視力
visual acuity

「概念」
異なる2点を、異なる2点として分離してみることが出来る、
最小視角が1分となるように作った指標を、見分ける力のこと。

1億個以上あるという視細胞が興奮して、
光や熱エネルギー電気エネルギーに変え、
大脳の後頭葉の視知覚皮質中枢で映像を見ている。
視細胞が興奮するためには、光子一個のエネルギーで十分。

目による知識の量は、人間が得る情報の80%以上。
直径3〜4μmの穴から入る明るい光を見分けられる。

目の屈折力は、レンズの度の単位であるジオプトリーを用いて表わす。
焦点距離1mのレンズの度を1ジオプトリーと決め、焦点距離の逆数で表わす。
ジオプトリーの値は、焦点距離が短いと大きく焦点距離が長いと小さくなる。
焦点距離が、50cmなら2D、25cmなら4D、また2mなら0.5D、4mなら0.25Dとなる。

目の屈折力は、主として角膜と水晶体の屈折力による。
そのほかの組織は、普通の水の屈折率とほとんど変わらない。

角膜 40D
水晶体前面 5D
水晶体後面 8D
水晶体核 6D
全屈折力 60D
  遠視 乳頭が大きい 近視 乳頭が小さい

つまり、人間の目は、強い凸レンズを持っている。
他の水中動物を見ると、屈折のために角膜を利用していない。
そのため角膜は屈折力も小さく扁平。代償的にレンズが球形である。
クジラはその逆に、大きな曲率をもった角膜で十分屈折力を持っている。

一般に言われている視力とは、中心視力のこと。
つまり、主に、網膜黄斑部中心窩での視力のこと。
中心外視力は、中心視力より悪く、視線が5度ずれると0.1下がる。
例えば、中心窩で固視できない弱視は、中心外視力のため視力は悪い。
静止視力1.2の人の動体視力は、時速50kmで0.7,100kmで0.6に低下する。
個人差があるが、一般には静止視力が悪い人は、動体視力の低下が激しい。