいました。
主演の篠原真女はスタイルも良く、優良SM女優だと思います。特に乳房と腰が美しく、縄が映えます。前作の「奴隷秘書」(シネマジ・雪村春樹監督)はタコ
ビで、彼女の良さが生かされていませんでした。今回は少なくともタコビではないと思います。
ストーリーは白血病で夫(速水健二)を失ったペンションの女将(篠原)が、深夜、生前の夫を思い出しながら喪服で自縛オナニーをしています。その時、シナリ
オライター(沢崎だったかな。便宜上、沢崎とします)がペンションに缶詰になる為に宿泊に来ます。少し経ってから沢崎の女弟子がやってきて、沢崎とセックス
を始めます。その喘ぎ声で、篠原の被虐への思いが溢れ出し、夫の亡魂が現れます。沢崎は亡魂と篠原のSMプレイに、傍観者として巻き込まれます。帯の
宣伝文句は「陰々とした旅館に喪服を着たうら若き未亡人の女将が一人。亡き夫との淫逸の日々に思いを馳せ、亡魂の濡れ縄で妖艶の柔肌を晒す…」とあり
ます。
ビデオの冒頭とところどころに篠原の自縛シーンが登場しますが、あまり興奮出来ません。嗜虐とは女性を縛り、責め、その反応を楽しむものだと思います。し
たがって、「自縛」は本来のSMとは違うように思えます。
責めは以下の通りです。(登場順)
1)全裸の篠原を後手胸縛りに緊縛し、ボールギャグを施し、尻への鞭責め。ポーズは篠原を膝立ちにし、上半身をテーブルにうつぶせにするという尻への鞭
責めの王道を行くポーズです。パッケージの通り、縄が良く似合います。篠原の悶え声とボールギャグからのヨダレもまぁまぁです。ただ、時間が短いのと速水
の顔がアップで映るのが不満です。
2)野外で全裸で緊縛された篠原をバイブ責め。篠原は喘ぎ声を出しますが、演技っぽいという印象でした。ただ、演技でも色っぽいことは色っぽく、興奮はで
きると思います。バイブもクリトリスを責めてから膣内に挿入するという(私にとって)正しい方法で責めています。
3)パンティだけの篠原を畳に坐らせ、鈴付クリップを自らの手で腹、乳首に付けるように命令。このシーンはなかなか良いと思いました。特に乳首に装着する
時の篠原の声と、目に溜まる涙が良いです。密室での「自縛」嫌いですが、サディストの命令で自らを苦痛に委ねるという行為から、「切腹」の悲壮感を連想し
てしまいました。速水は続いて舌を出させたり、豚鼻や、タレ目の命令を下し、篠原は涙を流します。個人的には顔責めは好きでないので早送りしましたが、
好きな人にはたまらないシーンかもしれません。
4)赤いビキニとパンティの篠原を緊縛し、フェラチオ、ファック。ファックの時の喘ぎ声はバイブ責めの時とやはり違います。イク時の声も良でした。
以上、設定と途中に入る自縛シーン、速水の顔のアップを無視すれば比較的良心的な作品だと思います。私の場合、例によって個室ビデオで4)の緊縛シー
ン→2)→3)→4)の全裸でのファックシーンの順番で録画し、自縛シーン、速水の顔のアップをカットしたら、かなり楽しめるダイジェスト版が出来上がりまし
た。この作品はそういった楽しみ方が良いと思います。

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