Subject: 1.3 What are some basic commands and concepts for new users? 

1.3) 初心者が覚えるべきコマンドや概念は何ですか?

これもニュースグループ comp.unix.questions に持っていくべき初心者質問です。 でも初心者はのような事を知りようがないので、この場で簡単にですが 説明しておきます:

基本的なコマンドと概念 (haley@husc.harvard.edu の回答より)

UNIX は MS-DOS と同様に、ただより強力なオペレーティング・システムです。 あるバージョンでは、特殊なアプリケーションを含まない基本システムだけで 300 以上のコマンドを持っています。

コマンド入門

以下のコマンドは、UNIX の下層を構成しているプログラムへのユーザ・インター フェイスである、「シェル」と呼ばれるプログラムの中から使われることを意味 しています。よく使われているシェルには何種類かありますが、画面にプロンプト が表示されて、そしてあなたが目にする反応はとても小さなものでしょう。 しかし、ここに挙げたコマンドはどのシェルでも動作するはずです。 グラフィカル・ユーザ・インターフェイス (X Windows, Openview 等) を使って いるユーザは、コマンドを使うためには "shelltool" または "command window" などを使う必要があることに注意して下さい。

UNIX コマンドを入力する場合、普通2つか3つの単語を入力するでしょう: 「コマンド」自身、コマンドの動作方法を変化させる「修飾子」、およびコマ ンドに追加情報を与える「引数」です。コマンド内の各単語は空白で区切られ、 修飾子の前にはハイフン (-) を置きます。以下は修飾子と引数を付けた "ls" コマンドの例です:


        例:    コマンド  修飾子    引数
                   |        |        |
                   ls       -CF      newdir

このコマンドを入力することによって、画面にディレクトリ "newdir" の内容 の一覧が表示されます。修飾子 "-CF" は ls コマンドに、ディレクトリの末尾 に / を、プログラムの末尾に * を、論理リンクの末尾に @ を付けて表示する ように指示します。

UNIX システムはディスクにファイルを収納するために「階層ディレクトリ構造」 を用います。この構造は逆さにした木に似ており、(木の根と幹のような) "root (根)" ディレクトリと、(枝のような) 多くのサブディレクトリを持っています。 以下はこのように見えるであろう、簡単な例です:

             _______________(/)______________________________
            /      /           \       \                     \
          bin     lib           etc     home_____________     usr
                 /                     /        \        \
                sys              headcheese      \        headcheese3
                                                  \
                                                   headcheese2
                                                  /
                                           student
                                          /
                                     yourdir

"yourdir" 内の特定のファイルを見付けるために通るべきディレクトリは、"/"、 "home"、"headcheese2"、"student" そして "yourdir" です。UNIX ではファイル にアクセスするために通るディレクトリを "path (パス)" と呼び、上記のパスは 以下のように書けます:

        /home/headcheese2/student/yourdir/filename

これを "filename" の "full path (フルパス)" と呼びます。フルパスであるた めには、最初の "/" が必要です。もしこれを取り去ってしまえば、シェルはこ のパスを「相対パス」とみなし、「カレント・ディレクトリ」と呼ばれる、現在 その中にいるディテクトリからパスを検索します。これは、常にフルパスによっ てファイルを参照することは大変なので、役立ちます。もし "student" の中に いて、"yourdir" の中の "filename" を参照したい場合は、以下のようにして呼 び出すことができます:


        yourdir/filename

あるいは、既に "yourdir" の中にいる場合、単に

        filename

でよいです。よろしい。これで十分スタートのための知識は得られたでしょう…。 MS-DOS ユーザに注意:UNIX は MS-DOS と同じように階層ディレクトリ構造を 持っていますが、ファイル・パスの区切りは \ (バックスラッシュ) のかわり に / を用います。

遊んでみる

これらの事が分かれば、すべきことは「遊ぶ」事です。コマンドが収納されてい るディレクトリの中を捜して、何か見付かったら "man" と実行してみましょう。 もっと知りたいと思えば、数学の図書館や、良い書店に行ってみましょう。お勧 めの出版社は、O'reilly (Nutshell) です。Addison Wesley も良いでしょう。 しかし、私はそれらはもう少し進んだ人のためのものだと思います。

見るべきディレクトリは、/bin, /usr/bin, /usr/local, /usr/local/bin や その他 "*bin" ディレクトリです。

この方法は、始めは時間的な効率がいいとはいえません。しかし覚えるためには かなり良い方法です。私は UNIX について何も知らない状態から、教授が「私に」 助言を求めに来るようにまでなりました。

何度も使うであろうコマンドは、以下の、両手で足りる程度しかありません…。

man
画面にマニュアルのページを表示します。コマンドの名前を知っていれ ば、"man command" と入力することによってマニュアルを読むことができます。 例えば、"man ls" と入力すれば ls コマンドのマニュアルが表示されるでしょう。 (いくつかのシステム上では) ある単語について関連のあるマニュアル・ページ を全て捜したい場合は、"man -k word" と入力することができます。例えば、 "man -k mail" と入力すれば、mail に関連した全てのマニュアル・ページの一覧 を表示します。
passwd
アカウントのパスワードを変更します。これは最初にログインしたとき に、特にパスワードなしの場合に行なうべきです。パスワードを変更するために は、古いものを知らなければなりません。パスワードを変更するには "passwd" と入力します。そして古い (現在の) パスワードを入力し、望みの新しいパスワー ドを (2回) 入力します。入力したパスワードは画面に表示されないので、注意 して下さい。
ls
ディレクトリの内容の一覧を表示します。単に "ls" とだけ入力すると、 カレント・ディレクトリの内容を表示します。特定のディレクトリの内容を見た い場合は、"ls ディレクトリ名" と入力します。例えば、"ls /pub" は (もしそ のシステムに存在すれば) /pub ディレクトリの内容を表示します。"-CF" オプ ションを付けれは、ディレクトリに /、実行可能ファイルに *、論理リンクに @ の印を付けた、より詳しい一覧を一列に並んで見ることができます。例えば、 "ls -FC" と入力すれば、カレント・ディレクトリの詳しい一覧が表示されます。
mkdir
新しいディレクトリを、現在いるところのサブディレクトリとして作成 します。例えば "make work" と入力すれば、カレント・ディレクトリの中に "work" という名前のサブディレクトリを作ります。
cd
ディレクトリを移ります。ディレクトリ木の中を上下に移動するために 使います。例えばカレント・ディレクトリの中の "work" という名前のサブディ レクトリに移動するためには、"cd work" と入力します。"cd .." と入力すれば、 カレント・ディレクトリの1つ上レベルのディレクトリである、親ディレクトリ に移動します。
vi
vi エディタを実行します。これは全画面を使用するテキストエディタ スクリーン・エディタです。"elm" を使うためには、これか他のエディタを知ら なけれななりません。ウィンドウ・システムのどれかひとつを使っている人は、 ウィンドウ・システムが別の電子メールシステムを持っているでしょうから、こ れを勉強しまくてもよいでしょう。
rm
ファイルを削除します (注:永遠に、です!消す前に考えて下さい)。 例えば、"foo" という名前のファイルを削除する場合、"rm foo" と入力して下 さい。"-r" オプションを付ければ、サブ・ディレクトリとその中のファイルと ディレクトリを全て消すことができます。慎重に! 例えば、"work" という名前 のディレクトリと、サブディレクトリ "work" の中のファイルを削除するために は、"rm -rf work" と入力します。
elm
メールプログラム elm を実行します。注:エディタを先に学ぶべし。


Maintainer: あさだ たくや