新作情報20「バージンスレーブ」(ON・TOHJIRO)
例によって、非常に丁寧に作られたTOHJIROワールド80分の大作です。主演は有森いずみ。蛇縛の第1作の股縄責めは迫力があり、彼女のことを股縄女優と呼ぼうかとも思いました。本作品のパッケージにも股縄の写真が大々的に映っており、蛇縛の再来かと期待しましたが、股縄責めは最後のクレジットのシーンしか出ていませんでした。したがって、股縄ファンの私としては、不満の残る作品となってしまいました。
ストーリーはSM好きな教師(日比野達郎)とその教師を一途に恋する女子校生との恋愛モノとでも言いましょうか。SMに恋愛とか結婚が絡むと責めが甘くなり、SMビデオとしてはタコビになる可能性が高いと思います。本作品もタコビになってしまいました。
責めとしては、冒頭ブルマーを着せた有森を緊縛し、教室の机に固定し、クリトリスをなめるという責めから入ります。相思相愛のふたりですから、間にSM的緊張感が全くなく、縛る途中で有森は笑顔を見せます。緊縛中の笑顔とおしゃべり、これはタコビの重要条件です。
日比野先生は同僚の加藤鷹先生に弱みを握られているらしく、日比野の依頼で、有森は加藤のおもちゃにされます。眼球舐め→クスコ責め→潮吹き指責めとTOHJIROと加藤の好きな責めが続きます。理解できなかったのは、クスコ責めの時、加藤が金魚をジューサーに入れ、金魚ジュースを作り、有森の膣内に流し込むという責めです。発想そのものは奇抜ですが、性的興奮には遠い責めでした。そういえば、最近見た相原リサの「奥まで見せろ」にも金魚を膣内に挿入するというシーンがありました。金魚とクスコは何か関係があるのかなぁ?
後半はひたすら日比野と有森のファックシーンが続きます。緊縛して、吊りながらのファックもありますが、相思相愛なんだから、緊縛なんか不要のような気がします。腹が立ったのは、ファックの途中、有森が「赤ちゃんが欲しいの。中に出して」と叫ぶシーンです。赤ん坊とSMという組み合わせも理解出来ません。将来、子供に「おまえはお母さんが高校生の頃、SMプレイの最中に出来た子なんだよ」とでも言うのでしょうか?
個人的には有森は好きなので、TOHJIROと組まないで再びSMビデオに出てもらいたいと思います。尚、有森はシネマジックにTOHJIROの2作品に主演していますが、そちらの方がSM的要素はあります。
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