第三六回 テルマ
…… 羯磨 の裏に 達磨

カーラとは、時の流れのこと。
カルマも、ダルマも、時になる。
業に塗れ、時を長くすると、羯磨。
業を越えて、時を短くすると、達磨。

羯磨は、時に塗れる業のこと。
業を介すると、法が解されるが、
業に縛られると、法が歪められる。
法を明らめるとき、業を諦めること。

達磨は、時を越える法のこと。
法を修めると、業が壊されるが、
法に囚われると、業に堕ちていく。
業を諦らめるとき、法も諦めること。

テルマとは、埋蔵経典のこと。
隠れている法を、明らめるには、
明らかな業を、諦らめるしかない。
早く明らめるために、速く諦らめる。


CASE カルマ という ダルマ

ミサト  テルマ、つまり、埋蔵経って、どんなもの?
リョウジ 時が来るまでは、隠されている、ダルマさ。
ミサト  ダルマ、つまり、法って、どんなものなの?
リョウジ 業を諦めるとき、明らかになる、カルマさ。
ミサト  カルマ、つまり、業って、どんなものなの?
リョウジ 因縁、つまり、時の流れである、カーラさ。
ミサト  カルマでも、ダルマでも、カーラだけど、
     カルマは、因縁に塗れて、時を延ばすもの。
     ダルマは、因縁を越えて、時を縮めるもの?
リョウジ そうさ、業を諦めると、法が明らかになる。
     業を諦らめないと、法は明らかにならない。

ミサト  世の人々が、カルマに縛られているから、
     明らかにできないダルマが、テルマなのね?
リョウジ そうさ、諦めるまで、隠されているのさ。
ミサト  埋蔵経って、いつ、明らかになるのかしら?
リョウジ 見とめられるなら、いつでも、いいのさ。
     でも、時が満ちるまで、認められないのさ。

ミサト  そんなのウソよ、隠さないで教えなさいよ!

リョウジ ……………………