吉田松陰(1830〜1859)

妄りに、人の師となるべからず。
また、妄りに人を師とすべからず。


志、定まれば、気、盛んなり。


思想を維持する精神は、狂気でなければならない。


斯くすれば、斯くなるものと知りながら、止むに止まれぬ、大和魂。


死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし。
生きて大業の見込みあらば、いつでも生くべし。


国家と共に、という、志がないなら、人ではない。


学問の上で大いに忌むべきは、したり止めたりである。
したり止めたりであれば、ついに、成就することはない。


君子は、理に合うか否かと考え、行動する。
小人は、利に成るか否かと考えて、行動する。


およそ、世間の評価は、当てにはならない。


学問をする眼目は、自己を磨き、自己を確立すること。


末の世において、道義を実践したならば、
必ず、その時の人々から、極端と言われる。
逆に言えば、世人から極端と言われないなら、
それは、決して道義ではなく、迎合に過ぎない。


賞誉され、忠孝に励む人は、珍しくない。
責罰されて、忠孝を尽す者こそ、真の忠臣。
武士たるもの、覚悟すべきは、実にこの一点。


士たるものの、貴ぶところは、
その徳であり、その才ではなく、
その実践であり、その学ではない。


私心さえ除き去るなら、
進むもよし、退くもよし、
出るもよし、出ざるもよし。


至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。


人を観察するのは、目によってする。
胸の中が、正しいか、正しくないかは、
瞳が、明るいか、暗いかによって分かる。