新作情報58「新・隷獣秘書 1」(アートビデオ・アヴァ)
新作情報57に続いて荒木ETSURO監督の新作です。この作品も前作と同様、編集を何とかして欲しい作品になっています。
主演は桜木綾。表情が良いです。受付嬢という役柄ですが、正直言ってウチの会社の受付より美人です(笑)。しかし、スタイルは良くありません。ウェストが若干太く、乳房も美しくありません。
内容は不渡りを出した会社社長(池島ゆたか)を見捨てずについて行く受付嬢兼愛奴(桜木)、それと債権者(加藤鷹)のSMプレイを描きます。別段目新しいストーリーでもありません。この作品では池島と桜木の間に恋愛に似た信頼関係が存在するという設定となっていますが、この点もSMにそぐわないと思います。責め手と受け手の間には折檻でも拷問絡みでも、何らかの緊張関係があった方がストーリーとしては面白くなると思いますが、これは趣味の問題でしょうね。
責めの内容は以下の通りです。
1)白いパンティとブラジャーで、加藤にお茶出しさせるシーン。アイデアとしては悪くはないと思いますが、この作品ではお茶出しさせて終わっています。シネマジの「奴隷秘書20」(立花杏子)では、下着姿でお盆を持たせ、目隠しされた立花に股縄渡りをさせていました(その隣では、別の女が鞭責めを受けており、非常にSM的な風景でした)。そこまではしなくても、せめてお盆を持たせた桜木の乳房や性器を嬲るくらいの責めが欲しかったです。シネマジの「背徳のフライト」(池上恵美)ではお盆を持たせた池上の性器を足で愛撫するというシーンがありましたが、これもSM的な良いシーンでした。
2)桜木を全裸で開脚狸縛り(右足と右腕、左足と左腕をそれぞれ縛り、仰向けに転がす緊縛)にし、バイブ責め。1)からこのシーンのつなぎがなく、なんとなく唐突な感じがします。桜木の反応と喘ぎ声はなかなか良いです。責めは、桜木がもうイケナイと訴えるまで延々と続きます。何もそこまでやらなくてもという印象ではありました。
3)ボールギャグを施した桜木を立ち縛りにして指責め。2)に続く責めなら苦痛責めの方が良いのに。
4)緊縛されていない、白い下着姿の桜木を加藤が得意の指責め→ファック。
指責めは例によって潮吹き責めでそれなりに迫力があります。しかし、このシーンは1)の直後に撮られたシーンであることは明らかです。ファックシーンは最後に持ってこようという配慮からこうなったのだと思いますが、ファックシーンを最後に持ってくるなら脚本の段階からそう作るべきです。この作品のように不自然な形でファックシーンを最後に持ってくるのは監督とビデオメーカーの怠慢と言わざるを得ません。それと冒頭とオーラスに桜木の吊りのシーンも出てきますが、ストーリーから浮いてしまっています。別に特別な工夫をしろとは言いません。もうちょっと真面目に作って下さい。>アヴァさん。
尚、本作品には苦痛責めはありません。私としてはタコビだと思いますが、レンタルで他に何も借りるものがなかったらレンタルしても、メチャクチャ損をしたという気分にはならないかもしれません。(このシリーズは同じ監督で、シネマジの奴隷秘書みたいに延々と続くのだろうか。不安)

BACK