新作情報46「オフィス隷奴4」(アートビデオ・アヴァ)
名古屋の個室ビデオ屋ドリームでは、21時過ぎると2千円で5本のビデオが試写できます。タコビの予感があるビデオはこの時間に纏めて見ることにしています。このタコビ予感的中率が高いのは、何と言ってもアートの斉藤茂介監督作品です。まず、題名がタコビを予感させるものだし、女優も美人をわざと避けて使っているような気がします。良い女優を使っていないビデオはパッケージを工夫し女優の悪さを隠そうとしますが、斉藤作品はそんな姑息な小手先を使いません。可愛くない女優が出ているビデオはパッケージでそのまま判るという良心設計です。
これはある意味では大変フェアで、タコビと予感させるタコビを作る斉藤はむしろナイスガイです(笑)。罪深いのは良い女優を使ってタコビを作りまくる阿川優と雪村春樹です。水原美々、夏樹みゆ、平松ケイ、三浦あいか等美人女優を使って、一体どれだけのタコビを築き上げたかはかりしれません。
さて、この作品ですが、期待通りのタコビです(笑)。ストーリーをわざわざ書くのも馬鹿らしいので、帯の宣伝文句をそのまま紹介します。
「女同士の快楽を教え、やがてSM変態快楽へと、何度も襲ってくるオルガに失禁し、ムチ責めにしびれる様な陶酔感を味わうと!」ストーリーは推して知るべしで、この似たようなストーリーでもう4作目まで作っているのです。何だかアートの将来を疑ってしまうようなシリーズであります。
主演は中森加奈と国枝まこ。どちらも巨乳で売ろうとしている女優ですが、乳と同様、腹回りも大きく、被虐美がありません。表情もパッケージの通りです。ビデオの中では、バイブ、蝋燭、鞭と一連の責め(責め手はやる気の感じられない速水健二)がありますが、女優が良くないので興奮出来ませんでした。ただ、女優の好みは千差万別なので、パッケージを見て気に入られたらレンタルされても良いと思います。
映画評論家の淀川長治氏は「つまらない映画は何でつまらないか考えながら見ると面白い」と語ったことがあります。タコビは何でタコビか、考えながら見てもちっとも面白くありません。
BACK