Subject: RCS vs SCCS:  What's in a Revision File?
Date: Sat, 10 Oct 92 19:34:39 +0200
>From: Bill Wohler <wohler@sap-ag.de>

7.3) RCS vs SCCS: Revision ファイル中には何が書かれていますか。

RCS は ",v" という suffix のついたファイルに履歴を保存しています。 SCCS は "s." という prefix のファイルに履歴を保存します。

RCS はカレントディレクトリか、RCS という名前のサブディレクトリ中にある RCSファイルを自動的に探します。自分で他の場所の RCS ファイルを指定する こともできます。 SCCS のフロントエンドである sccs コマンドは 常に SCCS という名前のディレクトリを使います。 sccs フロントエンドを使わない場 合、SCCS ファイル名をちゃんと(SCCS ディレクトリ名まで含めて)指定しなけ ればなりません。

RCS は revision の管理を、最新バージョンのコピーと最新バージョンとの違 いの差分を記録することで行なっています。SCCS は "変更部分の集合" という 考え方を用いています。

RCS を使った記録は、すべて一つの RCS ファイル中に残ります。SCCS は複数 のファイルを管理します。この辺りが面倒で、紛らわしいことになり得ます。

RCS ファイルや SCCS ファイルを編集することは良いことではありません。と いうのは、間違いというのはどうしても起こりますし、ファイルの履歴に対す る間違いは致命的であるためです。 Revision の情報は RCS でも SCCS でも簡 単に編集できますが、RCS ファイル中のあるバージョンのテキストを直接編集 しよう、などと考える人はいないでしょう。もし SCCS ファイルを編集した場 合には、 admin プログラムを用いてチェックサムを再計算しなければならない でしょう。


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