新作情報57「悦虐の堕天使 沙也18才」(アートビデオ・アヴァ)
http://www.path.ne.jp/~ava/htm/NEW/6/6_all.htm
本作品の収穫は主演女優でしょうか。田川沙也という名前を検索しましたが、インディ物で1本検索出来ただけで、プロフィールも判りません。パッケージの通り、美しい体をしています。特に乳房から下半身への身体のラインがきれいで、表情もSM向きだと思いました。
ストーリーは某病院の患者(秋山みほの蛇縛に出てきた清水大敬似の男優。便宜上小清水と呼ぶことにします)が深夜に覗き見する手術室の医者(池島ゆたか)と少女(田川)のSMプレイを中心に展開(というか停滞)します。ビデオの帯の紹介には「深夜の手術室、ドクターとオペ台に横たう少女。凌辱される少女の体。フェティッシュ猟奇プレイ!」とあります。一言でいえば、患者がSMプレイを覗き見し、最後には患者も参加するといった他愛も無いストーリーです。
監督は荒木ETSURO。夢流ZOUと同様のタッチでフェティッシュ的なプレイを多く取り入れますが、夢流ZOUの描くSM的暗さを表現するのはあまり得意ではないようです。
責めの内容は以下の通りです。
1)包帯で拘束された田川をオペ台に寝かせ、顔面包帯縛り→眼球舐め→鼻責め。病院物ではワンパターンの責めです。個人的には嫌いで早送りしましたが、これだけ多く取り入れられるのですから好きな人もいるのでしょう。性的興奮とはとても遠い気がします。ただ、鼻責めで田川は涙を見せます。責めとしては効果大なのかもしれません。
2)田川の顔面の包帯を取り、剃毛。田川の表情が良いです。続き、噴射ノズルで、田川の乳房と性器を洗浄。噴射される水の勢いがかなり強く、これは洗浄というよりも責めとなっています。工夫された責めだと思いました。
3)バイブ責め。ここから小清水も参加します。大型の熊ん子で責めますが、田川の反応は並といったところでしょうか。このシーンで気になるのは撮影です。カメラが、オペ台に開脚仰向けで拘束されている田川の性器と顔を同時に見られる場所に固定されています。視聴者がSMプレイを覗き見しているという設定かもしれませんが、この位置だと田川の表情が完全にはつかめません。 SMビデオの視聴者はSMマニアです。SMマニアは苦悶する女性の表情に美しさを見出すわけですから、この点をもう少し考えて欲しいです。
4)制服で緊縛された田川の身体をまさぐりながら池島が小清水に田川を改めて紹介するシーン。田川の緊縛姿はそれなりにきれいですが、裸を見てからの着衣の緊縛姿は興奮も半減します。
5)目隠しされた田川を大の字でベッドに拘束し、蝋燭責め。反応は悪くありませんが、目隠しが余計でした。それから剃られているはずの田川の陰毛がここでは生えそろっています。どうでもいいことですけど、このあたりの流れももう少し考えてもらいたいと思います。
以上、タコビではありません。パッケージを見て田川が可愛いと思ったら見ても損はないとは思いますが、期待はしないほうが良いです。このビデオも編集とか撮影とか当たり前のことを当たり前にやれば、いい作品になったのに。SMビデオにはそういった作品が多いです。

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